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難しくってたまるものか。

2020.12.21

引き続き事業計画とコンセプトづくり。

最近読んだ本に世界的なクラフトビールメーカーBrewdogの創設者であるJames Wattの「ビジネス・フォー・パンクス」がある。

こんなことを書いていた。

計画というものは見かけ倒しの当て推量でしかない。(中略)時間を無駄にしてはいけない。
2006年にある友人が事業計画を立て始めた。(中略、時は経って)なんと偉大な計算屋くんは、まだ計画づくりに精を出していた。一方、ブリュードッグは世界展開して社員も500人を超え、そんな悲劇とは無縁だった。かしこまった事業計画という悲劇だ。
必要なのは、会社の強い使命感と、財務に対する十分な理解、瞬時の対応力だ。-ビジネス・フォー・パンクス

とはいえ、事業計画は税務署に酒造免許を申請に行くのに必要だし、他の人に見せるのにも必要だ。最低限のものは作り出さなければならぬ。

それに「最高の水を使った最高のビールをつくる」というところまでは決まっているけど、それだけでは売れるかどうかわからない。多くの人に共感をえてもらうために、コンセプトの練り込みが必要だと考えた。少なくとも、私たちの醸造所の価値観は練り上げ、叩き上げ、鍛え上げたい。

競合も調べている。「こういうことやったら面白いかな」と思っていたことは、たいていどこかがやっている。毎日、新しい要素が出ては、一喜一憂する。

でも、こんなデータもある。

2018年の全国のビールの生産量は5108300kl (出典)。そのうちクラフトビールは34419kl(出典)であり、その割合は1%を下回る。

一方、アメリカでは、クラフトビールの生産量の割合が12.7%(出典)にものぼる。

すなわち、日本でクラフトビールがビール市場全体に食い込める可能性はまだまだあるのだ。クラフトビールで食い合うのではない。ライバルは大手だ。

ビジネスを起こすなんてやったことないけれど、誰にでも挑戦できることじゃないと、資本主義経済なんてそもそも成り立たない。難しくってたまるものか。

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