15歳で将来を決め、18歳から社会へ
(写真は会社員時代のものです。)
今回は会社員時代に何をしていたのかを中心に書きます。
15歳で将来の決断。
私は、工業高校の建築科が最終学歴です。
高校3年間で建築を学び、18歳(19歳になる年)で社会へ飛び立ちました。
私が通っていた高校は就職率100%と言われる高校で、生徒の約9割は卒業後就職、大学進学する生徒はほとんどがスポーツによる進学でした。
私は、「その高校の建築科へ行く」と決めたのが15歳(中学3年)で、高校進学先を決めるのと同時に将来建築業界へ進むと決断しました。
そして独立した現在も建築に関わっております。
そして就職。
高校を卒業後、いわゆる大手の建設会社へ就職し、"現場監督"をしていました。
〜現場監督とは〜
工事をする時に現場を監督する人、
職人さんに指示を出し、
現場を安全な環境に保ち、
決められた期日までに建物を作り終えるようスケジュール管理をし、
決められた予算内で工事を進め、
図面通り、お客様の意見想像通りの建物を作る
そんな仕事です。
現場監督の魅力は"やりがい、達成感"です。
全てが報われる「ありがとう」
工事現場に初めて行く時はまだ更地(何もない空き地)で、
まずは建物の基礎を作るために重機を入れ土を掘るところからスタートします。
基礎ができたらようやく地上に上がってきます。
そこから徐々に階数が上がっていき、建物が完成していきます。
建物完成後に駐車場や庭などの工事に移っていきます。
私は今まで病院、倉庫、ビル、マンション、ホテルの工事に携わってきましたが
私が携わった現場はだいたい1年半〜2年かけて1つの建物をつくります。
建物完成後お客様に引き渡す際は、工事期間の思い出や辛かった事などが蘇ります。
天候に悩まされスケジュールが厳しくて夜遅くまで悩んだ日、
職人さんに理不尽な事でいろいろ言われた日、
図面通りにならない日、
発注した資材が届かず工事がストップした日、
いろんなことがあった中にも
職人さんからコーヒーを奢ってもらった日、
現場に関わる人みんなでBBQした日、
たわいも無い話で笑ってた日、
1年半、2年の間いろんな事がありながらもようやく完成してお客様から笑顔で言っていただける
「ありがとう。」
この言葉を聞くと頑張って良かったな、と心の底から思います。あれほど嬉しい言葉はなく、達成感で満たされます。
去る日。
引き渡しまで完全に終わり、現場を去る日、
1年半、2年前を思い出しながら
「更地だったここにこれを俺が作ったんだ」
とやりがいを感じつつも、どこか寂しく、
その寂しさは、この場所に来る事がない場所に対する寂しさ、職人さんや上司、お客様に会えなくなる人に対する寂しさ、が混じり
本当に去る瞬間はグッとくるものがあります。
そして、また次の場所で何かを作り始めます。
景色を作る仕事。
私が携わってきた建物は地図に残っています。
自分の仕事が目で見て分かり、少なくとも今後数十年は自分の仕事を見る事ができ、
目の前を通る度に
「これ俺が作った」そう言えます。
監督時代に教えていただいた事があります。
「地図に残る仕事をしてるんじゃない、
俺たちは皆んなが見る景色を作っている。
良い景色を作ったらそれが地図に残った、
それだけ。」
"良い景色をつくる仕事をした結果、地図に残った"
そんな仕事を会社員時代にしてました。
今回のまとめ
15歳で建築業界進出を決め、19歳の年から現場監督になり、
みんなが見る景色をつくってきた。
その仕事は今も地図上に残っている。
最後までお読みいただきありがとうございます。
今回で私が独立前までどんな仕事をしていたのか知っていただけたと思うので、
次回は"なぜその仕事を辞めたのか"につながる話を書きたいと思います。
書いていて改めて思いました。
現場監督はいい仕事だった、楽しかった、と
今回はこのへんで、では、では、
今後ともよろしくお願いします!