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2019年4月のエッセイ 「生まれ変わったら、アリになる」 連載4
If you are reborn, what do you want to do?
(もし生まれ変わったらどうしたい?)
今の人生を若い時に戻ってやり直す気はさらさらないけど、もし次の生まれ変わりで何をしたいか、と問われれば、間違いなく、ミュージシャンになりたい。ボーカルでも、ベースでも、ギターでも、ドラムでも、キーボードでもなんでもいい。音楽に携わる人生を送ってみたい。
3月は2件のライブに行った。12日はキュウちゃんの生ドラムと、BRAHMANのTOSHI-LOWが歌う満月の夕もよかった。30日は大黒摩季が一足早い夏を連れてきてくれた。
体の芯に響く大音量のドラム。心の奥を揺さぶるバラード。どんな指の使い方をしたら鳴るんだ? 美しいギター。そして圧倒的な力強さで最後まで歌い切る強さ。自由に生きるエネルギーを彼らは発散し、オーディエンスの僕はそれを受けて、いま生きている、を実感する。
あー、楽しかった。あと半年は頑張れそう。次は6/12のSonic。3年越しで取れたSonicでのThe Birthday。楽しみでしょうがない。
・・・そうだった、次の生まれ変わりはすでに予約していたのを忘れてた。というわけで、残念ながらミュージシャンにはなれない。来世はアリになるのだ。
2022年4月現在 当時を振り返って。
まだ、普通に気兼ねなくライブに行けていた時代だったんだな、としみじみ。キュウちゃんこと元ミッシェル、現バースディ、ファンであるクハラカズユキをClub Sonicに見に行ったり、つれあいと大黒摩季のコンサートに行ったり。いい時代だった。って、今は諦めたわけじゃないけど、そう簡単でもない。生まれ変わったら音楽の関係もいいかなとも思うけど、もう来世は何回も宣言している通り、名前もないアリになるのだ。そしてあっというまに死んでいく。その次は考えていない。だってどんな世界だって、生きるのってもう十分じゃない? ダメかな? 疲れてるのかも知れないね。