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【社会考】「高齢おひとり様(75歳以上)」が2050年に全国で2割を超えるよ.

0.「今日の記事のポイント」

☆「2050年には高齢おひとり様(75歳以上)が全国で2割を超えるよと、75歳以上のおひとり様と、65歳以上のおひとり様」

☆「高齢おひとり様が増える理由は未婚・離別・死別の上昇だよと、おひとり様の老後は何年あるの?」

☆「現在30歳の女性の将来の年金額を見ると、コロちゃんの妻の年金事情」

☆「コロちゃんと妻の穏やかな老後の日々」

1.「2050年には高齢おひとり様(75歳以上)が全国で2割を超えるよ」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「2050年には高齢おひとり様(75歳以上)が全国で2割を超えるよ」と言う見出しが目に入りました。

コロちゃんは、まだ「75歳」には到達していませんが、まもなく「わが事」となりますので、興味深く読みましたよ。

だけど「このテーマをブログで書いたら、編集長&株主様が「またかよ!」と言いそうだなと考えましたよ。
( ゚Д゚)マタカヨ!

だけど目が記事に吸い寄せられちゃうんだよねー。 だって、もうすぐ自分もなりそうだもんね!
p(`ε´q)フーンダ!!!

この記事は「国の機関が12日に公表した世帯数の将来推計によると」と書いていますけれど、その機関名は掛かれていません。

だけどコロちゃんは、「将来推計」を発表するとこなんて「国立社会保障・人口問題研究所」しかないだろうと、あたりを付けて探して見つけましたよ。
(○゚∀゚σ)゚ミツケタ!

この発表は「日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)(令和6(2024)年推計) -令和2(2020)~32(2050)年-」ですね。

次に、その内容の内でコロちゃんが興味を持ったところを取り上げて、ご紹介しましょう。

なお、この「日経新聞」の「東京の75歳以上、独居35%/背景に未婚率上昇」の記事をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。

https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA116900R11C24A1000000/

2.「75歳以上のおひとり様と、65歳以上のおひとり様」

この記事では、主に「75歳以上の単独世帯数の増加」を取り上げています。

コロちゃんは、この「75歳以上のおひとり様」だけではなく、「65歳以上のおひとり様」にも注目していますので、「将来推計」から両方を見てみますね。

➀「75歳以上のおひとり様は今でも5世帯に1件だよ」

最初に「2020年」と、その30年後の「2050年」の「75歳以上の単独世帯数と割合」を見てみましょう。下記ですよ。

◎「75歳以上の単独世帯数の推移と独居率」(1万世帯未満切り捨て:小数点以下切り捨て)

➀「2020年  :417万世帯 :22%」
➁「2050年 :704万世帯  :28%」
➂「2020⇒2050年   :68%増」

https://www.ipss.go.jp/pp-pjsetai/j/hpjp2024/gaiyo/gaiyo.pdf
(国立社会保障・人口問題研究所:日本の世帯数の将来推計/都道府県別推計より:11月13日利用)

うーむ、上記を見ると「独居率」は一般総世帯数が分母ですから、「全国の5世帯に1世帯が既に75歳以上のおひとり様」となっていて、それが2050年には7割ほど増えるとなりますね。
( ̄へ ̄|||) ウーム

ほとんど2倍近い増え方ですね。次には「65歳以上のおひとり様」を見てみましょう。

なお、この「国立社会保障・人口問題研究所」の「日本の将来推計」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。90ページありますよ。

https://www.ipss.go.jp/pp-pjsetai/j/hpjp2024/gaiyo/gaiyo.pdf

➁「65歳以上のおひとり様は2050年には2世帯に1件近くまで増えるよ」

コロちゃんは「65歳以上が高齢者だ」と考えていますから、この「将来推計」で「65歳以上のおひとり様のデータ」を探してみましたよ。以下ですよ。

◎「65歳以上の単独世帯数の推移と独居率」(1万世帯未満切り捨て:小数点以下切り捨て)

➀「2020年:737万世帯 :35%」
➁「2050年 :1083万世帯:45%」

➂「2020⇒2050年:世帯数は46%増:独居率は10%増」

https://www.ipss.go.jp/pp-pjsetai/j/hpjp2024/gaiyo/gaiyo.pdf
(国立社会保障・人口問題研究所:日本の世帯数の将来推計/都道府県別推計より:11月13日利用)

あらら、上記の「独居率」は一般総世帯数が分母ですから、2020年でも「全国の3世帯に1世帯が既に65歳以上のおひとり様」となっていて、それが2050年には「総世帯数の半分弱」にまでになりますよ。
(゚Д゚)アララ

これを知ると、「政府」が「65歳以上でも働け」と言わんばかりなのも理解できますよね。

3.「高齢おひとり様が増える理由は未婚・離別・死別の上昇だよ」

上記のように「高齢おひとり様」が増えてるのは、一つには「未婚率の上昇」があります。

2020年の国勢調査によると、「50歳までに一度も結婚したことがない人の割合(生涯未婚率)」は、男性で28%、女性で18%と、過去最高にまで上昇しています。

この「生涯未婚率」は、2040年には「男性30%。女性22%」に上昇すると予測されていますが、コロちゃんが注目しているのは、「離別・死別」の増加です。

このブログで「生涯未婚率」は何度も取り上げていますから、今日は「離別・死別」を見てみましょう。

➀「昨年の離婚数は婚姻数の4割だよ」

最初は「離別(離婚)」ですね。下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出しますね。

下記のグラフをご覧ください。

「内閣府 男女共同参画局 離婚件数の推移」より

https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/Marriage-Family/8th/pdf/1.pdf
出典:内閣府 男女共同参画局 結婚と家族をめぐる基礎データ より(11月13日利用)

上記のグラフは「内閣府:男女共同参画局」が発表した「離婚件数の推移」です。下に書き出しますね。

◎「離婚件数の推移」(1000件以下切り捨て)

➀「2000年:26万件」(ピーク)
➁「2005年:26万件」
➂「2010年:25万件」
④「2025年:22万件」
⑤「2020年:19万件」

https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/Marriage-Family/8th/pdf/1.pdf
(出典:内閣府:男女共同参画局:結婚と家族をめぐる基礎データより:11月13日利用)

上記を見ると「離婚件数」は、「➀2000年:26万件」をピークにして減少しているんですよ。しかし「結婚数」も減っています。

足下の2023年のデータを見ると、「婚姻数:47万件、 離婚数:18万件」です

一時はよく「結婚した夫婦の3件に1件が離婚する」と言われていましたが、昨年は「4割が離婚」となり、だんだん半数に近づいてきましたね。

これらの「離婚数の増加」は、再婚する方を除けば、いずれは「高齢おひとり様」となっていくでしょう。

このようにして「日本社会」では、「離別による高齢おひとり様」が増えているのです。

➁「未婚・離別・死別者を見てみよう」

次は、上記の「未婚率の推移」とは、ちょっと違った視点から「未婚・離別・死別者数」を見てみましょう。

下記で紹介するのは、「2020年に60歳・70歳・80歳・90歳」になった男女の未婚・離別・死別」の割合の数字です。

グラフは、男女の2枚ありますが、ご紹介するのは女性の分のグラフだけです。ただし「数字」は下に男女並べてご紹介しますね。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「内閣府 男女共同参画局 婚姻・離婚」より

https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/Marriage-Family/8th/pdf/1.pdf
出典:内閣府 男女共同参画局 結婚と家族をめぐる基礎データより(11月13日利用)

上記のグラフは、「内閣府:男女共同参画局」が発表した「女性の配偶関係別人口構成比(2020年)」です。

元データは「2020年の国勢調査」です。この時点の「男女の未婚・離別・死別」の割合が分かります。下記ですね。

◎「未婚・離婚・死別割合(2020年)」(少数点以下切り捨て)

➀「60歳、左が女性、右が男性」
・「未婚:9%:16%」
・「離別:10%:7%」
・「死別:5%: 1%」

➁「70歳、左が女性、右が男性」
・「未婚:5%:10%」
・「離別:8%: 6%」
・「死別:15%:4%」

➂「80歳、左が女性、右が男性」
・「未婚:3%: 3%」
・「離別:5%: 3%」
・「死別:42%:11%」

④「90歳、左が女性、右が男性」
・「未婚:3%: 1%」
・「離別:2%: 1%」
・「死別:79%:31%」

https://www.gender.go.jp/kaigi/kento/Marriage-Family/8th/pdf/1.pdf
(出典:内閣府:男女共同参画局:結婚と家族をめぐる基礎データより(11月13日利用)

上記を見ると、「未婚・離別」は、年齢とともに減少しています。それは一定数の死亡者が出てきますから当然ですね。

しかし「死別者」は増え続けています。下に書き出しますね。

◎「年代別死別者推移」

➀「女性:60歳5%⇒70歳15%⇒80歳42%⇒90歳79%」

➁「男性:60歳1%⇒70歳4%⇒80歳11%⇒90歳31%」

いやいや、やはり「女性も男性」も結婚後も年代を重ねると「死別」が増えていますね。

今後は男性も女性も「高齢おひとり様」は増えていきます。

これらの「おひとり様の老後」、とりわけ「女性の老後」は「男性」に比べて年数が長いですから、「社会の支援」が必要となってくると思われますよ。

4.「おひとり様の老後は何年あるの?」

コロちゃんは、3年前に「妻」を亡くしましたから、現在「おひとり様の老後」の生活をすごしています。

あと何年ぐらいこの生活が続くのかは、神様でもないとわからないと思いますが、だいたいの想像をすることが出来ます。

「平均寿命と最多死亡年」を見てみましょう。下記ですよ。

◎「平均寿命と最多死亡年」

①「平均寿命:男性81.09歳、女性87.14歳」
(厚生労働省:令和5年簡易生命表より)

②「最多死亡年:男性88歳、女性93歳」

うーむ、コロちゃんは現在「こらいまれ年代」に入ったばかりですからね。「平均寿命ではあと10年ほどで、最多死亡年ではあと17年ほどある」ことになりますね。
( ̄へ ̄|||) ウーム

そんなに「長生き」出来そうに思えないけどなー。
ʅ(。◔‸◔。)ʃ…ハテ?

同じように「現在65歳の男女」の方の、その後の「老後の生活期間」を書き出してみましょう。

◎「現在65歳の男女の老後期間」

➀「平均寿命から」
・「女性:12年間」
・「男性:16年間」

➁「最最多死亡年から」
・「女性:28年間」
・「男性:23年間」

ざっと、上記のようにコロちゃんが計算してみましたが、「未婚」の方は上記の全期間が「おひとり様」となりますし、「離別・死別」の方はその時点からの年数は「おひとり様」となります。

「結婚」なさっている方も、いずれはどちらかが必ず「死別」となり残されます。コロちゃんがそのよい例ですね。
(。•_ก)さみしぃ

その「おひとり様」になる時に備えて、若い方は出来るだけ「厚生年金」に加入して働くことを、コロちゃんはお勧めしますよ。

5.「2050年に75歳の男女の年金額を見る」

コロちゃんは、現在「年金清貧ライフ」をおくっている「こらいまれ」の高齢者ですから、こんな「2050年の高齢者の話題」を聞くと、直ぐに「年金額は?」と考えちゃうのですよ。

2050年に75歳と言うと今から26年後ですから、現在は50歳の「現役世代」ですね。その方たちが75歳になった時の「将来の年金額」知りたいのですが、ちょうど良い推計がありません。

コロちゃんが見つけたのは「現在50歳で2039年に65歳になる方の年金額」です。しかし、「年金額」は、ほとんど「65歳時点での金額」からおおきくかわりませんから参考になりますよね。

この「将来の年金額」は、下記の2通りの試算が示されています。

◎「将来の年金額の試算」

➀「成長型経済移行・継続ケース」
➁「過去30年投影ケース」

コロちゃんは、上記の「➀成長型経済移行・継続ケース」は達成できないと考えていますので、「➁「過去30年投影ケース」をご紹介しますね。

下記のグラフをご覧ください。内容は下に書き出します。

「厚生労働省 年金額の将来見通し」より

https://www.mhlw.go.jp/content/001270530.pdf
出典:厚生労働省 令和6(2024)年財政検証結果の概要より(11月13日利用)

上記のグラフは「厚生労働省」が発表した「財政検証」の中の「年金額の将来見通し」です。

このグラフの数字が「新しいモデル年金額」です。男女別々に試算しています。

このグラフの真ん中の「2039年:1974年生まれ:50歳」のモデルが、上記した「2050年:75歳以上の高齢者」に一番近い「年金額モデル」です。

下に書き出しますね。

◎「新しいモデル年金額(単身男女):現在50歳:2049年75歳」

➀「女性: 9.8万円」
➁「男性:14.1万円」

うーむ、これが「現在50歳で2049年に75歳」になる「単身女性と男性の年金額」なのですね。

この金額「月9.8万円:単身女性」だけで、1ヵ月の生活が出来るでしょうか?

昨年2023年の「単身高齢者の生活支出は「月15.8万円※」です。

(※総務省統計局:家計調査報告 家計収支編:2023年(令和5年)平均結果の概要より)

コロちゃんは、この「年金額」だけでは、ちょっと苦しいと思いましたよ。解決法は、「貯蓄」を増やすか、出来るだけ「厚生年金加入期間」を伸ばすことだと思われますよ。

「男性14.1万円」ならば、何とか間に合うように思えますね。

コロちゃんは、現在「月12万円」程度で暮らしていますから、男性の「月14.1万円」でしたらちょっと苦しい生活ぐらいで暮らせると思いますよ。

6.「コロちゃんの妻の年金事情」

コロちゃんの3年前に亡くなった妻は、60歳の時から「年金」を受け取っていました。妻は若い時に「工場」に長年勤務していましたね。

今コロちゃんが妻の過去の「年金記録」を見てみましたら、「11年間の厚生年金加入+23年間の専業主婦の記録」が残っていましたね。

「年金は40年間で満額」になるように設計されていますから、妻の場合は「34年間」で6年間ほど足りていません。

それでも「毎月10万円ほどの年金額」はありましたね。

現在の「厚生年金の平均受給額」は、下記の通りです。

①「男性:16.3万円」
②「女性:10.5万円」

これを見ると、コロちゃんの妻は「女性の厚生年金のほぼ平均額」を受け取っていたとなりますね。

なお、ついでに「国民年金の平均額」も確認しておきましょう。以下の通りですよ。

①「男性 月5.9万円」
②「女性 月5.3万円」

やはり「厚生年金」とは、2倍の違いがありますね。

コロちゃんは、このような実態を経験してみてきていますから、出来るだけ多くのパートの女性の方たちが「厚生年金加入」できるようになることを支持しているのですよ。

7.「コロちゃんと妻の穏やかな老後の日々」

コロちゃんの60代は「大腸がん※」と「悪性リンパ腫※」との闘いでした。しかし、その全期間を「闘病」ばかりしていたわけではありません。

(※大腸がん・悪性リンパ腫ともに5年後に治癒となりました)

「体調が良い時期」もありましたから、そのような時には、月に1度ほどは近隣の「美味しいラーメン屋さん」を探して食べに出かけることもありましたね。

だいたい、家から車で1時間圏内ですね。

「食べログ」で☆の数の多い店を探して、妻と二人で食べに行き、帰りには道路沿いの「農産物販売所」や「道の駅」などに立ち寄り家に帰って調理をして夕食に食べる。

そんな「穏やかな日々」もあったのですよ。妻が逝った今となっては、コロちゃんの貴重な思い出ですね。

それらの「穏やかな日々」を支えていたのが、コロちゃんと妻の「二人の年金収入」です。

贅沢な暮らしなど、コロちゃんも妻も望んでいませんでしたよ。ただ2人でそのまま「穏やかな日々」が続きさえすれば、充分満足だったのですよ。

だけど、その妻はもういません。残されたコロちゃんは、せめて妻に怒られないように最後の日までシッカリと生きていきたいと思っていますよ。

今日は「東京の75歳以上、独居35%」と言う新聞記事を読んで、筆のおもむくままに「高齢おひとり様」の現状と予測を書き綴ってみました。

その様に話が進むと、コロちゃんは直ぐに「高齢生活の根幹である年金収入」に気持ちがいくのですよね。

それで、また「年金話」を書いてみましたが、飽きられないように最後にコロちゃんの「穏やかな日々」を付け加えましたよ。

書いていて、コロちゃんの方がちょっとしんみりしちゃいましたけれど、また明日は元気に原稿をカキコキしますよ。また読みにお立ち寄りくださいね。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

Erez KrukowerによるPixabayからの画像


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