半年あれば合格できた!東工大学士編入合格した話(勉強の進捗)
こんにちは
そのへんにいる高専生です。某高専の電気科不動の1位です。
最終更新日 2024/3/16
この記事では、簡単に東工大編入の際の
私の勉強スケジュール
(1ヶ月ごとの様子というか、懺悔というか、反省というか笑)
についてお話したいと思います。
また、私の高専は進学が3~4割、就職が6~7割。
大学に進学する人は40人クラスなら10人~15人くらいです。
旧帝大狙うのは、5~10人前後って感じです。
先輩たちの情報も少々ある感じです。
「こいつ何者?信頼できるの?」
と思った方は私の自己紹介記事についても読んでくれると幸いです。
「編入学試験の情報を知りたい!」
「実際の合格者に会いたい!」
「合格した先輩に対面で相談してみたい!」
「編入の面接試験について体験した人から話を聞きたい!」
という方はこちらを是非。
国立高専機構について
それでは、、
受験のきっかけ
前回も述べましたが、YouTubeがきっかけ。
特になにかがやりたいわけでもないのに、1位を取り続けてきた私。
専攻科に推薦でいいか、と考えていた私。
「せっかくなら、いいところにいこう」と思って、
私の学科でも3年に1人くらいしか進学しない、難関と聞いていた東工大の編入試験を受けることに。それが4年生秋冬ごろのお話。
クラスメイトと本命が被ると友達と枠を取り合うことになる、色々大変という思いも多少ありました。
東工大の研究室を見ていたらちゃんとやりたい分野の研究室もいくつかあって、本命に決定。
受験勉強のスケジュール
既述の通り、「編入しよう」と思った時期が少し遅いです。
勉強開始時期も遅いです。私は出題範囲をすべて勉強できずに受験して、
なんとか合格することができましたが、おすすめしません。
出題範囲が非常に広い東工大を受験する方は、
1年くらいあれば余裕を持って受験できたと今は感じてます。
数学は比較的簡単で、化学は範囲が超広いと思います。
化学系の人からしたらどうなんでしょうか笑
物理が広く感じるのでしょうか。
機械・電気系の人は数学・物理はなんとかできるでしょう。
しかし、化学に多くの時間を充てる必要性があると思います。
化学・材料系の人はいくらか化学の範囲を授業で扱っていると思います。
そして、数学はそんなに難しくない。物理も勉強範囲は化学に比べたら少ない。
私の所見としては、
化学系の学生さんのほうが勉強しやすい、のかなと思います。
機械・電気・情報系の学生さんは、化学系の人に負けないように頑張ってください。
4年生秋ごろ
上記のように、志望校を決定。
しかし、4年生の学年末成績が5年生の卒研配属にも関わり、いろいろ大事なので学年末テストまでは学校の勉強に注力することに。
東工大落ちたら専攻科に進学する(学力)予定だったので、
しっかりいい順位を取る必要があった。
4年生学年末テスト
しっかり頑張った。14教科テストあったが、なんとか1位を死守。
これで、卒研配属も1番に決定できる。誰にも邪魔させない。
また、専攻科から院進学する際に、万が一、
高専4年次からの成績を求められたときにも、十分に対応できる。
4年生2月
学年末テスト終えて、編入の勉強を始めようとした私。
高校受験も高専の推薦(面接のみ)で、滑り止めの私立もてきとうに勉強して1番上のクラスに受かってた私。今まで編入なんて意識したことなかった私。
勉強方法がわからない~!!
とりあえず、周りにも5~6人の学生が編入の勉強を学校で始めていた。
そして、彼らに倣って数学からすることに。だいたいの人は『編入数学徹底研究』をしていました。
私もそれから始めようと思ったのですが、
「周りと同じことをしていては面白くないぞ、周りと違うことをすることこそが私の強みだ!」
と思い直して、『大学編入試験問題 数学/徹底演習』をすることにしました。
もともと、数学は得意で好きでした。
しかし、焦りもなければ、豊富な問題量。
また、問題は学校の勉強とは違って
初見ばかりでわからないものが多かった。解説はほどほどにありました。
省略されているところや、わかりにくいところは、
飛ばさず納得するまで時間かけながらやりました。
2月にやったのは本当に、この徹底演習の2/3くらいだけです。応用数学以降の範囲はその後も1回も触れてません。
4年生3月
『徹底演習』を主に勉強を進めていたが、
力学と英単語をやったほうがいいかもしれない、
と思い始める。
力学は、
『弱点克服 大学生の初等力学』
をすることに。
英単語は、
『キクタン リーディング【Advanced】6000語レベル』
をすることに。
初等力学は毎日3~5問くらいやってたと思います。ちょっと遅いですね。
でも、今まであんまりやったことのない勉強だったので、楽しみつつやりました。
特に、最初のほうは、立式したらあとは微分方程式を解くだけなので、楽しくやってました。
でも、途中から立式自体が難しくなってきて、進みのスピードが遅くなりました。
キクタンは、毎日継続しました。毎日60単語ほど進めて、12週間で終わらす1冊なのですが、4週間ほどでなんとなく全部覚えました。
朝は前日の昼の復習。昼は前日の夜の復習。夜は新しいところ。
っていう、毎日3つのセクションを1つずつ進めていました。1つのセクションは任意です。1ページでも10ページでも、1章でも、なんでも。
ってな具合で、3月中は実質的には1冊も終わらず。
『徹底演習』・『初等力学』・『キクタン』を平行してやってました。
5年生4月
学校始まったら、編入組のやっている量に驚く。
「やべ~、そんなにやってね~!!」
友人
「徹底研究2周と過去問特訓、力学と電磁気しかできんかった」
私
「いやいや、私何も終わってないぜよ?」
でも、4月中旬に(やっと)
『徹底演習』と『初等力学』は1周終わりました。
化学に取り組み始める(4月~5月)。
しかし、電気科。なにすればいいか分からん。
とりあえず、『鎌田の理論化学』をした。
「した」といっても、1回読んだだけで、問題も解かず。
でも、なんとなく頭には入った。細かいところは知らない。根本的なところだけ頭に入れる。
『物理のエッセンス』で、波・光の分野を始める。
これは高校範囲なので、スムーズにできた。
こんな感じかな、4月は。
5年生5月
物理の先生の資料で、熱力学・電磁気を勉強する。
熱力学は範囲も狭いし、問題も似たり寄ったりで、なんかいけそうと思った。1週間ほどで全範囲。
電磁気は、ある程度で専門でやっていながらも、ベクトル量で扱うことに少し戸惑いを感じつつ、一応全範囲を1週間ほどで確認。
後半はテスト期間がやってきた。
テストは7教科(すべて必修)。
1週間くらいはテスト勉強に充てた。頑張った。
5年生6月
中間テストは無事に1位。よかった。
中間テスト後に化学や物理に手を出そうかと思い、
『基礎物理学演習Ⅰ』の力学分野を例題と類題だけ解いた。
ここで専攻科の学力試験が襲いかかる。
併願は、東京都立大学と専攻科であったが、
東京都立大学には合格しようが行く気はない(ごめんなさい)。
東工大落ちたら「専攻科に進学→東工大の院」のルートを考えていたからだ。
2週間ほどは、専攻科の科目、数学に費やす。
過去問を主にひたすら専攻科試験で問われそうな問題を解く。
私の高専の専攻科では、編入試験のレベルもあるけど1,2年生くらいの基礎数学の内容も出ます。少し、範囲が違うので勉強しました。
終わった。おそらく9割くらいは取れてるでしょう。
次は東京都立大学まで2週間しかない。
とりあえず、取り寄せた過去問をした。数学はまぁ、できる。
物理は、力学も電磁気もそれぞれ演習をほぼしていないが、
過去問を見る限り、難しいわけでもない。
試験日まで(残り2週間)に力学と電磁気を急ピッチで仕上げた。
『大学生の初等力学』と『電磁気学演習』をそれぞれ1周。
5年生7月
東京都立大学の試験。できた。
たぶん、数学も物理の両方9割あるのではなかろうか。
東京都立大学が終わり、数学・力学・電磁気がなんとなく勉強し終えた。
熱力学をもう一度復習。
さて、問題児の化学だ。
え~、無機も有機も勉強したことすらない。
でも、あと1ヶ月ちょいしかない。さぁ、どうする?
スクランブル発進!
無機は高校範囲がメインと聞いていたので、
『福間の無機化学』をとにかく読んだ(付録の別冊大事)。
問題は解かない。2,3周読む。
有機。。。
『マクマリー概説』を図書館で借りた。
そして、同時並行でYouTubeチャンネル
『ゼロからはじめる 大学「生物・化学』を見始める。
ゼロハジを見て、マクマリー概説を見て、
もう一回ゼロハジを見るパターンが多かった。
ゼロハジは、朝ご飯等、目が暇なときに見ていた。
そして、マクマリー概説7章くらいで勉強は終えた。
(本当は12章くらいまでが範囲と聞きました!!)
期末テストが迫ってきたのだ。
今回のテストは5日ほどの勉強を割いた。無事1位。
5年生8月
夏休みに入る。
東工大生が学部1,2年次に使ってる化学の教科書の存在を知り、
急いでメルカリで購入。3~5日ほどで3冊をだいたい頭にたたき込む。
量子化学の難しい話は飛ばした。あの短い期間ではわからなかった。
さぁさぁ、何か忘れているぞ。
過去問だ!
夏休み前までに2年分くらいやっていたが、ほぼ分からないのが実情。
でも、夏休みに4年分くらいはした。
夏休みは、ほとんど過去問中心であった。
過去問を解いて、「ん?」と思ったら、すぐに確認。
というのを繰り返していた。
そして、試験を迎えたのであった。
5年生9月
あまりのできの悪さに落ちたとばかり思っていた。
数学は8割くらいとれていたとしも、
物理は純粋に半分くらいは空白になってしまったし、
化学はほぼ分からない状態で、とにかく知ってる知識を解答欄に書き込んだだけだった。
英語は想像すらつかない。
まぁ、受かったからよしとしよう。
その他
他にも、
『東工大の英語』(赤本)や、
『大学編入のための数学問題集』、
『ポレポレ 英文読解』等、
適当にかじった本や、毎週やってた本などはあります。
終わり
今回は、私の実際の勉強スケジュールについてお話しました。
おおよそ半年という期間だからこそ、1ヶ月単位での振り返りをすることができました。
結構ドタバタして、不完全な状態で試験に挑みました。
しっかりと勉強できたのは専攻科の試験だけですね。
この記事を読んでいるであろう、東工大編入を志す未来の学生さんは、
こんな風にならないことを祈ってます。
不定期な次回の更新を楽しみにお待ちください。
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次回は、実際に使用した教材について投稿したいと思います。