見出し画像

33. MIDORIの運/ Suerte de MIDORI(3)

ミドリの運が良かった理由の三つ目、

「場所に恵まれた」こと。


TDSの事務所、ミドリのショールームや工房がある建物は、

「東京農業大学校友会会館」と言います。


後日の記事で詳しく紹介したいのですが、

築35年の元学生寮だった建物です。


パラグアイに来てもうすぐ10年になりますが、

最初からこの建物のお世話になっています。


独立した時から、この建物の管理も任せてもらえることとなり、

大家さんと二人三脚で、修復を繰り返して快適な環境作りを目指してきました。


ミドリがここまで来れたのも、

この農大会館の存在がかなり大きい。


立地とアクセス、間取り、近隣環境などなど全てにおいて、

ミドリの条件にフィットしていました。


そして家賃もリーズナブル!(ここ重要)

ミドリのスペースは4x4mの小さな一室からスタートしましたが、

今では、2部屋の工房スペース、2部屋の軽作業スペース、倉庫が3箇所と、

フル活用させてもらっています。


工房スペースは人員と機械の関係で、

これから拡充していく必要があるくらいです。


ビジネスで行う上で、業種にもよると思いますが、

固定費、特に家賃の存在はかなり大きいと思います。


まして僕らのように、外国人としてパラグアイに来ている以上、

持ち家や自分の土地があるわけもなく、人から借りるほか手段がありません。


幸運にも、農大会館のような大きな敷地、建物をお手頃な家賃で使わせてもらうことは本当に感謝しかありません。


立地とアクセスもよく、

市街地につながる大通りまで5ブロックと、

委託販売先に行く際にも苦労が少ないです。


治安も良い地域とされ、薬局やガソスタ、大型スーパーから、食堂、裁縫屋さん、公園などなど、生活に必要なものほぼ全てが揃っています。


そして、何よりも僕に取ってありがたいことが、

自宅が超近距離なことです。


徒歩4分という距離に昨年の9月に引っ越したので、

もはや申し分ないですね。


これも後述しますが、

自宅は近いだけでなくデザインも環境もすごく気に入っているので、パーフェクトです。


農大会館のさらなるメリットは、

2階の7部屋が貸し部屋になっていることです。


今までは一般の方の受け入れも行っていて、そこからの家賃収入もありました。

今では、ミドリのスペースが増えたので、一般の方は一人しかいません。


その代わりに、ミドリスタッフが3名部屋を使ってくれています。

彼らは地方出身なので、職場に住めるのは助かります。


僕が週末不在の時や夜間緊急の時など、

どうしても対応できないことは、彼らにお願いすることもできます。

(もちろん謝礼を払って)



庭も広く、ミドリの成長に伴って、少しずつ綺麗に直してきました。

建築デザインを仕事にしている以上、自分たちのスペースでデザイン実験が行えるのは楽しい限りです。


思い入れもあり、物件としては最高な農大会館。

可能な限りここを使わせてもらえたら嬉しく思っています。


ビジネスの立地、まさに生命線ではないでしょうか。













いいなと思ったら応援しよう!