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ノーコード選定のポイント
ノーコード、ローコード担当になって、2か月を経過しました。いくつかのノーコード、ローコード製品を見てきた中で、本当にこれローコードという製品がありましたので、その話をしたいと思います。
それは、ローコード製品ではありません
ある製品ですが、そのローコード製品を使ってシステムを導入するには、その製品開発資格保持者でないとできません。製品開発資格は、別途有償のトレーニングを受講してください。トレーニング費用は数百万円必要です。1人あたり。
ローコードとは
誰もが、簡単にシステムを開発できるというものがコンセプトです。それなのに、この製品は、製品を導入するためのハードルが高すぎます。従来型の企業は、昔から、トレーニング費用も収益の一部で稼いできていたと思います。Oracleなどがよい例です。(補足しておきますが、今ではOracleも無料のWebコンテンツで学習できる環境が用意されています)
この従来型のビジネスモデル(トレーニング費用も収益の一部として、トレーニング費用でライセンス販売以上に稼ぐ)をまだ踏襲している会社の製品は、ローコードと謳ってはダメです。その敷居の高さが、製品が広がらない理由の一つです。
製品のシェアを上げる気はない
製品のシェアを上げる気がないのであれば、こじんまりとビジネスを続け得ればいいでしょう。いずれ、新興企業の優秀な製品に置き換えられるまで。
その時期までは、稼げるので、それでいいですね。月数百万の上級コンサルタントを使ってうまくビジネスを進めればいいと思います。
時代の流れに乗っているノーコード・ローコード製品
昨今のはやりは、無償で、まずは使ってもらう。使ってもらってよかったら、サポート付きの有償プランに移行してもらい、シェアを広げていくビジネスモデルである、ノーコード、ローコード製品が主流です。
無償で使ってもらうために、企業は努力しています。開発の仕方を従来のシステム開発と比べて、格段にわかりやすく、操作しやくすく、開発しやすくなっています。マニュアルはあっても、参照するレベルで、すぐに開発が始められるようになっています。たとえば、初回ログイン直後には、丁寧な操作説明をしてくれたり、実際にマウス操作アドバイスをしてくれたり、いたるところに、初心者やこれまで開発エンジニアではなかった人向けにも、親切丁寧に、画面表示してくれています。
このハードルの低さが、ローコード製品が広がってきている理由の1つだと思います。簡単に開発できるなら、少し課金してみるか。スマホゲームで課金するのと同じ感覚で、ノーコード製品に課金する、そのような流れになってきています。
ノーコード・ローコード製品を選ぶなら
無償で操作感を理解した上で、課金するかどうかを判断して、製品を選ぶ。ノーコード・ローコード製品でのPOCをやってみる。POCは、1システムでもいいのでより複雑なものを選定し、そのノーコード・ローコード製品で、システムを置き換えられるか、代替方式はあるか、を検討し、製品を選定すべきだと思います。
ノーコード・ローコード製品選定のポイント
そこで、これまでの経験で感じた、製品選定の基準は以下です。(随時アップデートしていきたいと思います)
1.小規模であれば、無償で開発、利用でき、かつすべての機能を試すことができること。
2.ノーコード製品から外部APIの呼び出しができる、外部APIからノーコード製品で作った機能をAPI呼び出しできること。 (企業のシステムとの連携はすべてAPI化し、そのAPIを通して連携するようにすべきです)
3.ログインなど、ID管理ができること。独自ID管理ではなく、AD連携や、その他ID管理ツールなどと連携できること。(セキュリティ観点でパスワードポリシーや権限管理が必須、そのための機能を実現できること)
4.Excelマクロが触れるレベルの人であれば、誰でも簡単に始められること。
5.開発した製品のリリース作業が簡単なこと。また、修正などのメンテナンス作業が簡単なこと。修正後、システムの利用者に何かをしてもらうことなく(例えばキャッシュの削除とか)最新のシステムが利用できること。
6.開発したものを、ドキュメント化できること。(メンテナンスする際にとても重要、簡単に開発できるが故、メンテナンスのことを考えて開発しないことが多い、そうなると、そのシステムが何をやっているのか作った人しかわからなくなる、その作った人が辞めてしまったら。)もし、ドキュメント化できないのであれば、最低限の設計書を作るべき。