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好きなものを好きと言おう 第2回「THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」

個人的に問題はあるけど、約束は果たすよ。

エッセイの新しいシリーズ、ずいぶん間が空いてしまったけど、第2回のTHEE MICHELLE GUN ELEPHANT (TMGE) について好きを語る


はじめに


THEE MICHELLE GUN ELEPHANT(ジー・ミッシェル・ガン・エレファント)(略称TMGE)は、チバユウスケ (Vo)、アベフトシ (G)、ウエノコウジ (Ba)、
クハラカズユキ (Dr)で構成される4人組のバンドで、2003年に解散した。

写真はアルバム「ギヤ・ブルーズ」より

以下は読んでも読まなくてもいい。なぜならWIKIに書いてあるからだ。しかも省略してるし。正しいかどうかもボクには正確にはわからない。簡単にわかってもらうために記しただけなので、正確な情報は他を当たってくれ。

TMGEはVoのチバユウスケらが1990年前後、明治学院大学時代に結成した バンドである。当時のオリジナルメンバーでメジャーまで活動したのは、チバだけで、それ以外のメンバーは変遷を経ている。後から加入した同じ大学のDr.のクハラとBass.のウエノ、そして当時のメンバー、G.のシガケイイチ(後に脱退)の4人でアマチュアで活動していた。1993年、インディーズ活動を経て、シガが脱退、その後、ギターのアベが加入し、1995年 インディーズからミニアルバム「Wonder Style」をリリース、翌1996年2月、日本コロンビアからシングル「世界の終わり」でメジャーデビューした。特徴はパンクやガレージロック、ブルースやロカビリーが混じった、激しいロックでそれまでの日本のロックバンドの歴史を塗り変えるほどの爆発的な人気を博した。インディーズ時代が長かったため、メジャーデビューしたころには27,8歳となっており、遅咲きのバンドでもある。爆発的な人気であったが、メジャーでの活動期間は短く、1996-2003/10の解散までにシングル16曲とアルバム8枚をリリースしている。

ウィキペディアから適当に抜粋して引用

今はアベもチバもこの世を去ってしまったが、それはTMGE活動期間が終わってからの話であるので、個人的な感情はあるが、ここでは触れない。

ボクのTMGEとの出会い

 ボクがTMGEと出会ったのは実は解散してしばらく経ってからのことだ。正確にはいつだったのかは思い出せない。TMGEのVo.だったチバが解散後、ROSSOを経てからThe Birthdayを結成して、その曲、多分、「愛でぬりつぶせ」(2009)を聴いて好きになったのがきっかけだったのだろう。初めて買ったアルバムは、知らない人を知るためによく選びがちなベストアルバムであり、ボクの場合は2枚組のライブアルバム「Last Heaven's Bootleg」だった。

初めて聴いて、撃ち抜かれた。

こんな日本のロックバンド、あったのか・・・メロディがカッコ良すぎる。歌詞もカッコいい・・・、何よりこれがロックだ、と直感的に感じた。

ミッシェルはボクの好みにガッチリとハマり、時をおかず夢中になった。手に入るアルバムとか、DVDを買い漁った。

なんでこんなに夢中にさせるんだろう。その答えはライブの映像をみればきっとわかるだろう。

スタイリッシュな黒のスーツに包んだ細身の4人の男たちが、ステージに立つと全身からロックを発散させ、これが本当のロックなんだ、と体で理解できる。ボクにはそう感じた。そして魅了された多くのファンにとっても似た感情を抱いていたであろう。もう、カッコイイ、としか言いようがない。語彙がないので表現ができないけど、それに尽きる。やや嗄れた歌声やタンバリン、ノってる時の踊りもカッコイイVo.のチバはもちろん、超絶なカッティングから美しい旋律を激しく奏でるギターのアベ、ステージでの動きがダンディでカッコよくてウッドベースの時も好きなベースのウエノ、そして激しいリズムをぶっ倒れるまで叩きまくるクハラことキューちゃん。みんな愛すべき存在だ。

彼らはテレビにはあまり出ず、ライブ中心のバンドで、ライブをやっていない時は曲作りやレコーディング、時には海外でもライブをやった。伝説のライブはいくらでもある。1998年のフジロック。野外の酷暑の中、倒れる観客続出で何度も中断されながら、激しいロックを見せつけた。メンバー、特にアベの興奮ぶりは目を惹いた。Mステ出演回での「t.a.T.uドタキャン事件」で代わりに歌った「ミッドナイト・クラクション・ベイベー」も鳥肌ものの凄さだ。当時、リアルタイムに見れていなかったことが、本当に悔やまれる。個人的には、20本あまりの残っている映像を見る限りは、初期の頃と、バンドとして末期だった頃とはスタイルが違う気がした。でもライブ、そしてどの曲も今聴くと印象に残る。昔の印象とは違い、今はすんなりと全てを受け入れられる。

うん、語彙力と構成力がないので、うまく書けないが、一つ言えることは、初めて聴いたその日から、ボクの中でミッシェルがNo.1のミュージシャンになった。それだけは言える。だから、リアルタイムで聴かなかった自分が本当にバカだと思う。

最も好きなアルバム


 ライブのミッシェルが好きなので、以前は、ライブアルバムの「Last Heaven's Bootleg」が一番と思っていた。でも改めて全てのアルバムを聞き返すと、決してそんなことはなく、オリジナルアルバムも全部、いいことが最近になってわかった。その中で、いまボクが一番好きなアルバムは「CASANOVA SNAKE」だ

アルバム「カサノバ スネイク」

デッド・スター・エンドからこのアルバムは始まる。ボクはこの曲の出だしが大好きだ。

俺の星には何もないけど
あの娘がいれば
宇宙の果てまで
ぶっとんでゆける

デッド・スター・エンド より

コブラ、そしてヤング・ジャガーと続き、ライブで定番のプラズマ・ダイブ、アンコールでよく歌われるリボルバー・ジャンキーズで一気にライブの臨場感に気持ちが持っていかれる。その後も合計15曲のロックが詰まったアルバムだ。

最近、前はそうでもなかったけど、この中の一曲が好きになった。それがこの後に示す、いま好きな曲ベスト5の第2位に入っている曲だ。

最も好きな曲ベスト5

語彙力がないので、あんまり語るのは止めて、もう好きな曲ベスト5に移ろうと思う。今から示す曲は、2024年6月8日土曜日、12時過ぎの時点でボクが好きな曲ベスト5だ。名曲の中からベスト5を選ぶの、難しすぎる。でも、いま、好きな曲、そんなものも選べないようじゃ何もできん。じゃ、いくよ

第5位「武蔵野エレジー」
第4位「ゲット・アップ・ルーシー」
第3位「Cisco〜想いでのサンフランシスコ(She's Gone)
第2位「ドロップ」
第1位「世界の終わり」

第5位「武蔵野エレジー」
どうしてもこの曲を外せない。好き、なのだ。ウエノのウッドベースから始まり、繰り返し「バンバンバーババババン、ババンババンバン」とチバが歌う。どこかロックというよりフォークを連想させる、ミッシェルにしては異色の曲だとボクは思ってる。これをエレジーというのだろう。エレジーは悲歌や挽歌といいう意味で、悲しみや親しい人の死や世の中の儚さを歌う曲とされている。一度聴いたら忘れられない曲だ。3番にあたる歌詞にこうある。

あいつ今頃ケムリになって
きままに空をとんでいるのだろう
武蔵野に降る雨にうたえば
さよなら告げる鐘が鳴る

武蔵野エレジー より

この曲はオリジナルアルバムには収録されていない。ベスト盤と、「Last Heaven's Bootleg」、シングル曲ベイビー・スター・ダストのC/Wにあるのみだ。また映像DVDでは「THEE LIVE」のDisk 6「WORLD RODEO TANDEM BEAT SPECTOR TOUR」で見ることができる。You tubeで探せば見れるけど公式ではないのでリンクはしない

第4位「ゲット・アップ・ルーシー」
前奏がカッコイイ。繰り返されるギターのメインフレーズもいい。歌詞というよりも曲調が好きだ。ボクが語るより聴くが早い。5thシングル曲で、オリジナルアルバムでは3rdアルバム「Chicken Zombies」に収録されている


第3位「Cisco〜想いでのサンフランシスコ(She's Gone)
ライブではもう外せない、超盛り上がりの一曲。歌詞らしい歌詞はほとんどなく、ひたすらCisco !!と叫んでいる曲だ。これも詩よりも曲がカッコイイ。ロックだ。
もう、ほんとイイ。

第2位「ドロップ」
これが好きなアルバムの中で書いた、最近好きな曲だ。昔は全然気にしていなかったけど、最近解散ライブを見直した時に最初の曲がドロップで、なんだかすごくイイ曲のような気がしてきた。曲調はミディアムテンポで決して激しい曲ではない。
歌詞も簡単な曲だ。でもなんだか心にジンとくる。最後のライブというのもあるのかもしれない。


そして第1位は「世界の終わり」
メジャーデビューシングル。なんだかんだ言ってもここに戻ってきてしまう。
1番の歌詞だけを示す。他にもイイ曲がいっぱいいっぱいあるけど、今はこの曲が好き。アベのギター、めちゃくちゃすごい(語彙力なさすぎる。。。)解散ライブのラストナンバーというところも今日、これを選んだ理由の一つ。

悪いのは全部 君だと思ってた
くるっているのは あんたなんだって
つぶやかれても ぼんやりと空を
眺めまわしては 聞こえてないふり
世界の終わりは そこで待ってると
思い出したよに 君は笑い出す
赤みのかかった 月が昇るとき
それで最後だと 僕は聞かされる

世界の終わり より


不完全ながら、一応好きなものは好き、と言えた。文章がつまらないのはミッシェルのせいでは当然なく、僕の問題だ。駄文を読ませてすまない。You tubeで探せばライブのシーンや、他の曲もけっこう多いだろう。自分の判断で探して楽しんで欲しい。

最後に電子書籍で昨日?、ロックンロール・ニューズメーカー誌でのミッシェルのインタビュー集が電子版で復刻された。「WITH THEE MICHELLE GUN ELEPHANT」(各電子書籍サイトにて) 僕もあとで読むつもりだ。

好き、なものが、今の僕の心のそして体の均衡をかろうじて保っている。泣きたいけど、泣き言を言わずに好きを語りたい。バンドがなくなっても、死んでしまっても曲は残る。死んでしまったら、全てはおしまい、そうかもしれないけど、そうじゃない。僕たちには心がある。悲しくても歌は残るし、記憶も残る。決して忘れない。そういう自分であれば、それだけでいい。僕が人に言える資格はないけど、深い悲しみに沈む僕はそう思わずにはいられない。

とにかく、今を生きる。必死に。
生きるって、案外、むずかしいからね

じゃあまた、いつになるかわからないけど、第3回のThe Birthdayであいましょう

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