20.帰る前にメールをする
大谷家には3つの鉄の掟があります。
①寝る前に必ず歯を磨く
②寝る前に必ず足を洗う
それをしないで酔いつぶれていようものなら、何時であっても妻に叩き起こされます。
もう一つの鉄の掟が「帰る前にメールをする」
なぜ「帰る前にメールをする」が鉄の掟なのか。
メールがないと、待っているほうが不安になったり心配したりするからです。
このことを痛感したのは2011年3月11日、東日本大震災の日。
14:46に最大震度7の地震が発生したとき、私は都営大江戸線豊島園駅地下ホームでノートパソコンを開いて作業をしていました。
「ちょっと揺れたかな」
と思いましたが、駅員さんのただならぬ表情に地上に出ると余震発生、電信柱がぐわんぐらん揺れてました。
当時自宅があった光が丘に私は歩いて30分くらいで帰れましたが、そのとき妻は九段下のオフィスにいて、「歩いて帰る」と連絡がありました。
携帯が通じず、どこを歩いているのかすら見当がつかない状況が何時間も…。
21時過ぎ、自宅の玄関が開いて元気な姿に再会できたとき、ホッとすると同時にグッタリと力が抜けたのを、今でも鮮明に覚えています。
何が起きるか、わからない今の世の中。
朝、さわやかに「行ってきます」と出かけても、元気で帰ってくる保証はありません。
遅くなりそうでも、帰るメールが来たら、安心して待つことができます。
メールを送るのにかかる手間は数秒。
お互いの精神安定のために、今日も帰るメールを送りあいます。
フェイスブックページ『全国恐妻組合連合会』
https://www.facebook.com/znkkr/