星は、ある時『浮かび上がる』

8/1夕方。
昨夜に引き続き、四日市市内のコンビナート沿いへ出かけ、東の空から火星が出てくるのを待っていた。

夏の夕方のことである。日が沈んでも薄明は長く続き、19時になっても、空の雲はほんのり茜色になる程度。
そう、東の空には、厚いムクムクした雲がある。火星がその雲に隠されるかもな、と悪い予感を持ちつつ。

やがて、運河の対岸にある工場の、蒸留塔やタンクの周りに灯りが点きはじめる。それとほぼ同時に、地平近くからモヤのように水蒸気・水滴が湧き上がってきた。モヤは灯りの光に照らされながら、風に揺らめく。
動的な光のいたずらに見とれながらの20分、気づけば、対岸の細かな様子が見えないほどの暗さになっている。……それでも火星は、見えなかった。

霞か雲か、という感じの東の空から、
ようやく火星が見え出したのが19時50分。
その頃には20度くらいの高さになっていした。

雲の中から浮かび上がってくる感じ、
水蒸気を多く出すコンビナート独特の現象なのかもしれない。
下の写真は、わたしが肉眼で火星に気づいた時に撮ったもの。
ほぼ真っ正面にある煙突を上側へ延長した辺りにある光の点が、それです。

(2018年8月1日。四日市市霞緑地公園内 四日市ドーム周辺にて)
#火星 #火星大接近 #平成最後の夏 #工場夜景

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