オタク女子が建設現場で働いてみた
建設DX以前の問題、それが建設現場でのコミュニケーション
派遣社員としてゼネコンなどの建設現場で働いている。鬼滅の刃・無限城編を映画館で早く見たい、それだけが楽しみで働いているオタク女子です。
そんなオタク女子の職場は、建設現場の仮設事務所。
工期ごとのプレハブの仮設事務所は、工事が終了すれば解体されるし、ゼネコン正社員でないのなら、現場採用なので工期限りの人間関係も解散される。
だからこそ女同士の同調圧力も少なく、顔色を見ながらうまく立ち居振る舞うことが苦手なオタク気質の私には生きやすい環境。
建設現場で働くといっても、一般の方が想像するような屋外で建築作業をしたり、道路で舗装をしている訳ではない。
メイン業務は請求書処理や、現場を管理するための工程や労務安全に関わる事務仕事をしている。
ほとんどパソコン作業だが、現場で働いている作業員の方達の労務安全書類をとりまとめている関係でコミュニケーションを密にとる必要がある。
建設現場は想像以上に法令で定められた労務安全書類を提出しなければならず、これが煩雑で慣れていない下請け業者さんの事務員では難しいことがある。
私が働いていたのは、元請け側がほとんどなので下請け業者さんから労務安全書類をとにかく提出してもらわないといけない。
催促しなくても完璧に提出してくれる業者もあれば、でたらめな書類をそのまま提出してくる会社もある。
なかには提出催促をしたら、泣きながら電話をしてきて「この仕事を始めたばかりで、どうすればいいかわからない」と言ってきた女性事務員さんがいた・・・。
私も派遣で元請け側に働き始めたばかりだったが、そんな私に電話する前に自社の上司に相談しろよ!と思わずにいられない。
泣きながら電話してくる経験の浅い事務員さんより、質の悪いのは社長の奥さんが事務員をしている中小企業だったりする。
「再下請負通知書ってなんですか?なんでそんなもの提出しなきゃいけないんですか!」と怒ってくる奥様事務員さんがいた。
「一定の請負金額以上の工事ですから、施工体制台帳作成は建設業法で定められています」と淡々と説明しても、面倒くさくてやりたくない人には通じないんですよね・・・。