リアルタイムなエッセイVol.15「何もない、土曜日」
2024年2月3日、土曜日。
久しぶりに何の予定もない土曜日。昨日の後輩との飲み会では、彼の普段言えないようなことを吐き出せて、たぶんよかったのだろう。代行で帰ったのは夜10時。そこからはいつものようにぐだぐだで、ソファに沈む。ベッドで寝たのは3時くらいだった。
それでも今朝は8時に起きた。どうやら今日は節分。子供もいないので豆を撒く習慣はなく、たんにスーパーで巨大な太巻きを買って食べる日に毎年なっている。
昼間、スーパーに出かけ、ボクはマグロ以外はあまり苦手なので、必ず鉄火かネギトロ。つれあい用にはちょっと豪華な海鮮巻きを買う。東北東なんてどうでもいい。
スーパーに行く直前、トマトソースのパスタを作るつもりで、ソースは完成しお湯も沸かしたけど、それを放り出してスーパーに行ったので、なんというか、夜10時の時点でまだパスタは完成していない。たぶん明日だろう。別にたいしたことではない。土曜日なのだから。
つれあいは珍しく早起きしてきたが、さきほど眠いと言って夕食も取らずに寝てしまった。なので一人で、夕食。これはよくあること。
残っているデュワーズ カリビアンスムースを飲もうかと思ったけど、ウィルキンソンが切れている。お風呂から出たばかりなので、なんか買いに行く気はしない。
でも思い出した。
昨日の夜、後輩と代行で帰る時に、「コンビニに寄ってください」と頼まれて寄ったら、その後輩がボクに、角ハイの500ml缶とヘパリーゼを買って差し出したのだった。「家で飲んでください」体を気遣っているのか、もっと飲んでくださいと言ってるのか、たぶん両方なんだけど、いいやつだなぁ。
で、それを思い出したので、角ハイだけ早速開けて、氷を入れたグラスに注ぐ。
つまみは毎度の、クラッカーとリコッタチーズだ。作ろうと思えば何でも作れるけど、今日はいいか。ただの、土曜日。無理しないで行こう。
最近、といってもここ数日のマイブームがある。
甘い香りのボディミルクだ。
全然似合わないことは承知だが、いい香りに包まれていたい。それだけだ。
昔、あるシャンプーで、シナモンの香りのするシャンプーがあって、それが好きだった。今もその銘柄はあるけど、シナモンの香りは廃番になり、もう売っていない。それがすごく悲しかった。
このボディミルクはシナモンの香りはしない。でもいい。心を癒せれば、それでいいのだ。
このエッセイを書きながら、甘い香りに包まれて、後輩からもらった角ハイを飲みつつ、クラッカーにリコッタチーズを乗せて食べる。
何もない土曜日としては上出来じゃないですかね。十分だと思います。
グラスにちょっと幸せなウイスキーの2杯目を注ぐ。
クラッカーにまたリコッタを塗る。
リコッタがなくなりそう、
明日は大きなモールに行かなきゃ。そこでしか売ってない。
あなたは今日はどんな土曜日だった?
なんてことはない、そんな土曜日でしたか?
ならボクと同じだ。
きっと、幸せな一日、そう思います。
それとも大変な一日だった?
大丈夫、明日はきっと違う日。
そして明日はあと1時間12分で来る。
いったん、荷物下ろそうよ。
じゃあ、またね。
チャオチャオ