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32. MIDORIの運/ Suerte de MIDORI(2)

ミドリの運が良かった理由の二つ目、

「たまたまブルーオーシャン」だったこと。


ミドリの商品数は年々増えていて、

累計だと400種類以上の商品を作ってきました。


自分たちから商品開発をすることもあるのですが、

新商品のほとんどがお客さんからのオーダーによるものです。


個人レベルですが、その需要に対して、確かな供給があるなら、

それは市場へのアクセスの可能性が十分にあることだと思っています。


特注の製品をブラッシュアップした理、少しデザインを変えることで、

ミドリの商品に加えたものはいくつかあります。


そうやってきた中で、ミドリの商品は、

「たまたまブルーオーシャン」だったことに気付かされます。


レーザー刻印を入れたマテ茶のコップは今までなかったり、

パロサントを使ったアロマ系の国産商品も当時はありませんでした。

まだまだあります。

というか、ミドリの商品は「なかったものを作ってきた」というふうに表現できます。


なかったものなので、それはブルーオーシャンでしかありません。

ブルーオーシャンだから売れるという保証はないのですが、

少なくとも、僕らは「売れる!」と思って作り、

世の中ローンチしているわけですから、

販売ヒットの打率は悪くありません。


実際に倉庫の中で、何年も眠っている在庫はほとんどありません。


これは、まさに運が良かったなと思っています。



それらの商品アイデアですが、

どれもが世界で初めてのアイデア、デザインだったわけではありません。

もちろん完全なオリジナル商品もあります。


ですが正直なところ、いくつかのアイデアはネットで検索し、

ミドリのコンセプトや、パロサントの性格に合わせて開発を行ってきました。


0から1を生むことは、今の時代かなりむずかしい。


オリジナルでヒットしている商品の一つは、お香です。


材料こそシンプルですが、

このレシピと製法にたどり着くまで、かなりの苦労と時間をかけてきました。


価格はかなり高いです。

パラグアイの高級お香と言ってもいいと思います。


コーン香は一粒100円くらいですから、

決して安い値段とは言えないと思います。


ただ、みどりでしか手に入らないパロサントの〇〇というところが、

ミドリの運につながっているのでしょう。


もう一つの理由として、クオリティです。

僕らはとにかく、製品の品質に拘っています。


日本人としてパラグアイにお邪魔させてもらっている以上は、

世の中に出しても恥ずかしくない品質にしなくてはいけません。


「さすが、日本人!」と思われるように常に考えをめぐらせています。


簡単ではありませんし、完璧にできていない部分もたくさんありますが、

日々が改善、改善、解決の繰り返しです。


「ミドリの商品は、品質が良い。」

そういうブランドイメージを持ってもらい、

価格は高くとも、渡す相手のことを思えば、ミドリの商品を選ぶ。

そういう顧客の心理を響かせることができたと思っています。

つまり、ライバルが少ない、とも言えます。


まだパラグアイではたくさんのブルーオーシャンがあります。

新規ビジネスを妄想することがよくありますが、

考えるだけで本当に楽しい。


日本のようにほぼ全ての市場が成熟している状況では、

何をするにも先を越されている状況です。新規参入はハードルが高すぎます。



ほぼ素人からスタートした僕らでも、

ここまでミドリを大きく成長させられたのは、こういう運の良さがあったのです。














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