Appleは禁断の果実に手を出した。あなたが探すアプリは2番目にいます
日本時間8月2日、アップルが日本国内でSearch Adsサービスを開始した。Search AdsとはApp Store用の課金制検索広告プラットフォームで、アプリをユーザーに届けたい開発者がこれをうまく活用すれば、アプリを探すユーザーの目にとまりやすい場所にアプリの広告を表示できる。
これまでアプリを作ってもユーザーに届けられなかった弱小開発者の状況を一変させる素晴らしいアップデートかもしれない。
しかし今、企業同士の恐ろしい殴り合いが日本国内でも始まったことを、皆さんはご存知だろうか。
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Search Adsがもたらした世界
下の画像はAppStoreでアプリ名検索した結果だ。
検索対象のアプリは広告に次いで2番目に表示される。
今話題のzozotownの上にはメルカリが。
メルカリの上にはミンネが、
ミンネの上にはラクマが、
ラクマの上にはメルカリが、、、
まさに殴り合いである。
この状況を喜ぶのは一番喜んでいるのは...?
この状況に各社、対策を講じている。これは僕が運営する「いきなりデート」というアプリの検索結果だ。
自社のサービス名で広告を出して、他社アプリが最上位に表示されるのを防ぐためだ。
ここで最上位に広告として表示されたものを経由してインストールすると、Appleにお金が入る仕組みだ。
思うこと
ユーザーの検索をサポートするSearch Ads自体は素晴らしい機能だ。
無名のデベロッパーやスタートアップにとってインストールを増やすチャンスだ。しかし、これからも札束での殴り合いが激化する未来が見える。一概に良し悪しはジャッジできない。
しかし「検索したいアプリが2番目に出てくる」ユーザー体験とは、いかがなものだろうか。
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筆者について
Kose Yamaguchi
aisaac inc CMO/Engineer
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いきなりデート https://ikinaridate.com