131. パロサント染めを求めて/ En busca de teñido de palo santo(2)
ということで、
昨年10月くらいにマッチが電話をくれて、
パロサント染めのプロジェクトがスタートしました。
最初は、まっちとまっちの上司であるオスカルが、
ミドリまで来てくれて、パロサントとミドリのことを理解してくれました。
その後、プロジェクトを進めるために、
僕がカラペグアの現地に行くために準備していたのですが、
なかなか皆の予定が合わず、ずるずると伸びてしまいました。
結局は、まずは材料だけでも現地に送って試してもらうこととなり、
僕は同日行けませんでしたが、現地では見事な結果を残すことができました。
なんと、その当日に現地の有名な新聞の取材もあったりで、
すでに初日からパロサント染めは世に出てしまったのです。
そこから、僕も早く現地に行かねばと思い、
出張が延びに延びて、ようやく昨日実現しました。
行って本当によかった。
今回マッチたちが紹介してくれた織り職人のアリシア家族は、
CAHの顧客でもあるのですが、顧客リストの中でも「AA」クラスという、
もっとも優良な顧客の一人なんだそうです。
CAHが推薦する人材ですから、それはもう間違いないだろう!
そういった感じですね。
あまりベラベラと話すような女性ではなく、
口よりも手が先に動くといった感じで、一緒に話している途中から、
何かアイデアや質問があると、すぐに何も言わずにどっかに行ってしまうのです。
でも、それには理由があって、
ものやサンプルを取りに行ったり、作業に行ったりと、
本当忙しい人でした。笑
また、話し始めると、
ビジネス取引の話にはかなり強気で、
この作り方はとにかく大変だから安くはできない。
私はアラブの人からビジネスについて学んだことがある。
今日すぐには値段は決められない。
などなど、頑固なのかよくわかりませんが、
結局パロサント染めの値段については、
その日最後まで教えてもらうことができませんでした。笑
ここが一番重要なんだけどなあ・・・
まあ、彼女たちもまだ試行錯誤している状況ですから、
もう少し試して考えて値決めしたいのかもしれませんね。
因みに僕のプランでは、
廃材のパロサントは無料提供をします。
その廃材を使って糸をパロサントで染めてもらいます。
続いて、その人で布を編んでもらい、
様々な商品を作ってもらいます。
それを業者価格で買取させてもらい、
アスンシオンで僕らが個人顧客、卸先に持っていく。
そんな流れです。
いわば、ミドリは中間業者のようなものなんですよね。
他の商品もいくつかそのようにしていますが、
生産者の価格が高いと結構厳しいところです。
彼女の話では、普通の布で2.0x0.8mのものが、
15万Gs(約3000円)です。
織るための作業時間は大体1時間くらいとのことなので、
染める手間などを考えると、リーズナブルな価格だと思います。
布と言ってもソファのカバーにしたり、
デコレーションに使ったり、様々な用途に使えるくらいに立派なものです。
その布の糸の染めのためには、化学薬品を使っています。
染める作業には手袋やマスクが必要です。
火も扱いますし、決して楽な仕事ではないです。
なので、僕の希望としては、
パロサント染めの布は、せめてその値段と同じか、
少し高いくらいが妥当かなと思っています。
そりゃあ、それより安ければそれに越したことはないのですが・・・。
来週水曜に彼女がアスンシオンに来るので、
その時に話す予定でします。
信頼できそうな生産者でしたし、
一番心配していた取引関係のルールや
輸送のロジ関係もクリアになりました。
本当繋いでくれたマッチに感謝です!
彼女の本帰国の8月までにどうにか売り上げを軌道にのせていきたいと思います!
お楽しみに!