【パズル系紙ペンゲーム】パタパタ紙ペン【共有で無料】
1.概要
ジャンル:パズル、紙ペンゲーム、特殊コンポーネント
プレイ人数:1人以上。3人以上でプレイするときは複数枚印刷する必要があります。
プレイ時間:20分程かけてゆっくり良い書き方を探していく事を推奨致します
用意するもの:
必須:印刷した用紙、ハサミ1つ、ペン(1人1つ)
問題ランダム生成時に必要:サイコロ2つ
2.ゲームのコンセプト
頭の中だけで考えるのではなく、「くるくる、パタパタと用紙を動かしながら良い手を見つけていく」そんな体験が持ち味の紙ペン・パズルゲームです。
ゲームを通してプレーヤーは以下の2つのタスクをこなす事になります。
①最終的な得点「同じマーク(〇×■)が縦横(斜め不可)に繋がった状態を出現させて」
②直近のお題「お題と同じ並びを出現させて」
上記2つのうち、最終的な得点を強く意識しながら”良い書き方”、つまり
・同じマークがたくさん縦横につながる
・空白を残す事で後の自由度を残す
を探すようにプレイしてみてください。
ダウンタイムを気にせず1人でもくもくと、あるいは友人と”未体験”を共有しながら「アナログならではの良さ」や「2.5次元的な、脳の普段使っていない部分を使う感覚」を楽しんでいただければ幸いです
3.ゲームの準備
3-1.プレイ用紙を作成する
1分あれば作れる簡単仕様です。
手順は以下の通りです
Step1 用紙を印刷する
この説明書の最後にある用紙1と用紙2をA4サイズで印刷します。
Step2 プレイ用紙の切り分け
プレイ用紙からプレイシートを人数分切り取ります。4×8マスに水色の枠の正方形が並んだものが1人分のプレイシートです。
それぞれの用紙に対して、以下のStep3以降の工程を行います
Step3プレイシートを山折り、谷折り
プレイシートを折ります。ツーの点線(ー ー ー)を谷折り、ツートンの点線(ー ・ ー)を谷折りします。
以下のように山が2つできます。
Step4 2つの山をそれぞれ4つに切り、”スイッチ”を作る
山に3つずつある丸点線(・・・)をハサミで切ります。
下の写真のように8個のパタパタと動かせる箇所ができていれば完成です。
以下の説明においてこのパタパタ動く箇所を”スイッチ”と表現いたします。
3-2 コース(お題のセット)の選択
お題シートに書かれたテトリスのようなものをお題と呼びます。
1ゲームにつきお題12個からなるコースをゲーム前に選択します。
お題セットは大きく以下の2通りがあります。
4.コンポーネントの説明
4-1 プレイ用紙の説明
折る前の状態のプレイ用紙にはで縦4マス、横8マスのため32個のマス目があります。
ただし、プレイ中は8つあるスイッチは左右(回転した場合上下)に完全に倒した状態にしなければなりません。そのため、後述するお題のクリア判定や最終得点計算は、見えている縦4マス×横4マスの16マスのみを判定します。
各マスにはゲーム中、マーク(〇等)を一個書きこむことができます。パタパタとスイッチを切り替える事で書きこんだマークの繋がりや空白マスの場所が切り替わるのがこのゲームの特徴です。
(※説明の都合上、このルールブックではスイッチを浮かした状態の写真を記載しております)
5 ゲームの進行
お題シートに図示された課題をクリアあるいは諦めてパスする事でゲームは進行していきます。
12個目のお題が終わったのち得点計算を行います。
課題の内容は「お題と同じマークの並びを出現させてください」という物になります。
※並びは鏡面(鏡に映った形)ではいけません。
※マークの並びは色のついた4マスだけで、点線の部分は並びに含まれません。
”書いてください”ではなく、”出現させてください”なのが肝です。プレーヤーは課題の達成のために以下の3つの動作を好きなように組み合わせる事ができます。
ここで重要な事は、既に書いてあるマークを再利用して構わないという事です。お題と同じ並びが出現さえすれば、4つのマークは
・全て新たに書いてもOK
・一部だけ再利用して1~3個書いてもOK
・1つも書かなくてもOK
その際、『スイッチ』の動作で空白のマスやお題に含まれるマークの書かれたマスを盤面に出したり、『回転』で90度、180度、270度傾けて構わないという事です。
巧い書き方を見つければ以下のような欲求を同時に満たす事も出来るかもしれません。
・複数種類のマークの最大連続数を増やしたい
・空白マスを残したい
わかりにくいかと思いますので以下で例を記載いたします。
<例1>
1番上の「⚀⚁」の書かれたコースを選びゲーム開始しました。最初のお題、下記のようなお題が出題されました。
初期状態では用紙に一切、マークが記載されていないため、4つのマークを『書く』以外の選択肢がありません。そこで、プレーヤーは下記の画像のように、用紙の右側にお題と同じ配置でマークを書きました。
お題と同じ並びが出現したため、このお題はクリアとなります。
<例2>
続いて以下のようなお題が出題されました。
この場合も、以下のように空いている場所に単純にマークを4つ『書く』事でもクリアできます。(わかりやすさのため緑色で書いています)
ただ、今回はもう少し考えてみましょう。上の書き方だと「〇が3つ繋がっている」のは良いですが、「2つの■が遠く離れて配置」されてしまっています。「もっとたくさんつながった配置」にできないでしょうか?
動作『回転』『スイッチ』と『マークの再利用』を駆使してみましょう。まず、右側の上から2番目のスイッチを左側に倒し
次に用紙を時計回りに90度回転させ
以下のように3つのマークを書きこみます。(わかりやすいよう緑色で記載します)既に書かれている〇も含め、お題と同じ並びが出現しました。
そして「〇2つ、×3つ、■2つが繋がった配置」となっています。
6. 得点計算
このゲームはできる限り多い得点を取る事を目指します。得点は
1.マークの最大連続数 (〇×■3種それぞれ計算)
2.見える空白の数
3.パス無しボーナス
の合計です。
6-1 各マークの最大の塊
〇、×、■、それぞれについて順に行います。そのマークの「最も大きな塊(縦横でつながっている状態。斜め不可)」を1つ見せてください。この時、動作『スイッチ』を行って構いません。(〇、×、■それぞれの得点毎にスイッチを切り替えて、それぞれのマークの最大の塊を見ます。)
塊の大きさ(塊を構成するマークの数)を数えたら、以下の表を使い得点を産出します。例えば〇が6つ繋がったので8点、×は3つだったので1点、■は2個しかつながっていないので0点、といった具合です。
6-2 同時に見える空白の個数
動作『スイッチ』を行い、盤面に同時に見える空白マスをできる限り増やしてください。(上記と違い繋がっていなくてよい点に注意してください)
その数に応じて以下の表に書かれた点数を得ます。
空白のマスが同時に4つ見えたなら3点、8個以上なら10点となります。
6-3 パス回数ボーナス
パスの回数が少ないほどボーナス点を得ます。
・パスが0回なら、5点
・パスが1回なら、2点
2回以上パスをした場合、ボーナスはありません。
6-4 最終得点
上記得点を合計します。これがあなたの点数となります。
7.ゲームのコツと目標
7-1 コツ
①「 積極的にマークが繋がるように書いていきましょう。
スペースの節約も大事ではありますが、マークが3種類しかないため後半は書かずにクリアできる事もよくあります。
②×をどうするか考えましょう。
奇数回目のお題には×が2個出てきます。その都合上、×は非常につながりやすくなっています。
パズルの苦手な方は×だけでも高得点を目指してみてください
また、逆にスコアをあげるためには×をあまり書きすぎないようにしつつ●や■をつなげてみてください
7-2 目標
40点以上…神
35点以上…マスター(テストプレイ時、初回プレイの方の最高点)
30点以上…上級者
25点以上…中級者
8.細かいルール
Q1 お題の形にはどのようなものがありますか?
基本的にテトリスをイメージしていただくとわかりやすいと思います。ただし、”一直線の棒”のような並びは出題されません
Q2 お題の成否判定に関係なくマークを記載してよいですか?
お題の成否判定に使わないマークを書いてはいけません。(「お題に関係なく、いきなり「〇を8つ書いて10点」等は当然できません。)
既にお題と同じ並びがある状態で、敢えてマークを書いてクリアする事は可能です。
Q3 鏡像(反転した形)でもお題は達成できますか?
達成できません。
Q4 四角は塗りつぶさないとダメですか?
自分でわかればどのような書き方でも構いません。
ただ、塗りつぶした方が〇特別しやすく、見つけやすいと感じております。
Q5 マスに(今後書きたいマーク等を)メモする事はいいですか?
OKです。ただし、実際に記載したマークと間違わないよう注意してください
印刷用データ
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