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なぜローコードなのか

ローコード導入の目的は4つ

1)開発スピードが速い

2)テストが簡単にできる

3)システムの一貫性を保てる

4)コードの再利用ができる

開発スピード

利用するシステムは、日々めまぐるしく変わるビジネスのスピードに追随できなければなりません。無駄な時間を割いている場合ではありません。いかに必要なものをすぐに作り上げるかが重要です。

テストの簡易性

開発したシステムをビジネスで稼働させるには十分なテストを実施すべきです。ただし、テストする範囲が狭ければそれだけテスト時間の短縮につながります。ローコードプラットフォームを利用することで、テストをビジネスロジックに限定することができ、テスト範囲を最小化できます。もちろん、テストツールとの組み合わせでシステムを構築すべきです。

システムの一貫性

システムリリース後の不具合を減らす、誤ったコードを取り込まないためには、システムの履歴管理が重要です。システム修正にかかるコストも同時に削減することで、より、真の新しい必要な機能開発に時間を割くことができるようになるのです。

コードの再利用

せっかく作ったコードは、コンポーネント化し再利用できるようにすべきです。従来の開発スタイルであったクラスの考え方は、ローコードでも継続して利用すべきです。同じコードを何度も書くのは本当につらいです。

たとえば、よくあるのは、新規、保存、編集、キャンセル、戻る など、当たり前にいつも使うボタン、これらは最も最初にコンポーネント化すべきです。

また、リスト表示、リストからのレコード編集もよくある機能です。これらをコンポーネント化することで、コード記述量を究極的に削減すべきです。

また、顧客IDのチェックなども共通コンポーネント化すべきです。顧客IDは、桁数やフォーマットが決まっています、その決まりにマッチしているか、毎回コードを書いてチェックするのは骨が折れますよね。
こうして、コンポーネント化した部品を再利用して、より開発スピードを上げていくべきです。

市民開発者とローコード

最近、これまで開発者ではなかった人々が、ローコード業界に進出してきています。これはとてもいいことです。開発者はコードを書くことを好みます。ローコードなんて、やりたくない そう思っているエンジニアも多いと思います。コードを書きたければ書けばいい。コードを書く仕事が続く限り。

新たに開発者となった人のバックグラウンドによって、品質に差ができるのか、それは、まだわかりません。ローコードプラットフォームが、その品質を一定に保つことができればいいのですが、まだ発展途上だと思います。市民開発者と従来の開発者が一体となって、ローコードの世界を広げていく時代になってくると思います。

たとえば、コンポーネント化。市民開発者は、コンポーネント化を意識して開発できるでしょうか?そこは、従来の開発者が、サポートし、コンポーネント設計(クラス設計)をすることで、より開発しやすい体制、方針の道しるべとなるべきでしょう。

Excelのマクロと同じレベルで開発できるローコード製品、それゆえ、マクロを作った人が辞めたらそのマクロは永久に修正できない、といった課題が発生する可能性はあります。そうならないよう、従来の開発者は道しるべを宣言し、ローコードを推進していくべきです。

これが、私が今年からローコード担当となった理由だと信じています。




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