ミーハー再び。
最近の私はミーハーである。ミーハーという言葉自体が今でも使われている言葉なのか少々心配なのだがこれ以外にしっくり言葉がないので使わせていただく。
仕事で知り合う人が増え年齢も上がり、あちこちで「あ、近藤さん」と言われるようになった頃から好奇心に任せて何かをすることが減っていた。休みの日はなるたけ知った人に出会わないようにしたいと思って遠出の回数が増えたりして。なるべく人混みを避け、ひっそりした私生活を心掛けていたのである。
ところが段々と社会が元に戻ろうとしていく中で演奏会に出ることも増えてくると「ひっそり生きる?何だそりゃ」と自分も周りも思うようになってきた。それだけではなく好奇心に任せて楽しそうなことには飛び込んでいかなくちゃ、とさえ思うようになったのである。「今度行こう、今度会おう」の今度、がいつ断たれるか分からないということがコロナ禍で身に染みたせいなのだろうか。
先日、町のスターバックスがリニューアルオープンした。今までの私なら「混んでるから落ち着いてから行こう」となっていたところだが今週の私は違った。オーケストラの仲間と先生に「今日は早く練習を終えてスタバへ行こう」と言い、保護者音楽集団バリーハマーと子バリーハマーでオーダーストップギリギリにスタバへ飛び込んだのである。(閉店です、と言われるまでおしゃべりに花が咲いたのは言うまでもない)
スタバ帰りに高校生の娘が「スカしてミーハーなのがカッコ悪いと言ってる人よりもオープンの日に早速話題の店に行ってきたよ、ってはしゃいでる人の方が一緒に居ても絶対楽しいけん、お母さんはそうした方がええわ」と言った。
老いては子に従え、ということで子どもからお墨付きをもらったのでミーハー再来である。早速、夫を誘って山の散歩に行ってきた。気になっていたサツキの花が咲いているかどうか偵察に行ったのだ。いつもならもう日が暮れかけているのに、と思うのだが50代ミーハーママはそんなこと言ってちゃいかんな、と。本能に従うことにしたのであった。さて、次は何をしようかな。
では、また。ごきげんよう。