
リアルタイムなエッセイ vol.79「誕生時に近づく」
2025年2月23日、日曜日、天皇誕生日 兼 ボクの誕生日
この日に生まれた有名人は多い。中島みゆきとか宇崎竜童とか、野口五郎とか、とり・みきとか、WINKの相田翔子(生まれ年も1970年一緒)とかハリセンボンの近藤春菜とか、解散を発表したKAT-TUNの亀梨和也とか双子の三倉茉奈・佳奈とか、元卓球選手の石川佳純とか。もちろん一番有名なのは今日が天皇誕生日になったなるちゃん天皇だろうけど。
ボクは昔、母子手帳を見た記憶だと、東京都墨田区の太平町にある賛育会病院で23時30分に生まれたらしい。なので今から誕生時を迎える。一日は24時間あるので同じ23日生まれと言っても誕生時には違いが出るだろう。会社にはキクリンという愛称でボクと同じ日に生まれた同期の子がいるけど、秋田生まれ、何時に生まれたのかは聞いていない。同じ日に生まれて同じ日に会社に入ったボクたちだけど、辿った軌跡はまるで違う。これだけを見ても誕生日占いなんて当てにならないとことがわかる。そして占い師はまた別の理論を持ち出すのであろう。水掛け論だ。別に批判しているわけではない。ボクは信じていない、それだけの話だ。ボクはそう言う意味では、人生において何も信じていない。信じられるものがないなんて、悲しい性かもしれない。
さて、朝に投稿した続きを書こう。
誕生日はセルフプロデュースで料理も自分で作ることは書いた。今日の誕生日メニューはビーフシチューだ。アニソンを聴きながら、そして合間には電子書籍のマンガとラノベを見ながらご機嫌で作り始める。

料理のバイブルとして、たいめいけんの茂出木さん(今の黒い目立ちたがり屋の人じゃなくて先代の人)さんの本を20代の頃から愛読している。


今日もそれに従って作る。でもミキサがうちにはないのでミキシングはしないし、マデラ酒やシェリー酒もないので、同じ味にはなるはずもないけどね。
まずはお湯を鍋に沸かし固形ブイヨンを5個ほど溶かしてプイヨンスープを作っておく。次にバターをフライパンに多めに溶かして小麦粉を炒めていく。白から焦茶色になるまで根気良く20分くらいは中火で炒める。

そこにブイヨンスープと赤ワインを投入し引き延ばす。ブイヨンは本格的に作ると手間がかかるので固形スープで十分。赤ワインは500円もしなかったアルパカのピノノワールを使う。そして別のフライパンで牛肉を炒める。今日は昨日モールで買ったオージービーフのステーキ用を2パック焼き色がつく程度に炒める。

肉が炒まったらブイヨンで引き伸ばしたルーのところに入れて20分アクを取りながら煮込む。ここでフライパンから鍋に移し替える。フライパンで今度は玉ねぎ1個分の薄切りを軽く炒めて、鍋に投入。タイムとセージのパウダーとペイリーブスを3枚入れて、個包装のトマトピューレを2袋入れて紙蓋で30分煮込む。その間にメイクイーンの皮を剥き、シャトー切りし面取りしておく。ずいぶんでかいシャトー切りもどきだけど、記念日のビーフシチューなのでこのくらいインパクトがあってもいい。

30分煮込んだらメイクイーンを入れてさらに30分煮込む。煮込み終わったら塩で味を調整し、バターを入れてまろやかにする。
朝から作って13時過ぎに完成。夜まで寝かせておく。
15時にはいつものプルニエさんで注文しておいた誕生日ケーキを取りに行く。
これでもう今日は車を使うこともないはず。何も起きなければ。
ということでビーフシチューに使った余りのピノノワール600mlをちびちび飲み始める。いいよね、誕生日だもん。スライスチーズとコンソメパンチをつまみにして40分ほどで飲み干す。久しぶりのワイン、というかお酒だった。でもやめた方がいいかなって思った。太るから。胃にもくるしね。

つれあいは夜7時に起きてきた。これで誕生日の夕食が始まる。ボクの誕生日だけど一人で食べているわけにはいかないもんね。昨日作った鶏のスープをだしてサラダを今日はトマトとモッツアレラのカプレーゼを添えて出す。

昨日買ったのにすっかり冷たい部屋に置きっぱにして忘れてしまっていたシーフードピザ、そして合鴨も出しておく。誕生日ですから。

時間をかけて前菜を食べ終わったら、ビーフシチューを出す。つれあいが起きた時、「ごはんがいい? パスタがいい?」と訊いたらごはんと言われたので、シチューにご飯を合わせる。シチューは写真を撮り忘れたので、鍋に残った分をアップで撮影。味はまぁまぁ、濃いめだけど十分、自分で作ったのだから文句もない。
つれあいもきちんと食べてくれたよ。

この時点でおなかいっぱい。このあとメインイベントが控えているのに。
それから30分後、やっとおなかが落ち着いたのでメインのバースディケーキが登場する。ロウソクを灯したりバースディソングを歌ったりはしない。

プルニエさんのケーキの生クリームはあまり甘くなくてすぐにとろけてしまう食感がとても好き。おいしーい。二人で半分食べてあとは明日。もうお腹いっぱいなのだよ。満足じゃ。
こうしてこれを書いている間に誕生時は過ぎていった。そういうもんでしょ。
55年も生きるなんて思っても見なかった。生きるのはいまは苦しいことが多いけど、おまけの人生と思えば、それもアリかもしれない。どんなに苦しくたって人生を楽しむ事を忘れてはいけない。
そういうわけでもう55歳、ゾロ目だね。新しい人生、行ってみよーう
じゃね
チャオチャオ!