好きなものを、好きと言おう 第6.3回「漫画とアニメ Part 2 漫画篇(2)電子書籍篇」
タイトル絵は©️春場ねぎ「五等分の花嫁」講談社 8巻表紙より
神無月、最初の日曜日。今日も天気は今ひとつ。大谷さんの地区シリーズ初戦をフルで見て同点3ランに興奮し、つれあいとお昼と夕食を食べ、合間にラノベを読んでまったりした。比較的いい1日だったのではないか、なので、夜は「好きなものを、好きと言おう」の漫画とアニメ篇のPart 2を書いてみたい。今日は最近大人買いが過ぎる電子書籍のマンガ篇について。(追記:10月14日一部追記更新
きっかけ
数年前から、毎日の会社生活とプライベートで看過できないストレスがあり、毎日夜は家で酔い潰れるまでお酒を飲む、そんな生活をしていた。でもお酒を飲んでも一時的に気持ち良くなるだけで、結局はお酒に依存するだけで自分には何も残らなかった。そんなある日、ふと深夜に見たアニメ(もうそれがなんだったかは覚えていない)がボクの心を救ってくれた。心に沁みる癒し、と言っていいだろう。そこは優しい世界で、仕事や人間関係、家のこととか全てを一時的にせよ忘れさせてくれる2次元の世界だった。
マンガ(アニメ)の世界が楽しい、とハマる具体的なきっかけになったのは多分、春場ねぎさんの「五等分の花嫁」であろう。アニメを見て、原作を読んでみたい!となったのだ。(当時は原作は完結し、アニメ2期までが制作されていた)
でもさー。
今まで何年もマンガとか買ってなかったのに、いきなり全巻大人買いとか、なんか恥ずかしい。おじさんだしさ。ただでさえ、小説とか家に溢れているのに何処に置く? そしてつれあいに何て説明する?
何ヶ月か本屋さんで全巻の背表紙を恨めしげに見ては買おうかやめとくか迷っていた。そんなとき、転機が来た。たまたま大きな書店で買い物をした時に、貼ってあったポスターでhontoを知った。hontoはいわゆるネットで注文できる紙の書籍や電子書籍を扱うサイトで、そこでボクは初めて電子書籍に興味を持った。強力な殺し文句があったのだ。
「入会したら電子書籍50% offクーポンをプレゼント」
なんですと!?
50% off??? そうしたら「五等分の花嫁フルカラー版 全16巻」も半額で買えるってこと? 1万数千円するやつが? そして家でのスペースも取らずにPCやスマホで自由に読めるってこと?
心が揺さぶられた。そしてその誘惑に簡単に負けた。
こうして初めて買った電子書籍のマンガは「五等分の花嫁フルカラー版 全16巻」だった。正直、めちゃくちゃ感動した。いいことずくめじゃん、とまで思った。
それから時が経ち、最初は緩やかに、いつしか加速度をつけてhontoでの大人買いが始まった。もう、自分でも引くんだけど、2024年10月6日現在、ボクのhontoには350冊、22シリーズの電子マンガが入っている。全て購入したものだ。
そこのひと、ひかないでー
いや、でもきいて。
hontoは定期的に値引きクーポン25%offとかを発行していて、ほとんどはそれを使って購入したものだから! 定価じゃないから!!
いや、そこじゃないって?買った数が多過ぎるって?
まあまあ、いいじゃないですか。他人の趣味、そして癒しのことですから気にせずに。ご意見無用です!
でもさすがにスマホの容量を圧迫し始めている。そこは気にしてる。ボクのスマホは古いiPhone8の64GBで、多分7,8年モノだ。いま残りのフリーの容量が3GBしかない。hontoだけで26GBもストレージを消費している。これはまずいよね、現実問題。その分、音楽を減らしている。そのくらい好きだってこと。
まぁ、正直に言えば電子マンガ、hontoだけじゃない。U-NEXTに入っているので毎月ポイントが貯まる。それを利用してこちらにもマンガが23冊、ラノベも15冊ほど実はある。だからなんだって言うわけじゃないけどね。
好きなジャンル
ボクの好きな電子マンガは全ジャンルからしたらきっと狭い範囲なのかもしれない。疲れを癒してくれるのが目的なので、まずは暴力シーンがあるもの、戦闘シーンがあるものは読まない。あとは異世界に転生するとか、ダンジョンとか魔法がどうとかゆうのも好きじゃない。現実離れしすぎは感情が移入できない。同じ理由で近未来SFでメカが出るもの、宇宙でどうとかこうとか、もだめ。ホラーもだめ。スポーツものは得意ではないけど、たまたま読んで気に入ったら読む。(Part1に書いたドカベンとか、がんばれ元気とか)
率直に言えば好きなものは、現実世界が舞台の青春もの・ラブコメ・コメディに絞られる。笑えるか、ほっこりできるか、胸キュンできるものがいいなぁ。実際はアニメ化されていて、それをきっかけに原作を読む、というパターンがほとんどだけど、未アニメ化のものもある。最初に公開したこのエッセイのVerでは買った本の全ては晒さない予定だったけど、まあいいや、と思い全巻の図を下に公開する(2024年10月14日更新)。いちいちタイトルは書かないけど、マンガ好きな人ならわかるだろう。ちなみに左上はTMGEの本なのでマンガではない。こうしてみると壮観だ。読むべきマンガがあるということは幸せな気持ちにさせる。なお、それぞれの本は図ではわかりにくいが、最新刊まで全部買っている。まだ新しいシリーズをどんどん読んで、癒されたい。おつかれなのです。
ではそろそろ、最近のお気に入りシリーズベスト5に絞って示したい。でも絞る必要はないのでは、というくらい全部好きだ。
最近好きな電子書籍のコミック ベスト5(あくまで最近)
第5位 「推しの子」 ©️赤坂アカ、横槍メンゴ、集英社
第4位 「五等分の花嫁」 ©️春場ねぎ、講談社
第3位 「デキる猫は今日も憂鬱」 ©️山田ヒツジ、講談社
第2位 「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」©️久世蘭、講談社
第1位 「To-y 30th Anniversary Edition」 ©️上條淳士、小学館
少しずつ紹介。
第5位「推しの子」
つい最近、第2期のアニメ放送が終わったばかりで、すぐさま第3期が発表された大人気な作品。ボクは正直、アニメ第1期が始まった頃、興味がなくてスルーしていた。でもOPのYOASOBI「アイドル」の大ヒットで気を引かれた。アニメより原作を最初に読み、そのプロットにまず驚いた。
芸能界で飛ぶ鳥を落とす勢いで人気上昇中のアイドルグループB小町の「アイ」。地方病院の勤務医である若き産婦人科医「ゴロー」もそんな彼女の大ファンであった。彼が「アイ」にはまっている理由は、重い病で入院し自分が担当していた少女「さりな」の影響だった。「さりな」は病のため病院からでることができない代わりに、B小町、特にアイの熱狂的なファンで、アイの活躍を生き甲斐としていた。しかし治療の甲斐もむなしく「さりな」は12歳で病のため亡くなってしまう。ゴローはさりなの思いを継ぐように、アイの熱狂的な信者となった。そんなある日、彼の元に一人の妊婦が初めて受診に訪ねてきた。実は、それは事務所の社長に連れられ、お忍びで地方の産婦人科を受診した「アイ」だった・・・双子を孕ったことを知ったアイ、アイドルも辞めず子供を産むことも世間には公表せずに、「母」と「アイドル」両方手に入れる、そう話すアイに、ゴローも納得し産むまで面倒を見ることを決意する。そして、いよいよ出産予定日、ゴローは病院の外で待ち構えていた不審な若い男から「アイ」の出産について尋ねられ、ストーカーかもと考え、逃げたその男を追っていく・・・
その後ゴローの身に衝撃的なことが起こり、また、アイが双子「アクア」と「ルビー」を出産、またもやそこでその子たちにまつわる衝撃的なことがわかる。
あまり書きすぎないようにしたつもりだけど、これはまだ最初の1,2話目のプロローグにすぎない。この後に起こる衝撃的な出来事の連続は1巻でほぼ読める。
まずは驚いた、この展開に。すごすぎる。「推しの子」は青春ものでもラブコメでもない。日常からはあり得ない設定だけど、何処かリアルさで「芸能界」を描き、運命の双子アクアとルビーの成長を描いていく。本当にこのプロットにはまいった。近年の中ではボクの中では一番すごい話だ。いま、15巻まで出版されているが、すでに連載では最終章に入ったとアナウンスされているので、後少しかもしれない。ボクはコミック版しか読んでいないので、連載はリアルタイムには追っかけていない。最初に大人買いした時、あまりにもすごくて、一気に読んでしまうのがとても惜しかったので、チビチビ読んでいた。実は最新15巻、購入したけど勿体無くてまだ読んでいない。それくらい好きということだ。
第4位「五等分の花嫁」(フルカラー版)
上で電子マンガにハマるきっかけとなった作品として挙げている。ラブコメを代表する作品の一つだ。ストーリーは、「上杉風太郎」は成績は学年トップだが、家に借金がある苦学生で、勉強をしていい大学に入り家族を助けたいと思っている、ちょっと人付き合いもしない陰キャな男子高校生。ある日の学食でいつも一人で食べている風太郎が、見知らぬ転校生の女子、中野五月(いつき)と同席することになるが、デリカシーのなさから喧嘩してしまう。その後、妹らいはからの連絡で、風太郎にとびきり報酬のいい家庭教師の仕事が来ることがわかり、しかもその相手はさきほどの転校生、同じクラスに入った五月だということがわかった。家庭を支えるため、なんとか仲直りして家庭教師の仕事をしたい風太郎のもとに、五月と一緒にいる4人の女子がなにかと風太郎に絡んでくる。五月を追いかけ、彼女の住む高級マンションの最上階まで辿り着き直談判しようとしたその時、4人の女子も現れ、実は彼女たちは五つ子の姉妹(一花、二乃、三玖、四葉、五月)であり全員分の家庭教師の仕事であったことがわかる。彼女たちは前の学校で落ちこぼれて、全員で転校してきたのであった。果たして風太郎は無事に家庭教師を続けることができるのか・・・
これはアニメで先行して見ていて、五つ子の声優に豪華声優を起用したこともあり人気となった。これもなによりプロットがすごい。絵やキャラもみんな個性的な五つ子をきちんと分けて描いており、全員が可愛い。まあ、マンガって基本そうなんだけど。この作品が好きな人は多分、五つ子の誰かの推しであることは間違いない。一番すごいと思ったのは、16巻まであるのだけど、きちんと伏線回収されている点だ。最初は風太郎に反発していた五つ子たち、次第に心を許し風太郎と赤点回避、そして無事に卒業することを目標にしていくのだけど、もう一つの軸が風太郎を五つ子全員が(とここでは言おう)好きになっていくラブコメ要素だ。実は、風太郎と五つ子たちは5年前に、その五つ子の一人と修学旅行で出会っていて一日を共に過ごしている。それは風太郎が変わるきっかけとなった出会いであった。それが五つ子のうち誰だったかも終盤の方まで明かされず進むのだけど、読者はみんな「この子じゃないかな」と想像していただろう。そして最初からあった伏線が、最後にみんな繋がっていく。これはすごい! そうだったのかと感心することしきりだ。最後、5人の中から1人を選ばなければならない、そして選ばれた子と、選ばれなかった子、みんな姉妹なだけにつらい。ボクの「推し」は誰だか明かさないけど(でもこのエッセイ全体を見ていたらわかるはず)、選ばれなかった方の一人で、残念だけど、でも納得する最後だった。アニメは2期放映され、終盤のストーリーの劇場版もある。そして途中のエピソードを描いた1時間弱の劇場公開版(後にテレビでも放映)があり、最近では、新婚旅行篇も劇場公開されている。これは男子なら(もちろん女子でも)誰もがはまる、納得の作品だ。
第3位 「デキる猫は今日も憂鬱」
3位はラブコメではなくコメディ。一人暮らしのOL、福澤幸来(サク)は仕事はできるが、性格はダメダメで一人では部屋も片付けられず汚部屋でも平気、簡単な料理一つもできない(卵すら割れない)、お酒に酔い潰れて玄関に寝てしまう。そんな幸来がある日から変わり、仕事ができるのはもちろん、豪華なお弁当も作ってくる、どんなに飲んだ飲み会の後でも翌日シャキッと仕事するようになる。その理由は・・・冬のある日、公園で拾ってきた黒い子猫、「諭吉」と名付けたその猫が全ての家事をやっているからだった・・・諭吉は部屋の片付けから食事の用意、掃除洗濯あらゆる家事をこなしていく。実は諭吉は人間並に大きくなり、しかも2本足で立って、スーパーに買い物にまで行く、まるで着ぐるみの人間みたいなのである。人間の言葉は話せず、幸来にはツンデレ対応の諭吉だが、コミュニケーションはとれており、拾ってもらった主人を真人間にするべく日々戦っているのであった。そんな諭吉にすっかり幸来は頼りっぱなし。しかし、巨大化した猫に世話をされているとはみんなには言えない。会社ではできるOLと思われているが、実は飼い猫がデキる猫なのであった・・・
こんな猫欲しい・・・そう思えるほど諭吉は完璧だ。ボクに代わって毎日料理を作って欲しいし、家事もやって欲しいし、家では乾杯して癒されたい。日曜日には明日が怖くならないように全力で癒してくれる。どうです、欲しくありません?はぁ、諭吉、うちにきてくれー、一週間、いや3日でもいいから。
第2位 「黒岩メダカに私の可愛いが通じない」
2位はラブコメ、つい最近アニメ化も発表され、声優も決まった。あらすじは、息をするようにモテる東京の女子高生「川井モナ」。あらゆる男子だけではなく女子からも大人気で、学校のヒロイン的存在だ。だがしかし、最近転校してきた男子「黒岩メダカ」はそんなモナに何の反応もないばかりか、逆にギュッと睨みつけてくる始末。なんで私に落ちないのー、それが悔しくて、その気もないのに全力であの手この手でメダカを落とそうとするモナ。でもふとしたメダカの仕草で、逆にモナがキュンときてしまう。まだ恋を知らないモナは、これは恋じゃない、私がメダカを落としたいだけだと自分に言い聞かせて、毎日メダカに迫っていくのだが・・・
きました、王道ラブコメが2位です。モナは見た目は可愛いし外面はいいけど、中身は本当は大阪生まれの大阪育ちで、全然違う。でも恋を知らないモナがメダカと出会って、自分自身の変化に戸惑いながら、友達のサポートもあってやっと、自分は恋をしているんだ、と気づいていくのが楽しい。その後もライバルが出現したり、メダカの家の意外な職業がわかり、なぜ自分になびかなかったのか、とか色々わかっていく。なかなかじれったい展開はラブコメの常套手段、絵がキレイだし、これからも胸キュン感で癒して欲しい。
そして第1位は・・・「To-y 30th Anniversary Edition」
上條淳士の名作、「To-y」の30周年記念エディションが第1位だ。「To-y」はボクが高校生の頃の漫画で1985-1987年に週刊少年サンデーに連載された。高校生の頃、持っていたけどあげてしまったので、最近30th anniversaryEDを大人買いした。あらためて読んでみると、さすがに時代背景は違うけど、今でもめっちゃ面白い! そして絵がとてもキレイ。To-y、カッコ良すぎる。純粋に音楽マンガとしても楽しいし、To-yと陽司のライバル関係や、園子とニヤ、そしてか志子との関係性も気持ちいい。芸能界を舞台にしている点はある意味、推しの子と一緒だけど方向性は全く違う。カンケーないけど、この漫画に出てくる、GASPでのTo-yを偶像崇拝するあまりにメジャーで腐ってしまう前に殺してしまおうと画策するpenicillinのカイエのT-シャツ、買っちゃった!嬉し
いわゆるパンクバンドGASPのボーカルの藤井冬威(トーイ、To-y)は端正な顔と長身痩躯で、ケンカも強い高校一年生。ライブではつい暴れてしまうためあらゆるライブハウスから出禁をくらっていたが、一つ下の従兄弟で、半ばTo-yの恋人、そして芸能界でアイドルとして活躍している森ヶ丘園子(本名ヒデロー)から、ライブハウス「ヘブン」でGASPのライブをやらないかと持ちかけられる。園子の狙いは、ヘブンに同じく芸能界で活躍するスター哀川陽司とその敏腕マネージャーである加藤か志子を呼んで引き合わせて、To-yを自分と同じ芸能界に引き込むことだった。To-yの女子のファンは多く、ちょっと変わった女子中学生「山田二矢:ニヤ」も熱狂的なTo-yのファンで、なにかとTo-yにまとわりつく。To-yも他の女子は相手にしないが、珍しくニヤには相手をする。やがて、か志子の目に留まったTo-yは陽司のバックバンドを経て、デビュ、短期間で誰よりも売れ、芸能界を席巻するようになっていく・・・
ということで、長くなりすぎた感はあるけど一応、マンガ篇のPart2、電子書籍篇はこれにて終了。本当はこの他の全部のマンガについても書きたいとこだけど、それはまた機会があったらね。
さて、10月14日に少しだけ更新しているけど、いま最新では「擬似ハーレム:が好きです。
では、読んでくれてありがとう、またね。
前回記事、漫画篇その(1)のリンクは、こちら