154. 祝 るい誕生/ Feliz nacimiento de Rui
久しぶりのnote更新です。
娘が生まれました。
3月14日
3550g、51cmの元気な女の子でした。
幸いにして、母子ともに健康でした。
この出産は、実は予定よりも早まった前倒しの出産でした。
午前10時に帝王切開での出産を予定していて、
そのために前夜用意をして寝ました。
しかし、朝4時頃に妻が破水してしまい、
急遽車を飛ばして、病院に駆けつけました。
救急病棟に行くと、すぐに手術が始まり、
3時間前倒しで、朝7時から帝王切開が始まりました。
僕は夫として、手術室でも立ち会ったのですが、
白衣に着替えさせられて、看護師さんに連れられて、
手術室に入るやいなや、もうすでに手術は始まっていました。
下半身麻酔は効いているのですが、
妻は恐怖で号泣しているし、ベテラン医師のマリオは新人の助手を叱りながらメスを捌いていて、現場はものすごいことになっていました。。。
思い出すだけで、ある意味で恐怖と混乱のカオスが入り混じっていました。
何せ、妻と赤子の命がかかっている瞬間ですから、
僕はただただ涙をこぼす妻の手を握って言葉をかけることしかできません。
事前にコウノドリというドラマ(ぜひ将来子供を持ちたい全ての方に見てもらいたい)で予習していたので、
心の準備だけはできていたつもりですが、やはりいざ現実となると
人は無力なものですねえ。。。
安心したのは、妻の手術中の出血です。
出産の時にはある程度の出血が出ます。
これが多いと母体の命に関わる厳しいものです。
幸にして、妻の出血量はそんなに多くなく、
手術台近くの床に置かれた出血した血を入れる容器の血の量は1リットル程度でした。
これが子宮の収縮が遅かったりすると、出血が止まらず4、5リットルと出血が増えると、
母体が危険な状態になります。
本当よかった。
また、麻酔医師がアジア系の人で、スペイン語でしたが、
ずっと僕らに声をかけてくれて、優しく対応してくれました。
でも、彼も慣れたもので、赤子が生まれた瞬間は、スマホでバッチリといい写真を撮って僕らに送ってくれました。
すごい。
現代風だし、いいサービスだと感じました。
お腹から出た瞬間の姿を親の幸せそうな顔と一緒に収めてくれるのです。
赤子が最後まれる瞬間がもっとも印象的です。
帝王切開で腹部を切っているとはいえ、最小限の大きさにしか切りません。
赤子がギリギリ出てくるくらいの大きさですから、
最後は腹部を強く押して、赤子を外に押し出します。
その時の医師のテクニックはすごい。
妻も本当によくやってくれました。
生まれた瞬間、医師が取り上げた赤子は僕らが見つめた瞬間に大きな産声を上げてくれました。
新たな命の誕生は、美しいものでした。
ものすごく小さい体で強く生きていました。
写真もバッチリとってくれて、その後すぐに僕とるいは別室に運ばれました。
いずみが終わるまでは待っていて欲しいと、
二人で待たされます。
可愛いんだけど、なんか恥ずかしいというか照れるというか、
不思議な時間でした。
とにかく小さい。そしてどうしたらいいのかよくわからない不安でした。
最初は一緒にいた看護師さんもいなくなってしまい、いきなり赤子と二人に。。。
そして、なかなかいずみは手術室から出てきません。。。
30分くらいが過ぎて流石に心配になり、
廊下に出て聞きに行くと、「大丈夫です。安心してください。すぐですよ」と言われる。
パラグアイでは、よーくある回答です。
こういう時は大体まだ待たされます。
そして15分くらいしたら、ようやくいずみが出てきました。
ベットに運ばれて、さらに別室に移り、いろいろ記録してから、
入院室に運ばれました。
予定では3日で退院だったのですが、
流石に体がまだ追いつかず、2日延長して全部で5日間の入院でした。
この間もいろいろありましたが、
ここでは割愛したいと思います。
とにかくいろいろ、いろいろありました。
子育ても看病も簡単なものではありません。
全てが初めてなので、戸惑うことばかりです。
本当はもう少し入院していたかったぐらいなのですが、
流石に母親に出される病院食がヘビー過ぎて、耐えられずに出てきてしまいました。
肉、カツ、パン、イモ!というようなかなり重い内容で、
僕らにはご飯味噌汁が恋しくて仕方ないのでした。。。