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あのTシャツ→虚無僧クラブ断念
先週土曜日はイベントを開催した。
「ドリサカ案件博覧会兼小坂さんがビッグイシューの路上販売を終了したことを改めて周知する打ち上げの集まり」というやたら長ったらしいタイトルのイベントだ。
タイトル通り、ビッグイシューの路上販売を卒業した(宅配スタイルの委託販売としての販売は継続)ことがあまり周知されていない事を解消するためにイベント形式で卒業宣言を行う事と、ドリサカ研究所として’‘どうかしている人・モノ’の調査研究のこれまでの成果をこれもイベント形式で棚卸ししようという、2つの狙いを合体させたのだ。
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およそ4時間の間、会場で直接出演の人・Zoomを通じてリモート出演の人・事前に収録した動画による出演の人、とバラエティに富んだ出演者が目白押しに登場してくれた。
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そんなこんなで、シュールなイベントは無事幕を閉じたわけだが、ビッグイシューの吉田さんには一つ個人的な質問をぶつけたのだった。
販売者が販売中支給されていたTシャツは、卒業した後、個人的に着続けることはアリ?ナシ?
吉田さんの答えは明確だった。
もちろんアリ。むしろビッグイシューのアピールのために可能な限り着ていてほしい。
おっけー。では、心置きなく着続けることにしましょう。なんと言っても毎年もらい続けてきたビッグイシューTシャツは二桁枚数は確実に保有しているのだ。これらはまだまだ着れるのに、路上販売を終えてしまったから着て良いのか駄目なのか判断がつかずに放置していたままだったのである。勿体ない。SDGs的にもきちんとした判断を下したいところであった。処分せずに有効活用します。
やれやれ。Tシャツをどうしたものか問題が解決した勢いで気が大きくなった自分は、かねてから構想中でいつ実行するかの問題を抱えたままの懸案事項にも数日後、ナタを振るったのである。
ブブゼラで虚無僧やらないか?
ブブゼラといえばあれだ、一時期話題になった南アフリカのラッパみたいなやつ。
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虚無僧は時代劇で主人公に襲いかかる刺客がコスプレしてるやつ。
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虚無僧はやりたいけど、尺八を吹くのはハードルが高そうだ。それならハードルがぐんと下がりそうな、同じ吹き物のブブゼラならどうだ。これは妙案だ、しかし一人でやるのは勇気が必要だ。そうだ、クラブとして同好の士を集めよう。ブブゼラ虚無僧クラブ結成だ。
一人悦に入りながら、勇躍乗り込んだ先は石引パブリックだ。イベントにも動画出演してくれた独立系書店。イベント出演のお礼参りと称して、勧誘に向かったのである。ブブゼラ虚無僧クラブのアイディアを縁側りこさんに話していると、タイミングよくりこさんの夫であり石引パブリック2階で書店業務と並行してやっているリソグラフ印刷部門のスタッフであるmichioが出社してきた。
やあ、良いところでお会いしましたね。ブブゼラ虚無僧クラブに入らないか?
爽やかな笑顔とともに勧誘する。
michioは、そんな!ブブゼラって!迷惑ですよ!と尻込みする。
迷惑だからやるんじゃないか。家の前でブブゼラ吹かれてみ?迷惑がってカネを放り投げながら厄介払いしてくんぜ。
michioは即座に言い返してくる。
カネ?投げてくるわけないですよ!飛んでくるのは石ですよ、石!
え、そうなの?
そうですよ!言い捨てながらmichioは階段を登っていった。
石…その発想はなかった。
カネならいくらでも投げてきてほしいところだが、石となると話が違う。当たったら痛いじゃないか。怪我したらどうする。そんな目に遭うのは御免こうむりたいところだ。一旦、ブブゼラ虚無僧クラブのアイディアは凍結しよう。
早々にブブゼラ虚無僧クラブ構想は頓挫の憂き目にあった。
次の方策について頭を捻る日々が、また始まるのである。