メンバー加入というマネジメント
なんだか急に考えがまとまってきたので書く。
Snow Manの新メンバー加入が、いかにマネジメントとして最適解か。(9人になってからのSnow Manしか知らないので、その分の偏りはあると思います)
いちばんデリケートだったのは、おそらく目黒。他グループとの掛け持ちなので。
インタビューで「取材現場に行って、はじめて加入を知った」というようなことを本人が言っていたと記憶しているのだが、この時点で「上司(滝沢氏)がちゃんとしてるな~」と思った。
ここに、事前に打診されて本人が承諾、というプロセスが入ってしまうと、既存グループ内で不信感が生まれる。本人が「いや、いきなり上から言われて、自分もよくわかんないっす」と言える状態にしておくのが、まず優しい。
向井の場合は、ちゃんと事前に(前年末に)打診されている。おそらく関西ではグループに所属せず宙ぶらりん状態だったと思われるので、そこで「東京へ行くか?」というのは救済でもあり、酷でもあったと思う。本人の意向を確認している(そして断ったのなら、おそらく加入はなかった)時点で、優しい。
ラウールは、滝沢氏とジャニー氏の三者面談も行われていたらしい。15歳という年齢を考えると、おそらく親御さんにも会社から連絡もあったと思う(仕事量も当然変わるだろうし)。彼の場合は、デビューの可能性あり、という状況自体が大きな環境変化になるので、時間をかけて本人の自覚も含めて準備を進めていた感がある。優しい。
で、オリジナルメンバーの6人ですが。
そもそもメンバー自身、いまだデビューできないということは、この6人では何かが足りないのかもしれない。でもそれをどう埋めるのか・・・という気持ちはあったように思います。(だって、実際問題デビューできてないんだもん)
でもその一方で、6人では限界がある、テコ入れしたいというのは、自分たちから言えるものではない。だって、ここまで全力を注いできた自負もあるし、力不足は認められるものじゃない。ファンのためにも。
(すんごく矮小な比喩にすれば、高3の最後の大会の選手に1年生を入れるか、みたいな話だと思う)
(私だったら、NOを選んじゃう。負けてもいい思い出にできるから。でも、デビューっていうのはそういう思い出づくりとは正反対だよね)
もうちょっと想像を進めて、本人たちが意を決してテコ入れを決めたとしよう。メンバーを増やしたい、と直訴する。
そのときに、15歳、関西Jr.、別グループ所属、という人選をするだろうか?
こう考えたときに、マネジメント最高!と思う。
現場とは違う視点から最適解を出す。これぞ経営陣の面目躍如では!!(若干の興奮)
もちろん個々のパーソナリティもしっかり見てるし(自分が売れたいという思考回路がない。真面目気質)、キャラかぶりもない。
化学変化とか、伸びしろを考えた人選だな~と思うわけです。
それと、本人(オリメン)たちがしびれを切らす前に、上司が言い出したのも優しい。
逃げ道がちゃんと用意されている、という印象。
ファンからすると何がいちばん辛いかって、これまで自分が応援していたグループのメンバー自身が、自分たちに「×」をつけることだと思うんです。
私が好きな人のことを、否定されたくない。ましてや、好きな人自身に。
なので、変化するなら「外圧」という原因であってほしい。この構図をつくってる時点で優しい。
まあ一応、当人たちはそんなことを言う人ではないけれど、最悪の展開として「上が意味わからんことをしたので、僕たちは被害を被りました」という体にもできる。(これが芸能界的に意味があるのかは分かりませんが。会社組織のなかではこういう免罪符、効くよね~と思ってしまう)
やっぱりさ、優しいんだよ。
今まで見かけたなかでいちばんしっくりきた加入の理由は「いろんな手を尽くしても、この6人をデビューさせたかったんだろうね」だし、3人もとってもイキイキしているのは事実だと思うし。
もちろん当人同士の歩み寄りや努力があってのグループだと思うので9人がいちばんえらい!すごい!この9人が集まったのは奇跡!なのですが、やっぱりこの組み合わせっていいな、マネジメントの成功例だな、と思うので書いてみました。
(なんか、最後の最後に「マネジメント」って私の使い方あってるの?って気持ちになってきた。間違ってたらすみません)
※ドラッカーはマネジメントを「組織の成果を上げさせるための道具、機能、機関」と定義しているらしいので、そこまで乖離してはいないかな。
※既存グループに加入してデビュー!みたいな道って、福音でもあると思うの。
※目黒、向井、ラウールって呼び名に慣れない・・・
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