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アンチ医学部最強説

はじめに

学力が高い人間は大学受験の際に、下手に総合大学に行くよりも最初から医学部で利確しておくのが最もコスパがいい進路であるという意見が、昨今の高学歴界隈のある種常識となっている

この意見に関して自分は全面的に同意する

だから、学力の高い高校生は一度医学部という進路をしっかりと検討してみる時間を設けた方がいい

ーーさて、こんなことを言うと、タイトル詐欺みたいになってしまうが、上記の意見はあくまで一般論を述べた場合の発言である

自分の個人的な意見はそうではない

自分は学力的には医学部に行けたとしても、医学部に行かなくて良かったなと思っている

なぜ医学部に行かなくて良かったのか手短に述べると、詰まるところ自分には医者になる適性がなかったからだという話に行き着くので、これから述べる医者に対するネガティブキャンペーンを聞いたからと言って、医学部に行く進路の検討はどうか断念しないでほしい

逆にこのネガティブキャンペーンに共感してしまったのであれば、医学部への進路は辞めた方がいいと思われる
医業よりももっと楽しく楽な仕事などいくらでもある
その辺の話も最後に少し言おうと思う


医学部コスパ最強論のロジック

まずはそもそも高学歴界隈で医学部がこれほどまでになぜもてはやされるかについて振り返っておこう

それは端的に言えば、医者になれば人生という長い尺度で見た幸福度が高いという経験則が広く知られているからである

もちろん人生の幸福度を決めるのはその人個人の考え方に大きく依存する
しかし、貧すれば鈍するという諺があるように、豊かさと幸福度には密接な関係がある
特に一般的に学力が高くなればなるほど、幸福を感じる豊かさのラインは上がっていくと考えられている

高卒で年収500万と聞くとすごいなと思うかもしれないが、東大卒で年収500万と聞くと違和感を覚えるはずだ

東大卒であれば、800万くらいはもらってるのではないのかという世間の風潮もあるだろうし、普通にやっていたらもらえる水準でもある

しかし、普通に生きるというのが現代においてどれだけ難しいか、というのは皆さんも重々承知のことだと思われる

現代の普通の人生のモデルとしては、大卒ストレート→大手企業就職→結婚→子供2人→定年退職という流れだと思う
しかし、このテンプレートを忠実に辿っている人間が身近にいるだろうか?
いや、聞き方を変えよう
テンプレートをなぞれていない人間は身近にたくさんいるのではないだろうか?

浪人や留年や休学、学校を中退していたり、転職を繰り返していたり、いつまでも結婚できていなかったり……
テンプレートのどこかしらが欠けている、そんな人間の方が多いのではないかと思う

つまり、何が言いたいのかと言えば、いくら東大に入る実力がある人間といえども、普通の道を辿って、年収800万で幸福度が高い生活をするというのは簡単ではないのだ

これは、一重に日本が落伍者に不寛容な社会であることに起因する
一度どこかで躓けば持ち直すのが難しいのである
その困難さは東大卒でも例外なく適用される
どこかのタイミングで躓いてしまった東大卒がネットで日夜、医学部受験を訴え続けている状況を見ても、幸福度の高い普通の人生を歩むというのがいかに難しいか理解できるだろう

しかし、そんな不寛容な社会の中にも例外(聖域)が存在する

そう、医者である

医者という職業は、他の発信者も述べているように、どれほどポンコツでも高学歴が期待する年収800万という水準を滅多に下回らず、仮にどこかで落伍しても気が向いときに挽回して年収800万にすぐ持ち直せるという点で、失敗に非常に寛容な職業なのである

普通に生きるという存外難易度の高い人生のレールを落ちないように慎重に必死に渡らずとも、落ちてもまたやり直せる医者という職業の方が心持ち穏やかに生きて行けると多くの高学歴が考えた結果、医学部が最もコスパの高い進路であるという話に繋がってくるのである

東大に行けば幸福度はリスクに晒されるが、医学部に行けば幸福は保障される

これが、医学部コスパ最強論たる所以である

医学部最強!

高学力保持者はみんなこぞって医学部に行け!!!

ーーと、ここまで医学部のポジティブな面を語ってきた
多くの高学歴医学部最強論者からすれば、ここで話を締めたいところだろうが、この記事の本筋はそうじゃない

お待たせしました
はじめましょう


まず、私個人として医学部最強論を見ていていつも感じることがある

医者ってそんな憧れるほど良いもんなんか???


では、医学部のネガキャン、いってみよう!


学費高すぎィ!興味向かなさすぎィ!結果論で振り返るの恥ずかしすぎィ!

まずは、医学部の学費が高すぎる問題がある

学費の総額は私立医学部だと2000~4000万円ほどかかると言われており、対して国立医学部はおおよそ350万円だと言われている
この金額差であればだれでも国立に行きたがるはずだ

しかし、国公立の医学部はかなり偏差値が高いので、いくら学力が高くてもノー勉で余裕で突破出来ることはまずない
少なくとも医学部に受かるために向けた勉強をしなければ受かることはない
国立後期受験は出鱈目すぎるので実質医学部に進むか総合大学に進むかの二者択一になるだろう
併願などという虫のいい話は机上の空論である

そして、受験準備期間を考慮すればこの二者択一を決めるのは多くの場合、高校生2年生の終わり頃である
このタイミングで医学部受験を決心するのは相当難しいだろう

特に、自身が過去に病気で医者のお世話になっていたり、医師家系で身近に医師がいたりするようなケースでない限り、医師の働き方を高校生段階でイメージすることは出来ないだろう
医学部に行った先の進路がイメージ出来ない状態で職業を医師として確定してしまうのは高校生の進路選択の時点ではリスキーであるし、そう捉えるのが普通の感覚である

また総合大学に行って新卒採用の儀式を受ければ何にでもなれるので、この時点で医者に興味がないから医学部を受けないという選択はある種合理的な判断である

それで結局東大や京大等に行ったとする

在学中に社会の事を知っていくにつれ、あれ?もしかして医学部行っといたほうが良かったんじゃね?と思う機会が増えてくるだろう

これは就活時点で東大生や京大生がかかる流行り病である

大抵の場合はその病は一過性のものであり自分の進路を素直に受け入れる人が大半であるが、一部の者はあの時医学部を受けておけば、、、という結果論をネチネチと語りはじめる

自分はこの類の人を見ていて思うことがある

――じゃあ、この人は、もし仮に医学部に行っていたら、あの時東大を受けていれば、、、と言わなかったのであろうか?

個人的な偏見で語って申し訳ないが、十中八九、医学部に行っていても、自分の進路を素直に受け入れなかったと感じるのである
医学部じゃなくて東大いっとけば……云々

結局、自分の進路に対してネチネチという人間はどんな進路でもネチネチと言ったのだろうし、自分はそのような結果論で物事を語る姿勢はダサくねぇか?と思うのである

自分で選択した結果、今の自分があるならそれを素直に受け入れろよ、としか思わない

それでも医学部に未練があるなら、医者と結婚すればいいのである

これ以上前向きな解決策があるだろうか?

医者ではない人間が、医者と結婚するというのは、難関大合格くらいのインパクトがあると思う
医学部再受験よりよっぽどかっこいいだろう

医学部に行ってしまったら、医師同士の結婚なんてものは普通過ぎる
むしろ異業種医師結婚が目指せる東大京大の方が結局良かったじゃんとなりそうなものであるが、医学部再受験論者は頑なに自分が医者になることにこだわるようだ
摩訶不思議

結局、大学進学時点で選んだ進路が自分の道なのである

学費の高さだったり、興味がわかなかったり、理由は様々にしても、そこで医学部を選ばなかったのだったら、その時点でもう医師への適性がなかったということだろう

適性のない仕事に就かなくてよかったじゃん

未練をたらたら語り続けるほどみっともないことはない

自分の選んだ道を否定せずに肯定するのが男気というものだろう
自分は男気というものを大事にしている
だから今の自分を受け入れている

これが、自分が医学部に進まなくてよかったなと思う理由の一つである


下積み期間長すぎィ!

次に医学部コスパ最強論でいつも違和感に思うものとして、医者のキャリア、下積み期間が長すぎるというところがある

まず医学部受験はスタート時点から遅れている
現役合格というのはまだまだ少数派で多浪が当たり前の業界である

平均して2年は浪人している

医学部に行くと二十歳で大学デビューということになるだろう

浪人期間は受験勉強に追われ、素直に遊べないだろうし大学に入った後も勉強勉強である

他大学生が青春やモラトリアムを満喫している中、6年間勉強漬けである
浪人していれば8年間勉強漬けである

医師免許を取った時点で26歳である

しかし医師免許を取っただけで食っていけるほど医療業界は甘くない

最近は医師免許を取ってそのまま美容外科に行く直美(ちょくび)も増えてきているらしいが、そうでなければここから研修が始まる

普通は大学病院に入って前期2年、後期早くて3年通常5年ほどの修行を行う
この下積み期間を経て、専門医を取りようやく医師としての人権が手に入るという具合である(下積み期間は半人前扱いであり、人権等ないに等しい働かされ方をする)

この時点で大体34歳である
スムーズにいって34歳であるので、遅い人は40歳くらいでようやく一息ということも珍しくないだろう

下積み期間が長すぎると思わないだろうか?

受験勉強に集中し始める18歳時点から医者としてようやく自立ができる34歳まで、医学部の仕組みに縛られた生活を送るのである

立派な医者になりたい!という目標があって、下積みなんてむしろウェルカムだという人間ならいざ知らず、ただ何となく学力が高かったからという理由だけで医学部に入ってしまって、そのような縛りの強さを予期していなければ、相当しんどいキャリアだと思うのである


学歴パワーがない

また、医学部は総じて学歴パワーがない

大阪大学医学部や慶応大学医学部ですら、医学部の難易度に詳しい人間でなければ、そのブランド力は阪大や慶応のカテゴリに収まってしまう

学歴ブランドと医者ブランドの両取りを出来るのは結局のところ東大理三か京大医学部くらいしかないだろう

京大医学部ですら京大のカテゴリに収まる印象なので、一般人にでも別格と感じさせられるのは東大理三しかないだろう

学歴パワーがあればどんな分野を語ったとしても発信力に権威がつくが、医者パワーは医療以外には適用できない

学歴パワーで政治を語る石丸氏のような人間の言葉は妙な説得力があるように感じるのに対して、無名の医者が政治について語ると世間知らずの医者がなんか変なことを言ってるわという印象しか受けないだろう
高○院長がYoutubeで緊急で動画を回して政治について語ってるのを見て、いやお前は黙っておっ○い作っとけや~い、と感じている人は多いのではないかと思ったりする(エンタメとしては好きです)

畑違いの領域にもバシバシ口出し出来る学歴パワーと医療という畑でしか通用しない医者パワー

自分は学歴パワーの方が魅力を感じるのだがみんなはどうだろうか?


患者の質、低スギィ!

次の医者にならなくてよかったなポイントは、患者の質低すぎ問題である

日本の医療は、どんな人間にも見境なく医療を提供する

確かに感情論抜きで社会における医療の最適な姿を考えればその方が理想的なのかもしれない

しかし、その理想は実態を知らない人間が机上で生み出したクソみたいな理屈なのだろうなと思わざるを得ない

医療を受けるよりも死んだ方が社会のためだと思えるような人間も病院にくるからである
というよりも、現代はもはやそちらの人間がメインで病院を利用している

生活保護受給者や高齢者である

まずは生活保護について思うところとして、社会保障として最低限の生活を保障する仕組みに異論はもちろんない
しかし、生活保護が医療受診無料という仕組みに関しては完全に不要である
健康な生活を国が保障するために受給者の医療費を無料にするのであれば、生活保護受給者だけでなく全国民の医療費も無料にならなければ筋が通らないだろう
つまり、この仕組みが維持される限り、自分は生活保護を廃止してよいと考える
自分が生活保護を受給する側に立った時のことなど知らん
そのような状況でも死ぬ気で働くのみである
全ては自己責任なのだから首が回らなくなればその辺で野垂れ死ねばいいのである
新自由主義万歳

ネットで医療業界の愚痴を眺めていると多くの医者は同じように考えているように思う
しかし、医者の仕事は彼らすら助けなくてはいけないため葛藤があるだろう

だから、利害関係が全く存在しない自分が代弁しておいておく

生活保護受給者は病院に来る資格はない

どうしても受けたければ自費診療で行えばよい
もちろん手持ちの金で何とかしてである

また、この意見に反論するものは一回、病院でそのような患者の受付対応、治療の説明等、一通りの病院業務を一度体験してみたらどうであろうか?
その後に意見が変わらないのであれば自分も話を聞く
実態を知らないで語る人間の言葉は聞く気になれない

フリーライダーは人類の敵である

なぜこれほどまでに生活保護受給者が嫌われているのかと言えば、それは生活保護受給者の態度が非常に悪いからである
サービスを無料にすると質の悪い客が来るというのは良く言ったもので、生活保護受給者のほとんど全ての患者は医療を受けるよりもそのまま病気をこじらせて死んだ方が世の中のためになる人間ばかりである

タダで医療を受けさせてもらえるのだから土下座して感謝を述べても良いはずであるが、彼らの態度はまるで逆であり、不遜でふてぶてしく医療を受けて当然、挙句の果てには医者に過度な要求をするというありさまである
自分がその業況に出くわしたならば、2回に1回くらいの割合で○しているだろう

しかし、現代はそんなどうしようもない彼らにも人権があり、○した方が悪者になってしまう
そのため、医者をやっているなら意に反して、そんな輩にも医療を提供するしかなくなる
そんな状況なので、自分の目には医者はこの歪んだ社会制度の犠牲者にしか見えないのである

だから自分は医者にならなくてよかったなと感じる

これでも生活保護擁護者はあーだこうだ言ってくると思うが、生活保護擁護者に欠けている視点は医者も同じように犠牲者になっていることを無視している点にある
この点を無視した状態で語るネタはない
人類の敵は黙っておくべきである


また、病院に来る質の低い患者は生活保護受給者だけではない
老人の多くもまた非常に厄介な患者である
それは現役世代の経済的な大きな負担になっていると言う点である

老人は病気になりやすい
それは自然現象である
仕方ないことである

ここまでは理解できる

だが、そこから後期高齢者医療保険制度で1割負担というのは全く理解できない
逆ではないか?
病気になりやすいから5割負担にするなら理解できる
自動車保険だって事故率の高い人間は負担が増える
それの逆をやっている後期高齢者医療制度をさも当たり前のように思っている人間は一体どういう思考回路をしているのか理解に苦しむ
いや、人でなしを人間の尺度で理解するのは無理なのだった

というか、老化は自然現象なのだから、老人の病気は自費診療にするべきである
極論に聞こえるかもしれないが、実際に社会は同じロジックを適用しているものがある
妊活治療である
知っているだろうか?
妊活は自費診療である
何故自費になるのかという理屈としては妊娠は自然現象であり、病気ではないからだそうだ
なるほど、、、、、○すぞ
これは理不尽というやつである
これで素直に納得すると思うだろうか?
我々を舐めるのも大概にした方がいい
しかし、現行制度は自然現象には金はびた一文出さないというつもりらしい

なるほど、ではそれなら、老人の不調は自然現象であり病気ではないという理屈も立つはずである
つまり老人は全て自費診療にならなければ筋が通らないだろう

というわけで個人的には、老人は全て自費診療で良いと思うが、自分だってそこまで鬼ではない
ちょっとくらい社会保険の適用はあってもいいと思う
しかし、今それが過剰すぎるのだ

老人は調子に乗りすぎていて既に超えてはならない一線を越えた
自分の中では老人は日本の敵であり、既に償うべき罪を抱えている

日本を衰退させた罪、若者を不幸にしている罪である

そんな罪人が日夜病院に助けてくれと言ってくるのである

罪を償うために楽にしてくれと懇願するならいざ知れず、醜くも生きながらえようとするのだから始末に負えない
どれだけ汚れた魂なのだろうか
成仏したくないのか?

しかし、そんな罪人であっても医者は救わねばならない
もはや釈迦の心で接しなければ病院で医療等提供出来ないだろう

自分はまだまだ修行が足りないため、彼ら高齢者という罪人を許すことは出来ないだろう

自分は医者になるには絶望的に素質がなかった

だから医者にならなくてよかったなと思う

そして、裏を返せば、現在の医者は非常に立派な人間であることもこのことからわかる

彼ら立派な者たちをこれ以上苦しめて差し上げるな

まずは社会としては低質な患者に身の程をわきまえさせるところから始めなければならないだろう


汚れ仕事多すぎィ!

他、病院は汚れたものを扱う業務が多数存在する

特に自分は見えてなくても存在するというだけでなんか嫌な気分になる

例えば、誰かがゲロを吐いている音が聞こえてきたとする
それは結局、看護師や他のコメディカルが片づけるとして医者としての自分は見てすらいないという状況であっても、うわぁという気持ちになる
流石にこの状況では共感が得られにくいと思うが、こちらの例ではどうだろう

例えば、レストランなどできれいな共有のコップがあったとする
あまり考えたくない話だが、残念なことに前回そのコップを使った人間がトンでもないトンちきだったとする
そのトンちきは、どうやらそのコップを舌でレロレロしていたようだ
それを聞いたらあなたは何を思うだろうか?
この状況で念入りにコップは洗われているから大丈夫だと言われても、なんかヤダ、とならないだろうか
少なくともコップを替えてくれと頼むだろう

自分はその感覚が病院にある

キレイなんだろうけど、なんかヤダ


また、病院で働く以上、直接汚れる場面も出てくるだろう

例えば、吐きながら救急搬送されてくる患者などである

多くの場合、吐瀉物を掃除しながら処置なんて出来ないだろうから、吐瀉物にまみれながら処置を行うことになるだろう

考えただけで嫌だなと思う
洗ってもスッキリ出来る気がしない

考えれば考えるほど、潔癖症には務まらない仕事だなと感じる


病院臭すぎィ!

また自分は病院の匂いも苦手である
病院って消毒液かなんだかよくわからない匂いがすると思うのだが、特に古い建物の病院だと、古い建物の匂いと、医療機器や薬品の匂いが混ざった匂いが一番最悪だなと感じる

病院の多くはまだまだ古い建物が多いので、医局とかの配属ガチャで勤務先の病院の匂いが無理だという状況になったらもはや仕事にならない気がする

医者になったら四六時中あの匂いをかぐことになるのかと思うと、自分は他の仕事よりちょっとお金が多くもらえるとしても割に合わない範囲だなと感じるのである


じめじめ鬱々しすぎィ!

これも古い建物の病院のパターンだが、古い建物の病院ってじめじめと鬱々としていると思う

あれは精神衛生に非常に悪いと感じる

また、新しい建物であっても、夜の病院は非常に気味が悪く、昼間であっても状況によっては不気味な場所があり、病院という場にいるだけで心が休まらないなという気がする

きれいな東京のオフィスに慣れすぎると、病院の職場環境はあまりにもしんどすぎると思う

都内のオフィスビルに入ってるクリニックでしか自分は働けなさそーという気になる


サラリーマンよりブラックすぎぃ!(下積み時代)

また、主に下積み期間の話だが、普通のサラリーマンをやっているより働き方がブラックすぎてその下積み期間を自分には乗り越えられる気がしないというのがある


長時間労働すぎィ!

まずそもそも、長時間労働である

朝の7時くらいから夜の10時くらいまで仕事に拘束されるのは当たり前だし、コレが土日も含んで毎日続くのである

休みがある方が珍しく、休みだとしても電話当番だったりする

また当直後にぶっ続けで働かないといけない場面があったり、ひどいときには2日間全く睡眠をとらずに仕事をしなければいけない場面があったりする

そして、そんなイレギュラーがあったとしても、代休などがあるわけでも無く、なんのフォローもない

働き方が最悪すぎると言う点


医局の給料安すぎィ!

しかもそんな長時間労働をさせている医局の給料は非常に安いのである

自給換算すると最低賃金を切るとささやかれている医局すら存在するくらいである

しかし、医者の給料は高給であるイメージが世間ではあるように、どこかでつじつま合わせが行われている

そのつじつま合わせに使われているのが、バイトというやつで、週1~数回、クリニックなどで稼いでくるというやつである

このバイトを多く入れているものが給料が大きく、医局で真面目に働いている方が給料が低くなるというパラドックスがある

バイトの方が一般的に労働負荷が著しく低いので、医者は働けば働くほど給料が少なく貧しくなるという変な構造があるのだ

いっぱい働いていて給料が安い側の立場に置かれたら非常に納得いかない気持ちになると思う


転勤多すぎィ!

また、医者の長時間労働は良く知られている話かもしれないが、医者は転勤も多い

1年に1回や2年に1回、早い時には半年に1回などという頻度で転勤がある

そしてその転勤にかかる費用などの負担は全て医者本人が負担する

特に首都圏でこの傾向は顕著である


休みなさすぎィ!

長時間労働のところと被るが、休みが少なすぎる

休みであっても休みでないパターンがあったりする


残業代なさすぎィ!

これも長時間労働のところと被るが、長時間労働したからと言ってなんのリターンもない
働かない方が正義になるおかしな仕組みが跋扈しているというのは先ほども話した通り


同僚の人間性おかしいやつ多すぎィ!

また、医者の同僚は人間性のおかしなやつが著しく多いというところもある

特に医師はアスペ率が高い

勉強が出来たから医者になったというパターンの人間が多いことに起因するのだろう

サラリーマンだったら普通、就活で面接というフィルタリング要素によってアスペは減る傾向にあるが、医者は子供のままそのまま大人になった人間が非常に増える

サラリーマンだったらアスペとしても矯正されることが多いが、医者は誰にも矯正されずに子供のまま大人になってしまえる
中には、お前は他人を治療する前に自分を治療した方がいいのではと思う厄介な医者もいる

アスペにとっては、ありのままの自分でいられるという点でサラリーマンでなく医者になった方が幸せかもしれないが、同僚としてはたまったものではないだろう

医者のアスペは特にタチが悪い
人間の命を扱っているため医療事故などを起こすとすぐに大ごとになるが、そんなことお構いなしに雑な医療を提供して医療事故一歩手前まで行くことも珍しくない
結局良心のある医師がカバーすることでことなきを得る

カバーする側の医師になってみたまえ
日々の業務ですでに手一杯なのにアスペ医師が厄介な問題を持ち込んでは後始末をやらされるのである
たまったもんではないだろう

サラリーマン適性がほどほどにあって、医師かサラリーマンどちらでも選べる人間にとっては、同僚という観点でサラリーマンになった方が幸せだと私は感じる

特にTier1群の会社は、高学歴にとって居心地がいい
大学の延長線上で来る人間が多いので、大学同期たちのように、ある程度の人間性の備わった人間が多い

ただし、高学歴にとって居心地のいい企業群はTier1に限定される
Tier2群の企業は高学歴が少なくなり、メインゾーンもMARCHなどに寄ってくるので、ノリはどちらかというと公立高校に近くなってくる
典型的な中高一貫育ちの高学歴には少々ストレスが多い環境になるかもしれない

しかし、医者よりマシである

医療という業界は格差社会のるつぼであり、医者同士や薬剤士は高学歴人材で話が合うかもしれないが、看護師は大卒から専門学校まで様々であり、その他のコメディカルも短大出身だったり、高卒の医療事務だったりする
そして患者は先ほども話したような低質な人間が大層を占める

つまり、病院という職場のノリは一気に小学校になる

高学歴にありがちな難関中高一貫校を経た後で、小学校みたいな環境に戻されるとなると、結構落差があるのではないかと思うのだ

職場のノリがしんどいと言う点で自分は医者は難しそうだなと思ったりする


おわりに

医学部のネガキャン、いかがだっただろうか?

医学部進学も多分にリスクを含んでいるというのが分かっただろうか

なんとなく良さそうに見える仕事ほど実態は悲惨ということもあるので、迷いがあるならあんまり焦って医者になりに行かなくていいのではないかと思う
特に社会の事を何も知らない高校生段階でなんとなく選ぶ進路ではないだろう医学部は
医学部に行くなら確固たる意志を持ちたまえ

そして迷いがあるなら、僕が常々言っている通り、サラリーマンになって医者と結婚したらいいじゃない
そしてじゃあサラリーマンやるとしてどこにいいか悩むときはIT系に行くのをオススメする
学歴があれば医者と結婚出来るし、IT系の方が医者より好待遇の可能性も高いよ

再受験なんてみっともないでしょ?

医者と結婚の方がよっぽどイケてるよ

この辺は個人のポリシーだと思うけど、皆さんはどう思うかな?

まあ、なんでもいいけど
ほな


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ダイキっち
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