高専生活を振り返る[まいん] -入学 1-
運営メンバーまいんが高専との出会い、
高専生活との激闘の歴史を不定期に綴る連載シリーズ。
第一回の今回は高専入学から入寮までを振り返ります。
高専との出会い
高専への入学を志したきっかけは小学生の時に近所で開かれたロボット製作ワークショップ。
元々工作が好きだった自分はロボットを作り、プログラミングをして動かすということの面白さ・奥深さに瞬く間に惹き込まれました。
(この時、ワークショップを主催していたのが後に通うことになる高専でした)
以降工学の道に目覚めた僕は、中学に上がり進路を考え始める頃には高専に進学したいと思うように。
(当時は目立つことや体を動かすことが大嫌いで好きあらば自室や図書館に籠って本を読み漁っているような子供で他者との交流とかも苦手でしたが、
高専ならばそんなに浮いたりもしないだろうという気持ちもありました😂)
高専は比較的学力レベルも高く、試験にも技術的な分野が入ったりするのですが、幸い成績も悪くなく技術的なことも趣味で電子工作やロボコンを齧っていたので入学自体は受験を決めるとあれよあれよという間にトントン拍子で進んでいくことに。
高専入学初日
そうして無事中学も卒業して新たな門出を迎えた入学式初日。
ここなら自分の好きな勉強が好きなだけできる!
寮生活も始まるし他の人とも仲良くできるようにしていかないと!
期待と不安を抱えて高専に足を踏み入れた当時16歳のまいん少年。
しかしその時はまだ"高専"というものの深淵さを知らなかったのです…
入寮、 同居人との邂逅
高専入学前にものすごく楽しみかつ不安であった要素の一つとして寮生活がありました。
(僕の出身高専は入学1年目は全寮制)
小学校、中学校ともに1クラス程度の少人数環境で育ってきた上に当時内向的であまり他者との交流が得意でなかった自分にとって、
生徒数が多くかつ寮生活によって生活環境も共にする必要のある高専は
環境の激変でしたが、新たな出会いなどに対する大きな期待感もありました。
ちなみに僕の学校では男子寮にはいくつかの棟が存在し、
新入生はランダムに配属が決定されます。
棟ごとに〇〇寮みたいな名前がついておりそれぞれかなり特色が異なるため
どの寮に配属されるかは新入生にとって非常に大きな関心ごとです。
(さながらハ○ー・ポッターの組み分けみたいな感じ)
僕が配属されたのはいくつかの寮のうちでは"比較的"穏当とされる寮でした。
ハッフルパフみたいな感じなのでここでは仮にH寮としておきます。
(まぁ穏当に見えたのは最初だけで実態はとんでもない寮だったのですが…)
H寮101号室、ちょうど玄関前の1室が僕の割り当てられた部屋でした。
荷物の搬入を終え、引っ越しの手伝いをしてくれた親とも別れた僕はひとり部屋でソワソワ…。
というのも新入生は基本的に新入生同士の相部屋なのですが、
今後の共同生活、ひいては高専生活がうまく行くかはこの相部屋の住人によって決定されると言っても過言ではないからです。
(入学前は相部屋での生活にそなえコミュニケーション用の本を買って読んでいたほどでした笑)
そうしてしばらく待った後、ついにあらわれたるは相部屋の住人。
相手も僕が先に部屋にいるとは思わなかったのでしょう、お互いの間に一瞬の緊張が走ります。
しかしコミュ本で学んだ知識を活かすべく、先手をとって僕から挨拶を仕掛けます。
緊張しながらも聞き出した名前を聞き出した彼はIくん、
爽やかに頭髪を丸めたその姿は野球部を彷彿とさせます。
中学を文化部で過ごした自分はそこでやや萎縮してしまったものの、話してみると以外にもパソコン部だったらしく、また物腰も非常に柔らかく話やすかったため幸いにもお互いすぐに馴染むことができました。
(後に彼がいい意味でかなりの"キワモノ"であることが判明するのですがそれはまた別の機会に…)
その後、二人で同じ階の他の新入生や先輩にも挨拶へ。
その日の晩の交流会なども通してみんなと親交を深めることができ、
当初の不安に反して高専における共同生活の第一歩をスムーズに踏み出すことができた初日となったのでした。
(つづく)
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