見出し画像

1年越しにサンタの話

おはこんにちばんは。長月です。皆さんお元気にしていますか?
12月!!!
すっかり冬ですね。私は寒いのが本当にダメなので、冬が一番辛いです。「今年の冬は越せるかな…」「早く春にならんかな…」と思いつつ寒さに震えながらなんとか生き延びています。

そんな私でも去年の冬だけは「冬ずっと終わるな!!!!!」と思っていました。
ちょうど1年前の今日、私は演劇ユニットHORIZONさんの『サンタクロースが歌ってくれた』という舞台に出演していました。
私にとってHORIZONさんは、ずっと憧れていた大好きな劇団さんで。その舞台に自分が立っていたというのが信じられなくて、実は全部夢だったんじゃないかなとたまに思います。

本来は去年の終演後にnoteを出そうと思っていたのですが、パスワードを忘れてログインできなくなってしまい、やっと入れたと思ったら1年が経っていました…。時の流れって残酷ですね。

まだ引きずっているのかとか、今更遅いよとか、色々思うところもあるけれど、1年経っても忘れられないくらい良い思い出だったということで、せっかくだし世の中に出しておこうと思います。


🎩出演までの経緯

実はHORIZON代表の草野さんには、私が高校2年生の頃からお世話になっています。
私は当時演劇部に所属していたのですが、自分たちの卒部公演とコロナ禍が被ってしまいました。
そこで、「コロナ禍にいる自分たちにしかできない作品をやりたい」と考え、脚本を依頼したのが草野さんでした。
その時に書いて頂いたのが、『雨間、交差点にて』という脚本で、その中で私に当て書きしてもらった役が、今の芸名にもなっている「小雨」です。小雨って名前いいよね。だいすきです。

それからというもの、HORIZONさんの公演には毎回足を運んでいます。恩返しみたいなところもありますが、単純にHORIZONさんの舞台が好きすぎる。世界観も、キャラクターも、衣装も、舞台装飾も、どれをとっても全部いい……。ブランディングが良すぎる……。ただの観客からオタクになるまで時間はかかりませんでした。

しかし人間って強欲なもので、公演を客席から観ている内に、いつからか"あの舞台に立ってみたい"と思うようになりました。そこから公演やイベントで草野さんにお会いする度に「出させてください!!」「HORIZONさんの舞台立ちたいです!!」と熱烈アピールをしていました。草野さんには大変ご迷惑をおかけしたなと思います。すみません。

そんなこんなでHORIZONオタクライフを満喫していたある日、劇団員の天野さんからDMが届きました。出演依頼でした。衝撃で、言葉通りスマホを持つ手が震えてましたね。
実は公演を行った2023年はHORIZONさん10周年という特別な年で。そんな記念すべき時に呼んでいただけて、出ないわけがない。二つ返事で了承のお返事をして、晴れてHORIZONさん初舞台を踏むことになりました。オタク、推し劇団の舞台に上がる。改めて文字にすると成功したオタクすぎるな…。


👢ハナという子

私が演じた「ハナ」は事件の舞台となる有島家のメイドです。お嬢様のサヨとは、小さい頃からほぼ一緒に育ったので友達のような関係。仕事ができる、真面目で読書家の女性です。

私も世話焼きなタイプで読書も大好きなので、役の説明を見て凄く親近感が湧いたのを覚えています。キャスティングって凄いなぁ…。
そんな自分に近い役だったので、役づくりはあまりしていなくて。軽く役の根幹になる設定を詰めたのと、サヨ役の山葵さんとめっちゃ仲良くなったことくらい…?等身大のまま演じられて舞台で凄く息がしやすかったです。

ハナは幼い頃、有島家に奉公に出されて、そこで随分と良くしてもらったという設定がありました。有島家の方針でメイドにも勉強をさせてもらえたので、ハナが読書家なのはそのおかげです。
だから、奥様にはとっても恩義を感じていて尊敬しているし、メイド仲間のミッちゃんは何でも話しちゃうくらい信頼していて大好きだし、お嬢様は歳が近くてずっと一緒にいたから友達のような、家族のような、かけがえのない大切にしたい人だと感じていました。

そんなハナは劇中で唯一、太郎さんが黒蜥蜴だと知っている人物でもありました。最初はミッちゃんを利用して、殺して、許せないと思っていたんですけど、太郎さん(役者さん)の話を聴いていたら、あぁ、この人も苦しかったんだな、たくさん悩んでいたんだなと、ある意味で共感できるようになっていきました。だから、最初はもっとあっけらかんとした言い方だったんですけど、稽古の中で相手と向き合って、話を聴いていたら、自然と感情と言葉のニュアンスが変わってきて、発露する感情も大きくなっていって。あんな感覚になったのは初めてだったので、自分でも凄く驚きました。

でもこうやって感情が変わっていったのは、周りの皆さんがちゃんと役として会話をしてくれて、私もハナとしてそれを受け取って心を動かせたからだったのではないかなと思っています。役者としても凄く大きい経験をさせて頂きました。

ハナも、他のみんなも、まとめて大好きになっちゃったな!!!!!(まとめ方が雑)


🌲サンタのみんなについて

ここからは、各キャストさんや役へのことを書いていきます。長いですが、その分愛もたっぷりなので許してください。

天野仁さん(HAT芥川龍之介)
天野さんの良さが全部詰まった芥川さんだったな〜と、とても思います!!
天野さんの芥川さんは、ぽっかぽかの人。抜けてて頼りないけど、憎めないから思わず力になってあげたくなっちゃう。でも彼自身が周囲に与える力は絶大で、周りの人たち全部をあったかい光で包み込んじゃう太陽みたいな芥川さんでした。これはフミちゃん好きになるよな、わかるよ。太郎くんもどかしくなっちゃうよな、わかるよ。人たらしな芥川さんでした。
天野さんの芥川さんの好きなところは目です。とってもあったかい目をしてます。最後の方で、少女探偵団が芥川さんと向き合う場面があるんですけど、まーー、優しくて慈愛に満ちた目をしてるんですよ。ボロボロ泣きました。これは役者にしか見れない表情だったなと思います。
そんな人だから、天野さんの芥川さんは11年後に死んでしまうのが全く想像出来ないです。ずっとニコニコでフミちゃんと暮らしてよ…。太郎くんと警部さんとワチャワチャしててよ…。
本当にサンタクロースみたいな、幸せを届けてくれる芥川さんでした。


芝原鴇さん(HAT平井太郎/BOOTS監督)

芝さんって何人いるんですか??HATとBOOTSの温度差で風邪ひきました。
芝さんの太郎くんはどこまでも「人間」。芥川さんのこと、憎めないし、大好きなんだろうなっていうのが伝わってくる。でも誰よりも近くにいる、近くにいさせてくれる芥川さんだったからこそ、比較してしまって、劣等感を感じざるを得なかったんだろうなと思います。ヤキモキして、どうしようもなかった子どもみたいな太郎くんでした。愛おしいな…。
監督はね、なんかもう、凄い。エネルギー満点。ずっと出力がMAX。私芝さんの監督大好きなんですよ…。稽古も本番もずーーーーっと笑ってた。監督大暴れシーンで私たちは客席側にハケてたのでじっくり見れたのが本当に嬉しかったです。ゲラゲラ笑ってました。一場面全部面白い。私もあれくらい思い切って笑いを取りにいける役者になりたいなと、とても強く思いました。
あと、個人的に嬉しかったのは、芝さんが作った衣装を着られたこと!ハナとミツのメイドの衣装は芝さんの手作りでした。凄すぎる。ずっと憧れだったので、本当に嬉しかったです!!!


草野冴月さん(HAT菊池警部)

あんなに板上で楽しそうにしてる草野さん見たことなかったです。なんでプリングルスの髭似合うの???
草野さんの警部さんは自由人!!!!!誰よりもオンステージしてました。いや〜やりたい放題でしたね。草野さんが出てる間ずーーーっと笑ってました。私が一番好きなのは"ギンギラギンにさりげなく"改札を通る警部さんです。「ギンギラギンじゃさりげなくないじゃんねぇ!?」って言いながら改札通って綺麗に弾かれる警部さん本当にツボでした。大笑いしてた。あと地下鉄のシーンも好き。観劇に行く時にたまに九段下を通るのですが、いつもフワって警部さんの顔が脳を過ります。一人でふふってなるので少し恥ずかしいです。あ、ラストの「ソリで来た」する警部さんも良かったな…。
そして、警部さんはペアダンスパートでハナのリードをしてくれました!!!ほんっとうに嬉しかった!!!まさか草野さんにリードされる日が来るとは思ってもいませんでしたからね…。贅沢な時間でした。
同じ板に立たせてくださり本当にありがとうございました!!!!!あわよくばまたHORIZONさんに出させてください!!!!!


鴻野悠空さん(BOOTS芥川龍之介/HAT監督)
本当にかっこよかった。本当に。
鴻野さんの芥川さんはスマートな人。弱みを見せずニコッと笑ってなんでも器用にこなしてしまう。実際にそうだから、みんなが憧れるし、尊敬してる。でもきっと誰もいない所で悩んでるし、近づいてみると不器用なところが見えてくるような人なんだろうなと思います。フミちゃんを心配して強く当たってしまう場面なんかが、顕著にそれが出たところなのではないかなぁ。
だからか、鴻野さんの芥川さんはなんとなく11年後に死んでしまうのがわかる気がする。色んなものを全部抱え込んで、笑顔で隠せてしまう人だったんだろうな。
鴻野さんの芥川さんは声が好きです。凄く感情がわかりやすい声をしています。太郎くんと対峙する時の全力で太郎くんを思っているのが伝わってくる声も好きだし、フミちゃんにかける優しい声が本当にフミちゃんが好きなんだなというのが凄くわかって、非常によかった……。
監督さんの方は、アグレッシブ!!いっぱい動いて、体全体で全部を伝えてこようとしてるイメージがありました。あととても愛妻家。奥さんとのやり取りが微笑ましくて小雨はニッコリでした。


朝池潮さん(BOOTS平井太郎)
俺は潮さんの太郎くんがでぇすきだ…。とても好きだ…。何なら本読みの時からずっと狂わされていたよ…。ウッウッ……。
潮さんの太郎くんは、光に焼かれてしまった人。そりゃ〜あんだけピカピカキラキラの芥川さんの隣にいたらね、無事では済まないですよ。嫉妬で拗れてしまうのも仕方ないね。潮さんの太郎くんってきっと本当に真面目な人だったから、明確に自分と芥川さんの人としての違いを認識してしまって、でもどうにか自分も芥川さんと対等になりたくてもがいていたんだろうな…と思います。
その太郎くんの真面目さは、役者の「朝池潮」さんの方にも滲み出ていたなと思いました。役者として最低限守らねばならないラインは超えずに太郎のことをちゃんと理解しようとして、本当に納得できた解釈がアレだったんだろうなと思います。潮さん自身もとても真面目な方で、役の解釈を丁寧に丁寧に詰めていく方なので、太郎くんぴったりじゃないか…と小雨は思っておりました。
しかも、太郎くんも「朝池潮」さんもどちらも死ぬほど不器用。だから、芥川さんと衝突するという形でしか向き合えなかったし、ミツさんに恋人にしてくれと言った真意も伝えられなかった。泥臭くて、どうしようもない太郎くんだったなぁと思っていました。とっても愛おしいね……。


帆鷹杏璃さん(BOOTS菊池警部)
非常に可愛かった……。本当に…可愛かった……。
帆鷹さんの警部さんはマジで赤ちゃん。褒めるとニコニコになるし、怒られるとショボショボになる。表情がクルクル変わって見てて飽きない。ちょっとおバカだからすぐ乗せられちゃうし、自分の考えを自信満々に発表しちゃうのも可愛い。それで宥められてるのも可愛い。あんなおじさんいたらデレデレに可愛がってしまう自信があります。よく警部にまでなれたよな…。真面目で仕事熱心ではあったからかな…。
部下の久米巡査が大好きなのがほんっとうに良かった。久米巡査の為に頑張って九段下から現代に戻ろうとするのが可愛すぎましたね。はじめてのおつかい見てる気分になりました。
帆鷹警部さんもペアダンスでリードしてくれたのですが、帆鷹さんがダンスとても上手なので、めっちゃ綺麗に回していただきました。大感謝です。ペアダンスラストのお互いに向き合う所で一緒にお髭ポーズをしていました。可愛いでしょ。千秋楽の警部さんだけお髭が無くてびっくりしました。


日野瑚子ちゃん(ゆきみ)
瑚子、ゆきみにぴったりだったな〜と思っています。
瑚子自身が持ってる柔らかい雰囲気だったり、相手のことを考えられる優しさが、ゆきみに凄く合っていたなと思います。物語終盤の太郎くんに怒るところ、ゆきみの強さと優しさが目一杯出てる場面だなって思います。誰かの為に怒ることができるって本当に優しい人じゃないと出来ないですもんね。
話は変わって、瑚子って凄く面白い子なんですけど、それが出てたのが冒頭と、監督さんの場面でした。冒頭ですずこが来なくて疑心暗鬼になるシーン。あそこでブチギレてたのすんごい良くなかったですか??あの優しいゆきみがそんなキレる?と思って。いや〜私あそこ大好きでした。
あとは、監督さんとのやり取り。トンデモエネルギッシュな監督と、ちょっと天然なゆきみのやりとりがとにかく面白い。絶妙に悪気なく馬鹿にする感じが最高でしたよね。「ちょっと頭おかしいから?」が本当に好き。
あと、瑚子はめちゃくちゃ歌が上手。寒い中ノリノリでゆきみが歌うところ凄く好きだったな〜。


津谷そらちゃん(すずこ)
私、そらの自然体なすずこがとっても好き。
冒頭のゆきみとの電話のシーンで、ぐでんぐでんになってめんどくさそ〜に聞いてるすずこ、すんごい好き。小屋入りしてから舞台上のすずこがいるスペースに寝転がって「ここ、私の部屋!」って言ってニコニコしてたのが本当に可愛かった。
あと、細かいところまですっごくすずこだったなという印象がある。他の人からの言葉に対する反応だったり、体の動かし方だったり、一つ一つが全部「うわ〜〜〜!めっちゃすずこ〜〜〜!」ってなりました。
すずこの好きなシーンは、やっぱり芥川さんとのタクシーのシーン。段々と芥川さんに心を開いていく様子が丁寧に紡がれていて、見ていてジーンとなりました。なんか、すごい空気があったかかったな。どっちの芥川さんとも、違う空気感だったのに、違うあったかさがあって、すずことの関係性の違いも感じて凄く良かった…。
あと、すずこは衣装がとっても好きでした。服の裾がフワってしてるから、ダンスでターンすると、凄い綺麗なシルエットになるんですよね。赤靴下もめっちゃ可愛かったし、頭のおだんごがめっちゃ形綺麗で、密かに驚いていました(笑)


百戸ゆうりさん(フミ)
皆さんいきますよ、はい、せーの
「かっわいい〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!」
ゆうりさんの女役を観るの、初めてだったのですが非常に可愛くて驚きました。ビジュ可愛かったですよね。白くてフワフワでとてもキュート…。
それで、フミさん自身も柔らかくてとっても可愛い人。恋バナのシーン見ました???ちょっと照れながらもニッコニコで芥川さんからのお手紙を読んでるフミさん、可愛いの権化でしたよね。あと8歳のフミちゃん。マジで8歳だった…。芥川さんにお歌をせがむフミちゃん本当に可愛かったんだ…。芥川さんが歌った後のアフターフォローまで可愛かったもんな…。
でもフミさんの良いところって、ちゃんと自分の強い意思を持って行動している所なんですよね。自分も芥川さんを助けたい、役に立ちたいっていう強い意志が行動や言動や表情全部から伝わってきて、この人は強い人だなぁと思っていました。しかもその意思の強さで周りの人を動かしていけるのが彼女の凄いところ。芥川さんも、それ以外の人もきっとその強さに救われているんだろうなと思います。
フミさんは、HATとBOOTSで全然違う人だったのが印象的。HATの方はあったかくて一生懸命なイメージ。芥川さんがひだまり見たいな人だったから、2人ともポカポカしているイメージがありました。BOOTSは自立した女性で芥川さんの隣を歩いているイメージ。完璧に見える芥川さんも、フミさんにだけは弱い所を見せていたのかも知れないなんて思いました。
芥川さんにも、お嬢様にも、誰にでも愛情を向けてくれる素敵な人でした。一緒に東京の街を駆け抜けられて楽しかったです、フミさん。


如月山葵さん(サヨ)
うちのお嬢様のお通りですよ!!道をあけなさい!!(サヨちゃん過激派)
大好き。本当に。自慢のお嬢様です。
山葵さんも女役観るの初めてだったのですが、すんごい「サヨちゃん」でしたよね…!観た方はきっと分かってくれるはず。
天真爛漫で、素直に物事を受け取ることができて、ちゃんと弱い部分があるのも可愛らしくて、何より誰かの為に行動できて、本気で怒って本気で泣ける。こんなに魅力的なお嬢様、他にいないですよ。
お嬢様が出る場面は基本全部大好きです。最初の暴れ散らかしてるお嬢様も、鵜飼さんの名前が分からないお嬢様も、奥様の恋愛もの映画を目撃してゲンナリしてるお嬢様もほんっとに全部好き。全ての瞬間が愛おしい。
しかしその中でも私が特に好きなのは、フミちゃんの恋バナを楽しそうに聴くお嬢様と、太郎さんの胸ぐらを掴むお嬢様。どっちのシーンでもフミちゃん、ミッちゃんのことを凄く大切に思ってるのが伝わってくるんですよ。フミちゃんの恋バナを聞くお嬢様は本当に楽しそうだし、嬉しそう。フミちゃんが幸せそうなのがお嬢様も幸せなんだろうなっていうのが伝わってきてハナは隣でニッコリしていました。3人でスタバの女子高生みたいなキャピキャピが出来て凄く楽しかったです。打って変わって太郎さんの胸ぐらを掴むお嬢様は目から大粒の涙をポロポロ流しながら太郎さんに掴み掛かります。ここ、稽古からすごい迫力で本当に自分の周りの人のことを大切に思ってるんだなっていうのが伝わってきて、すごく好きでした。いや〜うちのお嬢様、本当に素敵。ハナはお嬢様のメイドでいられてとっても幸せでしたよ。これからもよろしくお願いしますね。


月野天葵さん(ミツ)
私は!!ミッちゃんとお揃いのメイド服が着れてとっても嬉しかった!!フォトブック買ってくださった方は見たと思うんですけど、ハナとミツのツーショ可愛くないですか…?色味の違うロングスカートのメイド服なので、並ぶとめちゃ可愛いんですよね…。お気に入りショットです。
ミッちゃんもHATとBOOTSで全然違う人でしたね。HATの方は元気なミッちゃん。ハナとはメイド仲間なのもあってたくさんお喋りしてくれます。不平も不満も、そして秘密も、色んなことを話せる間柄でした。帰ってきた時にハグしたのもHATのミッちゃんです。全体的に何となくあったかい雰囲気を感じたミッちゃんでした。BOOTSは対照的に物静かな印象でした。キビキビ動いて、憧れの先輩って感じでした。秘密を知ったのも、確かミッちゃんがボソッと零したのをハナが聞いていたって事だった気がします。静かな分、表には出ないけど奥様にも太郎さんにも愛情深いミッちゃんで、役者の太郎さんとのシーンも、最後奥様に謝るシーンも、凄く愛情とか敬意を感じて、こっちのミッちゃんは意外と不器用な人なのかもなと思いました。どっちのミッちゃんも大好きです。
ちなみに、ミッちゃんは奥様担当のメイドさんで、ハナはお嬢様担当のメイドさんっていう設定があったりしました。だから、気絶した奥様を起こすのはミッちゃんの方が手慣れていたりしました。でもちゃんと丁寧な印象はあって、そこのバランスが凄いな…とメイドとしても役者としても尊敬していました。
本当に帰ってきてくれて良かったよ〜!!


ひだかくるみさん(奥様)
皆さん刮目してください。有島家自慢の奥様ですよ。全ての所作が綺麗な奥様、全員目に刻みつけて欲しい。
ひだかさんも実は初めて女役を観ました。さすが奥様。非常に麗しかったです。長州の影など微塵も感じませんでした。
ひだかさんの奥様は、近くにいて凄く安心できる強さがあったなと思います。自分の意見をしっかり持っていて、それでいて相手の言葉を受け入れて理解する優しさも持ち合わせている。視野が広くて、賢くて、さすが有島家を守ってきた方だなとずっと尊敬していました。最後のミッちゃんに「お前も恋をしていたんでしょう?」って声をかけるシーンが本当に好きです。あそこに奥様の人柄が詰まっていたように感じます。
あとはやっぱり久米巡査との恋愛映画のシーン!いや〜、大好き。奥様の強さと可愛らしさが存分に発揮されていたなと思っています。手叩いたら音楽鳴る一連の流れが好きすぎましたね。すんごいノリノリでやってたので、奥様、大恋愛してみたかったんだろうな…と凄く思いました。奥様のお望みが叶って本当に良かった。
それと、ひだかさんは監督の奥様もやっていたのですが、こちらの奥様も優しくて、強くて素敵な方でした。千秋楽で出た「やめぇって言うとるじゃろうが!!」に、長州の血を感じてニッコリしました。


鵜飼七泉ちゃん(巡査)
鵜飼ちゃんの巡査さん愛おしすぎましたよね!!かっこよくて、可愛くて、優しくて、大変好きでした…。
実は裏でハナと巡査さんで苦労人同盟を組んだりしていました。お互い自由人を上の立場に持つと大変だよね。巡査さんは特に警部にも奥様にも振り回されていたので大変だっただろうなと思っています…。お疲れ様です…。
そんな巡査さんの好きなシーンはラスト前の奥様との恋愛映画のシーン!!!本当に大好きだった!!!そこまでは芥川さんと太郎さんの雪のシーンでしんみり感動…の場面だったのが、突然聞こえてくる「奥さん」の棒読みボイスで良い意味で全部ぶち壊していくのが本当に最高でした。なんか、絶妙なんですよね。稽古中、毎回耐えようとしていたのですが、毎回笑っちゃって耐えられませんでした。あと「オーロラが僕を呼んでいる」もツボでした。お嬢様が絶妙な顔をしてるのもあって、相乗効果でダメでしたね。あの良い塩梅の巡査さん、本当に鵜飼ちゃんにしか出せない色の出方で鵜飼ちゃんの役者とか、人としての面白さをとても感じました。
あと、巡査も役者の「鵜飼さん」として出る役の一人でしたね。「鵜飼さん」すんごい優しいんですよ。レディーファーストしてくれたり、傘をお嬢様たちの分持ってきてくれたり、傘に入れてくれたり、ずっと少女探偵団のことを気にかけてくれているのを感じて、私は凄く嬉しかったです。役としても、本人の人柄もとっても温かくて、優しい人でした。巡査さんは奥様と待っててくれて、「鵜飼さん」は一緒に着いてきてくれてありがとう。


🎅クリスマスが今年もやってくる

今年もクリスマスが近づいてきましたが、私はどうしても大正のみんなに会いたくなってしまいます。音楽を聴こうとしても、なんとなくカーテンコールの曲を流してしまいがちです。
多分、この舞台は一生忘れられないんだと思います。一生忘れたくないです。
HORIZONファンとして、座組の一人として、ハナとして、この公演に出ることが出来て幸せでした。

いつかきっとみんなにまた会える気がしてます。
その時までまたね。



いいなと思ったら応援しよう!