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ブルーアーカイブ『時計じかけの花のパヴァーヌ編』第二章前編を読み終えての考察と王道RPG予想
「はじめに」
ブルーアーカイブ Vol.2時計じかけの花のパヴァーヌ編の第2章 友情と勇気と光のロマンが更新され、幸せだったゲーム開発部に襲い掛かる悲劇に悶々とした日々を過ごしました。なぜこのような事が起こったのか、リオの真意はどこにあるのか、アリスの正体とは何か、どんな結末を迎えるのかを考え続け、この物語はブルーアーカイブであることを自分なりに考え、いくつかの考察と願望をここに提出します。
1.「リオとヒマリが起こした行動」
2章第1話にてミレニアム史上たった3人しか名乗ることを許されていない学位「全知」を持つ(真偽不明)天才清楚系病弱美少女ハッカーの明星ヒマリと、合理を重んじユーモアの欠片もない堅物と評することが出来るリオは、1章における「鏡」を巡る一連の騒動を裏で操っていたと話しますが、一体何処からが計画の内だったのか?。
セミナーを襲撃するのは「鏡」が必要だったからで、何故「鏡」が必要かというとG.Bibleに使うためで、G.Bibleを得るには廃墟に行かなくてはならず、廃墟の情報はヴェリタスから貰っていると、1章の最初からリオとヒマリの手のひらの上だったのだと考えました。
そこでほぼ全てが手のひらの上という前提で、1章で起こっていた出来事の裏を組み立てていきます。
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まずリオは活動実績が無い部を廃止するように規則を変更しゲーム開発部を存続の危機に陥らせ、ヒマリはモモイにG.Bibleの情報を流します。
ゲーム開発部の存続を願うモモイは交友関係があるヴェリタスにG.Bibleの捜索を依頼し場所の情報を得ました。
そしてシャーレの先生に宛てて手紙を送り、切り札である先生の協力を得られた事で廃墟に向かうことになりました。
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リオたちが操るロボットに追い立てられ誘導させられたモモイたちは、先生の資格によってアリスが眠る場所へとたどり着きます。
モモイは部活存続条件の部員確保の為に、アリスを連れ帰りゲーム開発部の部員としました。そして裏でリオとヒマリが密約を交わしているので、何事もなくヴェリタスからの助けを経てアリスの学生証を手に入れます。
しかしユウカから部員確保のみならず、成果が無ければ部の存続は認められないとリオが根回ししていた部活存続条件により、モモイたちはG.Bibleを手に入れるため再度廃墟に向かうことになります。
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二度目の廃墟探索ではアリスの性能調査の為に襲い掛かるロボット兵をなぎ倒しG.Bibleの座標を示す工場に入りますが、アリスは何かに導かれるようにして一つの端末にたどり着きます。そこでDivi:Sionとの接触が起こりモモイのゲーム機にG.Bibleと共に移行してきました。帰り際ロボットが怒っているのはモモイたちが想定外の行動を起こした事に対してで、後にリオはこのゲーム機を処分しない事からこの存在を認識していないのでしょう。
モモイたちが手に入れたG.Bibleにはパスワードが掛けられており、解除をヴェリタスに頼みますがヒマリ特性ツールである「鏡」はリオが先回りに回収しており、「鏡」の奪取を目論むヴェリタスは目的が同じであるゲーム開発部にセミナー襲撃を持ちかけます。
そしてヒマリはユウカにゲーム開発部が主導してセミナーを襲撃すると教える事でC&Cを使いアリスの調査をしたものだと考えます。
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つまりゲーム開発部が崩れ落ちるようなひどいG.Bibleを作ったのはヒマリということです!
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失礼、話が逸れました。
この1章の過程を考察した時に疑問点が二つ浮かんできました。それは「リオとヒマリが手を組んだ時期」と「何故ゲーム開発部にアリスが来たのか」です。
わざわざミレニアムに対しての脅威が眠る廃墟の探索をするだけならリオ直属のC&Cの方が適任ですし、ゲーム開発部とシャーレを自発的に動かせるようにした迂遠な手にはどのような意図があるのか分かりませんでした。
そこで正に水と油の関係であるリオとヒマリが一時的に手を組んでいるのは外敵の存在に他ならなず、そして想定しうる外敵とは「廃墟」並びに「連邦生徒会長」として考察しました。
ミレニアム郊外にある廃墟、そこは今まで連邦生徒会によって出入りを制限し存在の隠蔽が行われ研究や調査も禁止されていた地域です。
本来出入りが厳しく制限されていた廃墟も連邦生徒会長が失踪した事をきっかけに連邦生徒会の兵力が撤収していきました。
そこでリオはミレニアムの安全の為に廃墟の調査をして、既存の技術に収まらない脅威と廃墟に眠るアリスの存在に気づいたと思われます。しかしアリスが眠る部屋には「資格」が無い生徒は入ることは出来ませんでした。
この「資格」は赴任してきたばかりの先生に付与されいた事から古くからある廃墟が管理した物ではなく、連邦生徒会長が付け足した物であると考えられます。モモイは先生を「切り札」と言ったのはアリスの部屋に入るためのヒマリからの入れ知恵だったのでしょう。
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全貌が掴めずミレニアムに害を為すかも知れない廃墟を連邦生徒会が存在の隠蔽を図っていた事にリオは不信を募らせ、ミレニアムの潜在的な危険に対処するため一時的にヒマリと連携を取ったのだと考えます。
ここでヒマリから資格を持つシャーレの先生を使い、廃墟に眠るアリスをミレニアムにて調査・観察する提案をしたと考えます。
ミレニアムの潜在的脅威になりそうなアリスを入れることに渋るリオをヒマリは説得しますが、アリスを監視をする箱についてリオは、敵対しているヴェリタスに入れたくはないですし、獅子身中の虫になりかねないのでセミナーで扱うことも出来ません。
なので「ミレニアムに及ぼす影響が小さい」・「ヴェリタスとセミナーから干渉しやすい」・「資格」を持つが不信が募る連邦生徒会長直属組織の「シャーレにコンタクトを取っても違和感がない」と言った要件を満たしたのがゲーム開発部だったと考えます。
特異現象捜査部もこの時期に作られており、本来の用途はアリスを入れるための箱として作られた部活でしたが、アリスが入らなかったため長らく放置されていたのかもしれません。
以上が1章の裏の出来事ではないかと考察しました。
2.「調月リオという生徒]
ミレニアム生徒会のトップでありミレニアムらしい合理的を突き詰めたような人物、ヒマリ曰く全てを統制しようとするビッグシスター。2章前編に置いて先生ひいてはゲーム開発部の敵役として登場します。
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2章冒頭からヒマリと意見の相違により即座に拘束してくる所や、アリスに度々真実を投げつけ圧倒する様、ミドリの言葉に対して大人気ない行動などが目に付きますが、そこには私的な感情による行動ではなく言葉の端々からはミレニアムの利益の為の行動である事が伺えます。
そんなリオがアリスに対して強攻策を取った時のミレニアムに対する危険要素を上げていくと
・連邦生徒会長が封鎖していた廃墟から這い出てくる「不可解な軍隊」
・ミレニアムに入り込んでいる「不可解な軍隊」の指揮官ユニットと推測されるアリス
・各地のAIをハッキングし、預言者として暴れまわさせているデカグラマトン
・不穏な動きが見え隠れしたためC&Cに調査を依頼したゲヘナ学園
など多方面から攻撃ないしは圧力を掛けられている状態です。廃墟に強い関心を持つリオは、暴走したアリスという内患を抱えているのはミレニアムを危険に晒す物だとして排除の動きになったのだと考えられます。
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そんなリオもキヴォトスに生きる生徒であり完璧な存在ではありません。
リオが本当に合理的であったのならアリスが暴走したその日にすぐ拘束するべきでした。アリスが暴走した原因も分からず、すり抜けてしまった不思議な機械がいつまた接触するか分からないので、アリスを外部とは徹底的に遮断し監視できる様にした方が安全です。故にリオがゲーム開発部に来るまでの二日間は迷いの時間だと考えます。
またリオにとってアリスはミレニアムの生徒ではなくただの機械でなければなりません。なぜならヘイロー=生徒が常識のキヴォトスにおいて機械の体でありながらヘイローを持つアリスを生徒として認めてしまうと、殺人という重い烙印を背負っていかねばならないからです。なのでミドリの「勇者の証である光の剣を持っているから兵器ではない」、という論にも向き合って光の剣を停止させたのでしょう。
しかしリオが真にアリスをアンドロイドとして見ているのならば、生徒の象徴である「ヘイローを壊す」ではなく機械の体を「解体する」になるはずです。
そして先生に対して「私も対立などしたくないわ。」「貴方と対立する気も、憎まれる気もない。」と目線を逸らしながら言うリオには複雑な思いがあるのに、生徒の味方である先生は打開策も出せずにただアリスを庇う所を見たリオがあげた合理とはかけ離れた大声は「先生なのにどうして私を助けてくれないのか」と叫んでいる様に感じます。
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調月リオはミレニアムを愛し、キヴォトスの危機の為なら自らがヘイローを壊す事を選んでしまう不器用な生徒というのが私のリオ評です。
3.「AL-1SとDivi:Sionの元ネタ考察」
アリスの正体に関してリオの発言で注目する所がありました。
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ここで初めて出てきたのが「古の民」です。今まで一つの欠片も情報が出ていない謎の情報ですが、AL-1Sは古の民にとっては「遺産」であり、無名の司祭たちにとっては「オーパーツ」と、二つの技術ツリーがあることが伺える重要な情報です。
また「無名の司祭」というキーワードはエデン条約編にて、黒服が無名の司祭たちの技術を使いアツコの生体防御装置として活用しているとの発言があり、復元できるような技術であることが分かります。
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次に一章から度々その名が出てくるDivi:Sion、その全容は謎に包まれており現状敵か味方かすら分かりません。
今現在ある情報といえば、総力戦ケセドの前説で黒服が語った軍需工場AIという情報や、リオが語った「未知から侵略してくる不可解な軍隊」、モモイのゲーム機に移行して画面に表示されたDivi:Sion、アリスに吸い寄せられてきた深海魚の見た目をしたロボットと散らばった情報で判別が難しいです。
そこで注目したのがリオが自称した中の一つ「星を追うもの」です。これはジェイムズ・P・ホーガン氏が書いたハードSF小説「星を継ぐもの」が元ネタと考えました。
「星を継ぐもの」とは人類進化上の謎として知られていたミッシングリンク、小惑星帯や月の起源、とりわけ月が表と裏で異なる様相を示す理由などが描かれるSF文学の金字塔です。
星を継ぐもの大まかなあらすじとして
月で真紅の宇宙服を着た人間の遺骸が発見される。遺骸やその所持品を分析すると彼は5万年前に死んでいることが明らかになり、それを探るために各所から専門家が集められる。多分野の専門家達が分析をし、仮設立案が繰り返される中で徐々に明らかになっていく彼らの歴史、そして人類の起源とは。一方、木星の衛星ガニメデでは100万年前の宇宙船が発見され、船内からは水棲生物に似た肉体構造を持つ大柄な生物の遺骸が見つかった。
この星を継ぐものを見てミレニアムの理念や状況を鑑みると科学が発展し様々な専門分野がいる事など類似している事が見受けられ、これをブルーアーカイブの世界に当てはめてみると
キヴォトスの生徒=現在人類
無名の司祭たち=5万年前の人類
名もなき神々=不明
古の民=100万年前の生物
となりました。
これらなら廃墟に放置されているコンピューターとアリスに集まってきた不可解な軍団の技術ツリーが全く違うのも頷けます。
ではAL-1Sの役割とはなんなのでしょうか?。
アリスとの初遭遇時、記憶が無いアリスが最初に行動したのは周りの観察でした。そこで先生と生徒がいる事を確認しますが状況の把握が困難だったことからアリスは近くに居た人物、先生達に対話を求めます。そして接触許可対象に敵対行動はしないという発言と接触許可対象について聞いた時「回答不可、本機の深層意識における第一反応が発生したものと推定されます。」とあることから、アリスが製造された目的は有機体に対して敵対行動を取るようなものではないというのが伺えます。しかしエンジニア部でアリスが光の剣を手に入れる時に、ウタハはアリスのスペックを把握し戦闘用に作られた機体だと推察しています。
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(「星を継ぐもの」の微ネタバレ)「星を継ぐもの」の中で、木星の衛星ガニメデで見つかった宇宙船の中で船倉に詰まれた当時は生きていた動物達のミイラがあるのですが、これはかつて住んでいる星の環境が厳しくなり惑星移住しようとしたガニメアンが地球から動物を捕獲して持ち出そうとした物だったのでした。これはノアの箱舟の逸話にも見えます。旧約聖書の創世記に記されているノアの箱舟は洪水により堕落した人間を滅ぼす側面と、ノアによって人類が救われる側面があります。
AL-1Sが起動したプロトコルATRAHASISとは何なのか。
ATRAHASISとはノアの箱舟と同じ洪水神話が書かれている紀元前18世紀に3枚の粘土版にアッカド語で記された叙事詩、またはその主人公の名前です。
この事からプロトコルATRAHASISとは洪水神話に準え人類救済を目的とした生物を捕獲・保護プロトコルだと考えます。
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無名の司祭たちは古の民が残した遺産Divi:Sionを使い、自らが崇拝する「名もなき神々」を模して作り上げたのが、人類救済ユニットであるAL-1Sだった、なんていうのはロマンがありますね。
4.「Divi:Sionの名の意味から考える物語構造」
次にDivi:Sionの名の考察です。
1章の終わりに表示され、2章の内容を暗示するかのように表示された[Divi:Sion]の文字。本来divisionとは「分けること」「分割すること」「仕切り」「境界」「区分」「部分」など、元は一つであったものが分けられた状態などを指し示します。しかしブルーアーカイブに置いて示されている文字は[Divi:Sion]と、単語の中心にコロンが打たれdivisionの名を表す様にDiveとSionに分割されており、またSionの頭文字が大文字となっている所から分割されながらも独立した一つとして扱われていることが重要だと考えます。
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そして二章における物語も元は一つであったものが分かたれた描写が多く見て取れます。
・アリスの正体を探るため協力していた情報統制するリオとコピーレフトのヒマリ
・ゲーム開発している中で負担は大きいが理想派のモモイと現実的なラインを探る妥協派ミドリ
・一つの体の中に宿るアリスとAL-1S
・アリスの為に立ち上がったC&C部長のネルとリオの命令に従う五番目のC&Cトキ
・ミレニアムプライスを通じて一丸となったゲーム開発部のアリスとミドリたち
では話に大きく関わるDivi:Sionは何と分割したのかと考えたところ、デカグラマトンに感化されたケセドが出てきます。
先ほどの考察の中で古の民と無名の司祭たちは技術ツリーが違うと考察したのを下地に、無名の司祭たちは古の民の遺産であるDivi:Sionを核に軍需工場AI群として、二度目の廃墟探索で最初に先生たちに語りかけてきたDivi:Sion Systemを作り上げたと考えます。
時は流れ、黒服がケセド前説でデカグラマトンがDivi:Sionに接触した語っていますが、Divi:Sionがケセドになったと黒服は直接示しておらず、特殊作戦デカグラマトンの調査データでケセドの項目を見てもいたる所に放置された軍需工場の生産AIがハッキングされた物として書かれている事から、デカグラマトンに感化されたのは古の民の遺産であるDivi:Sionではなく、無名の司祭たちが作ったDivi:Sion Systemだと考えます。
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そしてこの分かたれた物たちは撃ち滅ぼすべき相手なのでしょうか?
アリスを殺そうとするリオを生徒会長から引き摺り下ろしたり、ゲーム開発において理想を追い求め完成しないゲームや妥協をし続けて面白くないゲームになったり、ゲーム開発部の仲間を傷つけるAL-1Sを消去したり、C&Cという枠での殺し合いだったり、そういう物語なのでしょうか?
この物語はブルーアーカイブなのです。
たとえ二つに分かたれ困難に直面しても、互いに手を取りまた一つになって最高のハッピーエンドを迎える物語だと考えます。
5.「要塞都市エリドゥ」
1章前編には一切名前が出てこないのにミッションクエストには出てきている謎の要塞都市エリドゥ。
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要塞都市エリドゥのエリドゥとは、古代メソポタミア文明の都市でありシュメール神話よると大洪水が起こる以前に建てられた都市で、シュメール王命表では人類最初の王権が成立した都市とされています。
また都市エリドゥは守護神エンキを祀っており、エンキは複数ある洪水神話において事前に洪水を知らせる役割を持ち、その中にはATRAHASIS叙事詩も含まれています。
ケセドの異名は「慈悲深き苦痛をもって断罪する裁定者」(裁定=物事の理非・善悪をさばいて決めること。)であり、黒服は総力戦ケセドの前説で「堅固な王国」「忠誠を誓う民」「彼の者の権威」と示しており、要塞都市エリドゥは大洪水以前の人類最初の王権が成立した都市である事あわせて考えると、Divi:Sion Systemがデカグラマトンに感化されケセドとして生まれ変わり、授かった王権の力を振るい大洪水以前人類初の王権が成立した都市エリドゥの再現として要塞都市エリドゥを作り王の座に付いた。そして王国を守る民として防衛にAMASドローンを用いており、その残骸を集めることが要塞都市エリドゥミッションを表しているのだと考えます。
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少し話は逸れまして、ミレニアム学区の郊外で発見された不思議な機械。
ブルーアーカイブにおいて基本的に敵味方問わず軽装甲や重装甲、神秘装甲のどれかを持つ中で珍しい通常装甲の敵です。深海魚の見た目をして表面には継ぎ目もなく、キヴォトスの技術レベルとかけ離れた製造技術によるものとなると「古の民」が関わっている機械だと考えます。
そして不思議な機械の名称は「無名の守護者」で、リオたちが推測した無名の司祭が崇拝するオーパーツであるアリスの下に引き寄せられるように集まった事からアリスを守護するための機械と推測します。
ではなぜ2章にて急に無名の守護者達が現れたのか。
それはケセドが稼動してから復興を続けていた要塞都市エリドゥの再建が為され、名もなき神々の王女であるアリスを破壊しようとする事を察知した無名の守護者達がアリスを守りに集まったのだと考えます。
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6.「今後の王道RPG予想」
これまでの考察を下地にしてアリスの境遇をみると物語の類型の一つである貴種流離譚が思い浮かびます。
貴種流離譚(きしゅりゅうりたん)とは、物語の類型の一種であり、折口学の用語の一つ。若い神や英雄が他郷をさまよいながら試練を克服した結果、尊い存在となるとする説話の一類型[1]。貴種漂流譚(きしゅひょうりゅうたん)とも。
この構成はアーサー王の伝説や日本神話におけるスサノオなど古くから存在し、現代の創作のベースにもよく見られます。
貴種流離譚の構成要素としては「一般人とは異なる身分や尊き出自」「今までの生活を失い別世界へ」「信頼できる仲間との出会い」「主人公を追いやった敵との対決」「最高の名誉」というのが大まかにあります。
これはミレニアムの「別世界」へと連れられゲーム開発部とC&Cの「出会い」をしたのが1章と捕らえる事が出来ます。
貴種流離譚の流れに沿い残りの「出自」「対決」「名誉」と「友情」を使いラストまでファンタジーRPGとして妄想するならば
失意に沈む中アリスはアリスの中のいるもう一人のAL-1Sと対話をし
太古の精霊Divi:Sionは夢のお告げを剣士モモイに与え
魔法使いミドリと賢者ユズは権力者リオを説得し
問題解決の知恵を隠者ヒマリから授かり
鍛冶屋ウタハから新たなる光の剣を手に入れ
かつてのライバル戦士ネルは襲い掛かるAMAS軍団を追い払い
友情を結んだ格闘家スミレは道を切り開き
勇者アリスは要塞都市エリドゥの奥深くに鎮座する魔王ケセドを倒し
仲間と共に幸せな日常を取り戻す。
そんな王道RPG展開だと予想します。
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「終わりに」
C&C五番目のトキの事や今ヒマリが何をしてるか、度々出てくる洪水神話に関連するのは何を示しているのかなどまだまだ分からない事だらけですが、以上で多分な妄想要素を含んだ長文考察の締めとさせていただきます。
「番外考察」
Divi:Sionは人間味があるよね 。
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