雪平莉左と結婚できないならもう陰茎はいらない

　雪平莉左。なんとお美しいお顔立ちか。私がああいうルックスを好むとは。

　綺麗系は「整っているな」とは思うものの、好みのタイプかと聞かれると、首を縦には振らない。しかし彼女は違った。絶妙なバランスの、私の心の隙間にホルモンが刺激される勾配を解き放ってくる顔立ちをしていた。

　加えて、ラウンドガールであり、グラビアアイドルだというのに、色情狂の私が、ただの一度も彼女をオカズにしたことはない。彼女がただ美味いものを食うている動画をただ黙って眺めながら、「喋り方にもクセがないし、振る舞いにもイヤミがない。コメントは月並だが、これはイイおなごじゃ。結婚したろ」
……と思ったのも束の間。

　その翌々日に元ジャニーズの伊野尾なんちゃらと1年以上に渡る愛を育んでいました！という週刊誌ネタ報道。

　私は落胆した。相手がいたからではない。それが「顔」を売りにして（それが唯一の商売道具）いる以外は、「運動神経」という小学校低学年〜中学生までなら許された幼稚な付加価値と、それらを身に付けるために「ハードな練習をこなした努力人」という経歴のみで、なぜか大人になってもヒエラルキーの上位に君臨できている、極論「顔がいいだけ」のやつを選択する、その稚拙なセンスに、である。
　大きなお世話だ、という外野と内野とスタンド席からブーイングが巻き起こり、雪平莉左ご本人からの遠回し釘刺しリプライが飛んできてもおかしくない状況だが、私は負けない。

　百歩譲って「性格がいいんじゃない？」という言説に耳を傾けてみよう。だまらっしゃい。「性格がいい」とは、一体全体どういうことか。私はいままで「性格がいい」やつになど、会ったことがない。ましてや、顔面でチヤホヤされてきた野郎に、「プラスアルファで性格がいい」なんてな話は、聞いたことがない。それは、「私、今朝、駅のホームで神様とすれ違いましたよ」というくらい胡散臭い。
　なんならその、「性格がいい」人を連れてきてほしい。それはただの、お前にとって、害のない「都合のイイ」人だから。

　世界にひーとーつだーけーのはーなー
　どれひーとつーとーしーてー
　おなじーはなーは
　なーいーからー

　なーんばーわーんに
　なーらなくてーもーいいー
　もともと特別なOnly One.

　おまそれいう？？　顔面のポイント制でヒエラルキーの上位に君臨しているソナタの口からそんな御高説が垂れる？

　なんなら道端はおろか、花屋の店先に並んだ色んな花を、土足で踏んづけながら、満面の笑みでラブ&ピースを歌っているような世界の連中である。

　それもいま雪平莉左の年齢を確認したが、29にもなってその価値観というのは、人として残念すぎる。

　そして伊野尾なんちゃらは、巨乳グラビアアイドルとばかり付き合いを繰り返している常習犯だそうだ。

……お察しである。中性的な顔立ちを売りにするやつは総じて性欲が強い、女のタイプが月並み、会話がまったく面白くない。に、100万賭けてもいい。

　チンポコショ。あドッコイショ。