生きる思考力を鍛え、自分を省みる「遊び」ーキャンプの醍醐味
昨今、キャンプブームであったり、このご時世の影響で、密でないところ、自然の多い場所ということで、キャンプを始めた人も多いのだろう。
私は、子供の頃からキャンプをする家庭で育った。父が山遊びが好きだから、その影響だ。
それ故に、キャンプの醍醐味を分かっていない人が多いなぁと感じてしまう。
まぁ私個人の、極端な考え方であり、別にそれが正解って訳では無いので、誤解しないでほしい。
キャンプの魅力・醍醐味とは、
不自由を楽しむこと
自分を見つめ返すこと
自然と向き合うこと
ができる高尚な遊びだと、私は考えている。
* 不自由を楽しむこと
我々のいる時代は、何もかもが便利すぎる。
だから、今ある環境に有り難みを感じない。
だからこそ一旦、電波もない場所で、限られた道具で、どうにかする体験をするべきなのだ。
不自由を感じることで、現代の技術の進歩のありがたみが分かるのである。
例えば、エアコン。
例えば、炊飯器。
例えば、虫除けスプレー。
1番は、通信機器でしょうね。
身の回りのモノの凄さがわかる。
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キャンプではまず寝床を作るところから始まるし、持ってきた道具だけで何日か生活するという行為なのだ。
本当のサバイバルを経験した人からすれば、現地調達をしない時点で、生温いのかもしれないがお許しを。
たまに忘れ物をしても、別のもので代用する。
テーブルを忘れたら、板と箱でなんとかする。
今ある現状のものでどうにかする。
これもある意味、サバイバル能力である。
そういう能力が、キャンプをすることで培われると思う。
今あるもので、どうにかする応用力。
この思考力・頭の柔らかさは、大人になっても、学校や仕事でも役に立つ(と思う)
* 自分を見つめ返すこと
キャンプの醍醐味で、焚き火を挙げる人もいるだろう…私もその1人だ。
1人でもいいし、仲間内でもいい、夜は火を眺めるようにした方が良いと思う。
太古の人間は、闇を恐れ、火を発明した。
そして火に集まるものを仲間とした。
今だって、鍋を囲む人とは仲良くなれる気がするし、西洋なら、家族で暖炉を囲むようなものである。あれも同じことのような気がする。
同じ釜の飯を食う、みたいなことかな。
つまり火に集まることは、コミュニティの形成、または信頼を意味し、心を丸裸にするのだ。
そして焚き火を囲むことで、
過去のこと、将来のこと、人生のこと、普段表には出てこない本音トークが、ポツリポツリと言葉が溢れてしまう。
火を眺めると、人は無心になる。
ある意味、瞑想の時間とも言うべきか。
普段の生活で、自分を振り返る時間を取ることがない人こそ、焚き火の時間をお勧めしたい。
* 自然と向き合うこと
鳥の声、木々の葉のざわめき、川の音、子供のはしゃぐ声。
陽が出ている時だけ活動し、暗くなったら寝て、明るくなったら起きる生活。
自然由来の音楽に囲まれ、人工的な時計が刻むのではない、自然の時間軸で過ごす、そのまったり感が大事なのである。
そして自然に感謝して、ゴミも何も残す事なく、マナー良く、飛ぶ鳥跡を濁さず。である。
これが真のキャンパーであり、真の山人である。
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以上より、キャンプの魅力・醍醐味とは、
不自由を楽しむこと
自分を見つめ返すこと
自然と向き合うこと
であることを、皆さんにお伝えしたい。