変わる、高蔵寺ニュータウン。
私が暮らす愛知県春日井市は名古屋市の北東に位置し、人口は31万人余りの中核都市です。
そして私の自宅があるのが、大阪の千里、東京の多摩と並び、三大ニュータウンの一つと言われる「高蔵寺ニュータウン」。入居開始が1968年なので、もう50年以上も経っている古いニュータウンです。
当時、都市計画を行なったのは津端修一氏で、奥さんの津端英子さんはこの高蔵寺ニュータウンにある一軒家で木々や畑など自然とともに暮らす生活の書籍を多く出版しています。
樹木希林さんがナレーションをしている「人生フルーツ」というドキュメンタリー映画になったりで有名なご夫婦です。私も見にいきました!
そんな「高蔵寺ニュータウン」ですが、その他のニュータウンと同じで高齢化が進み人口減少が進んでいます。
なので、春日井市にもニュータウン創生課という部署があったり、いくつかNPO法人があったりで自治体と市民とで活性化に取り組んでいます。
出典:春日井市HPより
高蔵寺ニュータウンのHPもあります。
私はこの高蔵寺ニュータウンにある藤山台というエリアに住んでいるのですが、その藤山台にあった3つの小学校が数年前に統廃合され一つになりました。
半径500mくらいのエリアに3つの小学校ってそりゃ多いやろって思うんですが、ニュータウンができた当時はそれだけ子供がいたってことですよね。
で、その3つが真ん中の一つの小学校に統合され、両側の2つの小学校は廃校になりました。
東にあった小学校は校舎を壊さず、リノベーションして活用され、「グルッポふじとう」という「まなび」「交流」「居場所」をコンセプトにした多世代交流拠点として平成30年4月に生まれ変わりました。
図書館、児童館、カフェ、地域包括支援センター、こどもとまちのサポートセンターなどで構成されていて、体育館はそのままで、運動場は遊具が作られ、芝生エリアもあってなかなかイイ感じになっています。
ウチの中2の次男、I伸も図書館をよく活用しています。
そして、先日、西にあった小学校の横を通りかかたら、悲しい光景が。。。
ウチの子供たちが廃校になるまで通っていた小学校が、バッキバキに解体されていました。
私は京都府出身なのでこの小学校が母校ではないのですが、ウチの息子達通っていた学校なので、この光景を見た時、ちょっと寂しい思いがしました。
母校でもない私がこんなふうに感じるのに、この小学校で学んだ地元の人達はこれを見てなんて思うんだろうなぁ。
日本は安易に、壊して新しく建てる、スクラップ&ビルドの方向にいって、古いモノよりも新しいモノを求める傾向があります。
東にあった小学校は校舎を壊さず、「グルッポふじとう」としてステキに生まれ変わりました。
なんでこっちもその方向で考えなかったのか。
建物もちゃんと耐震補強もされていたので、まだまだ使えたはずです。地球環境の面からも地元住民の感情の面からも既存の校舎をうまく使って、生まれ変わらせてもらいたかったですね。
近くに住む地元民ですが、「民間活力による整備」とは聞いていましたが、実際何になるかぜんぜん知りません。それで、いきなり壊されていたので、ちょっとひきました。。。。
高蔵寺ニュータウンはこれから変わらなければならないし、変わろうとしています。
たくさんあるURの団地もおそらく何かしら変わらないといけないし、一軒家の空き家も増えてきています。
ただ、古いモノはぶっ壊して新しいモノをおっ立てるという安易なことだけはやめてほしいと思っています。
「変わる、高蔵寺ニュータウン」
それはこれからの脱炭素社会、カーボンニュートラルを見据えたカタチで地球環境に配慮した活性化が求められると考えています。
私もこのエリアの住民として、また、このエリアで商売をする者として、微力ながら何かやっていきたいと思っています。
リユース、リサイクル、インテリアを生業にするプロとして、まずは、空き家対策で何か貢献できないかな。
協力できることはどんどんやります!
ご相談などあればご連絡ください!