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好きなものを、好きと言おう 第7回「カメラと写真」
好きものを、好きと言おうの第7回はカメラと写真について語ります。このシリーズ第7回とは言っているけど、なんか漫画アニメ回が増殖してしまって実はシリーズ17本目。小数点番号の概念をいれているのでそうなってしまった。
撮るジャンル
カメラに触れる前に何の写真が好きか、簡単に言うと、風景かな。たまに近所をカメラを持って散歩に行き撮影する。
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もちろん人物も好きだけど、いまは遊びにいかないので人物を撮る機会が少ない。あとは料理とかの写真がめっちゃ多い。これはスマホで撮ってしまうけどね。このnoteに載せている写真はほぼスマホで撮ったものだ。自撮りも撮るよ。自分のことを知るのは大事。老けたなぁ、とか鏡ではわからない客観的に見える写真は大事。
初めてのカメラ
ボクが初めて自分のカメラを買ったのは、もう39年前。細かいな、40年前でいいじゃん! 高校2年生の修学旅行に行く際に親に頼んで買ってもらったのが最初。何を撮りたかったのかな? もちろんクラスメイトとか旅行先の写真とかだろうけど。ちょっとだけ気になっていたあの娘の写真かな。こわっ!今の時代だとストーカーとか盗撮呼ばわりされちゃうね。
今のようにスマホがあるわけではない時代。全盛は写ルンですのような使い捨てフィルムカメラと、コンパクトなフィルムカメラ。スマホどころかデジタルカメラさえまだなかった。今の人には考えられない時代だろうし、当時のボクたちから見ても今の時代は信じられないだろう。人に歴史があるように時代も変わるのだね。
で、初めて買ったのは当時、郡山駅前にあった家電量販店だったような気がする。なぜなら郡山市内の高校に通っていたから。正確にはもう覚えていない。39年前だから。でも買ったカメラは覚えている。人生初号機はCANONのAutoboy 2だった。発売は1983年らしい。なのでボクが買ったのは1985年だから発売して3年目のカメラだった。当時の値段で42800円(標準価格)だったようだ。38mmの単焦点でf2.8だった。これは好きだったなぁ。初めて買ったカメラだし、オートフォーカスだから押すだけでよかった。今みたいに綺麗な写真が簡単に撮れるわけでないし、フィルムカメラだから現像するまで出来はわからなかったけど好きだった。これで写真が好きになった。
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初めての一眼レフ フィルムカメラ
写真好きが高じて、就職して2年目の夏のボーナスだったかな、自分の稼いだお金で念願の一眼レフのフィルムカメラを買った。それが今はなきミノルタのαー5700iだった。35-105mm F3.5-4.5のレンズ付きだ。(ミノルタは今のソニーに吸収された) 男の子ってやっぱりなんだかんだ言ってもメカが好きでしょ?(偏見だけど)、やっぱり一眼レフ、無駄に欲しくなるよねー。
このカメラは当時の上位機種α-7700iの廉価版で固定式のフラッシュが上部に初めてついている市販一眼レフで当時最軽量の一眼レフだった。そしてフォトテクニックカードというカードを差し込むことによって撮影シーンを変えて撮影できた。プログラムAEができたんだよね。このカメラはながーく使わせてもらった。本当に好きだった。もちろんこれもフィルムカメラだったので現像するまで出来はわからない。どこにでも持ち歩いたし、結婚前のまだお付き合いを始めたばかりのつれあいに会いに行くのに、東京までいつも持って歩いた。ボクは当時は会社の寮に住んでいて、寮の友人とか、風景とか撮りまくった。結婚式とかカメラマン役、やったなぁ。このカメラで撮った若い頃のボクたちは、眩しい。若かった。でも一眼レフを買ったけど、写真が上手くなったわけではなく、現像されたものを見てがっかりしたことも多々あった。毎週のようにカメラ店に現像に出していたので、お店の顔馴染みになったなぁ。今もあるのかな、あのお店。
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*写真はhttps://www.awane-camera.com/2/3/minolta_a5700i/から転載
ずっと使い続けるつもりだったけど、世の中の流れは急激に進化した。
そう、デジタルの時代が来たのだ。フィルムを現像に出さずとも、撮ったそばから画像が確認できるし、なんなら自宅のプリンタで印刷もできる。α-5700iはそれの半分の値段のデジタルカメラに場所を奪われた。
三台目のカメラ
α-5700iの座を奪った初めてのデジタルカメラが、CANONのPowerShot G3(2002年発売)だ。
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400万画素、35mm換算で35-140mmのレンズ、f2.0-3.0だった。デジタルズーム3.6倍、光学ズームと合わせると14倍で撮影できた。初めてのデジカメということで、随分使った。もう現像に出さなくてもいいのは、やっぱり嬉しかった。一眼レフのα-5700iからすれば、気持ち的にはG3はコンパクトカメラなのでスペックダウンなのだけど、軽くて嵩張らないので重宝した。写真を見返すと、なぜか泣きたくなる。
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G3で撮った黒いマリア像 ピントが合っていない
ただこのカメラには悲しい結末が待っていた。
草津温泉につれあいと車で旅行に出かけた際に、途中の伊香保あたりで休憩して、置き忘れてきてしまったのだ。さよならも告げられず、突然目の前からいなくなった。ボクは失恋の経験がないけど、こういうものなのかな。(何の自慢?)
そのあともショックからか記憶が実は曖昧だ、つれあい用にIXYの小さなデジカメ,
IXY Digital 400を持っていた気がする。うん、あったあった,はず。
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あのカメラどうしたのかな? きっと、つれあいの世界の奥底に幽閉されてるのだろう。助けに行かなきゃ。
ごめん、やっぱりボクは行けないよ。ごめんね、IXY 400
で、カメラにとってついに受難の時代がやってくる。そう、スマートフォンだ。まだまだガラケーの時はデジカメの方が性能が良かった。しかし、スマートフォンになってから、カメラ機能もデジカメ並みになり、しかもいつも持ち歩いているから好きな時に写真が撮れる、これによりカメラの必要性が随分と薄くなってしまった。
だが、しかし。
あれだけカメラが好きだったのだ。そう簡単に情熱は消えない。人生最後の彼女がついに現れた。(彼女とか言うな、気持ち悪い)
最後のカメラ?
ボクの最後のデジカメになるかもしれないその娘の名前は、ミラーレス一眼のFUJI X-T1だ(2014年発売)。
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このカメラは2011年に社内論文で本当に頑張って最優秀賞をとった賞金20万円(また自慢やめれ)を元手にじっくり考えに考えて買ったカメラだ。15万円前後はしたかと思う。ボクのカメラ史上最高金額だ。決まったお小遣いを持たないボクが、賞金をもらったことで買えた念願のカメラだ。嬉しかったなぁ。
そして、2015年1月に行ったドイツフランス旅行のメイン機となった。
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今も使っているし、その後Xシリーズは後継機が多く出ているけど、初代のこいつはやっぱり、いい。
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スマホより柔らかい写真が撮れる
でも普段の生活ではやっぱりスマホの出番は多い。2週間前、スマホをiPhone16にした。まだよくわかっていないけどきっと写真も前から比べたらすごいのだろう。まだ料理とかの写真しか撮っていないので、いつか風景を撮ってみよう。でもそんなに興味がわかないのは、スマホはスマホで、ずっとボクが追いかけてきたカメラとは、やっぱり違うからだ。言ってみればカメラはロマンだ。実用的じゃなくてもいい、好きなのだ。ちなみに上のX-T1本体の写真はiPhone16でさっき撮った写真だ。
いつか夢がある。
フィルム時代に撮ったネガシート、もう一度現像したい。ノスタルジーでしかないけど、やり直せないその瞬間をもう一度みてみたい。
こんなかんじのボクのカメラ人生、いつまで撮っていくのかな?
じゃあ、また長くなってしまってごめん。
またね、バイバイ