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149. IPAに飛び込み/ Irrumpir a IPA(7)
ポルトガルの展示について、
昨日ようやく秘書さんから連絡がありました。
「サイズは、220 x 90cmでお願いします。」
あれ、締切の質問をしていたのに、サイズの変更か。
まあ、こちらを気にしてくれている証拠なので、
全く問題なしです。むしろありがたい。
少し幅を広げるということですが、問題はないと思います。
すぐにアリシアおばちゃんに伝えました。
そして、再度締切のことを聞いてみました。
先方は忙しい人ですからね。
前の質問は見逃しているかもしれません。
「締切は、3月中になるべく早くお願いします。」
おお、今まで特に詳細なかったけど、いきなり今月中か!
まあ、これもパラグアイではよく、あるあるですね。
「Ultima hora」というふうにいうのですが、
直訳で「最後の時間」という意味です。
締切ギリギリの時とかによく使いますね。
まあ、あと二週間近くは猶予がありますから、まだマシな方です。
ひとまず、アリシアに相談はできているので、
きっと今頃いろんなアイデアを考えてくれていることでしょう。
アリシアにポルトガルの展示の相談をした時のことです。
「何かスペシャルな作品をお願いします!もしアイデアとかイメージとかあればあとで共有してもらえるかな?」
「そんなものはないわよ!常に私の頭の中で考えてるからね!」
おお、そうなのか!
まあ、そうですよね。
アリシアは推定50歳くらいですが、
今まで全てアナログでやってきているから、
彼女の言い分も納得が行きます。
では、次回の彼女のサンプルを楽しみにしたいと思います。
さてさて、
アンドレアとの話からだいぶ逸れてしまいました。
話の後半からようやく、
ミドリの作品を見せ始めました。
パロサント染めはすぐに飛びついてくれましたが、
寄木のコースターセットにも飛びついてくれて、
これ欲しい!いくら?と、すぐに手に取っていました。
ですが、ミドリの商品は安くはありません。
45万Gs、日本円で9000円近くもするので、
すぐに口にするのは躊躇ってしまいます。
そこで、僕は彼女にプレゼントしたいと申し出ました!
最初は断られましたが、ここは何度も交渉です!
わかったわ。じゃあ、このオフィスで使うから、
いろんな人に見てもらうわね!
嬉しい!
なんとIPAの理事長室で、ミドリのコースターを使ってもらえるなんて!
これも宣伝広報活動ですよね。
使う人の地位やレベルが上がれば、
商品の価値も上がっていきます。
ハロー効果とも言えるのではないでしょうか?
ハロー効果は人だけでなくて、商品やブランドにも当てはめることができますね!
IPAの理事長も使っているミドリの商品
もうこれだけで「箔がつき」ますね!
「箔がつく」って良い言葉だな!笑
しかし、僕は気づいてしまいました。
コースターの不備に。
セットなので、台の中にしまえるようになっているのですが、
普通はコースターは浮いていなくては行けないのです。
しかし、コースターの角が机についてしまっています。
そうすると、カタカタしてしまって、すごくダサいのです。
これはまいったなあ。
彼女も最初に触ってみて、おいて見て、それに気づいたようです。
でも、プレゼントと言われたら指摘はしづらいですよね。
僕なら言ってるかもですが笑
その後に、
「アンドレア、ごめん!このコースターはやっぱりプレゼントできない!欠陥商品だから、別のに変えてまた持ってくるね!」
彼女は笑っていましたが、
ミスを認めて、そのリカバリーを示すことで、また信頼を獲得できると思います。
ある本で、プロの営業マンのテクニックで読んだことがあります。
最初に相手を怒らせて、その後の誠実で迅速な対応によって相手の信頼を獲得すると。。。
まあ、これは極端な話ですが、
そういう技術もあるのかと、とても印象的だった記憶があります。
今回のケースについては、
完全に僕のミスで、そもそも事前にしっかりと確認しろよ、というツッコミが当然ですね。
お恥ずかしい限りです。
(と、自分の否を認めて、信頼獲得?笑)