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ビオラは走る。

コンサートが終わった。

総勢80人余りの演奏者が集まってのコンサートは久しぶりたっだ。リハーサルも本番もとにかく汗だくだった。

コンサートなんだから演奏で汗をかくのが普通だ。ビオラを演奏する人は多くないので本当は最初から最後まできっちり弾きたかった。しかし、保護者の何人かは演奏もするが裏方も兼ねていた。今回全体統括の一人であった私は受付で何かあったと聞けば走る。楽屋で何かあったと聞けば走る。舞台袖で打ち合わせだといえば走る。とにかく走った。楽器の近くでは走って何かあってはいけないので早歩きになるが速度は走るのと変わらなかった。

前日もあれこれ走っていた私だったが、当日は司会の高校生の皆さんの担当になっていたので打ち合わせが多く、ゲネプロの合間も走った。お弁当が足りないと走り、取材の人が来たと走った。

本番中に一度、先生と私以外の全員が舞台で待機しているという場面があった。通路ではもちろん走ったが、舞台に出る時はそんなことはお首にも出さずふたりしてゆっくりと歩いたのだった。

翌日残ったのはものすごい足の疲れ。きっと二日間ハイヒールで走りに走ったせいだ。肩や腕には筋肉痛ゼロ。あんまり弾かなかったからだろうか。いや、普段からよく弾いているからだと思いたい。

コンサートというのは魔物だ。一度裏方をやったら辞められないなあと思う。次は10月。どんなふうになるのやら。まだ曲も何も決まっていないが、走り込みだけはやっておいた方がいいかもしれない。

では、また。ごきげんよう。