【社会考】お隣の「韓国」を見て感じた事.
0.「今日の記事のポイント」
☆「韓国大統領の弾劾が進んでいるよと、過去に逮捕された韓国大統領」
☆「みんな口ごもる韓国への評論と、韓国の歴史を読んで感じたこと」
☆「民主主義か、それとも権威主義か?と、コロちゃんと在日朝鮮人の友人」
1.「韓国大統領の弾劾が進んでいるよ」
コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「韓国大統領史上初の弾劾審出席」と言う見出しが目に入りました。
コロちゃんは、お隣の国の「韓国」の最近の「政治的混乱」について、それなりに報道で見聞きしていますが、何とも言えない感情というか、言いにくい感覚を抱いているのです。
それは「日本」と同じ「民主主義国」で、ここまで「激烈な政治闘争をやるのか?」という気持ちですね。
この話に入る前に、まず現在の「韓国の状況」を簡単に振り返ってみましょう。以下でしたよ
◎「韓国大統領の弾劾までの経過」
➀「2024年12月3日:韓国大統領が非常戒厳を宣布」
➁「2024年12月4日:韓国国会が非常戒厳の解除を議決」
③「2024年12月14日:韓国国会が大統領弾劾訴追案を可決」
➃「2025年1月15日:大統領が捜査当局に拘束」
➄「2025年1月21日:大統領が憲法裁判所で弾劾審判に出席」
上記がざっとした流れですが、現在は上記の「➄2025年1月21日:大統領が憲法裁判所で弾劾審判に出席」が進行しています。
コロちゃんは、昨年12月の初め以降この「韓国の政治」を見ていて、あれよあれよという間に進むダイナミックな変化に、「驚くとともに口ごもるような感覚」を持ちましたね。
恐らくその感覚は、多くの「日本人共通」にあるものだと思われますが、一言で言うと「日韓の過去の植民地の歴史」が尾を引いているのだと思われますね。
そのコロちゃんの「驚くとともに口ごもるような感覚」を、今日はちょっと深堀りしてみたいと思いますね。
2.「過去に逮捕された韓国大統領」
韓国の「歴代大統領」は、1948年の建国以来12人おります。そのうち「5人が逮捕・起訴されて実刑」となり、「1人がその後に自殺」しています。
以下ですね。
➀「全斗煥大統領(第11-12代)」
・軍刑法の反乱首謀、内乱罪で逮捕。無期懲役判決。その後特赦。
➁「盧泰愚大統領(第13代)」
・内乱罪で懲役刑判決。その後特赦。その後自殺。
③「李明博(第17代)」
・収賄容疑で逮捕、懲役刑判決。その後特別赦免。
➃「朴槿恵(第18代)」
・弾劾裁判で罷免。収賄容疑で逮捕、服役中。
➄「文在寅(第19代)」
・弾劾裁判で罷免。職権乱用・機密漏洩などで逮捕、服役中。
上記のように、「韓国」は、建国以来の76年間で「歴代大統領12人」のうちで5人が逮捕され、その内の1人が後日に自殺しています。
そして今回の「尹錫悦大統領」の逮捕で6人目となるわけですよ。
コロちゃんが知る限りでは、「日本の総理大臣で逮捕されたのは「田中角栄氏」の1人だけと思われます。
「日本」の「総理大臣」は、1885年の「伊藤博文」が初代から139年間で65人となります。
そのうちの「逮捕者は1人」ですから、上記の「韓国の大統領の逮捕者数」の建国以来の76年間で6人は、どう見ても多すぎるように思われますね。
この「最高権力者の逮捕」が多い理由は、いったい何なのでしょうか?
3.「みんな口ごもる韓国への評論」
みんな口ごもる「韓国」の見方に「激烈な感情の国民性」があるのではないかと思われます。
「韓国」には、「国民情緒法」と言うのがあるとよく言われます。これは「国民情緒法」という法律がある訳ではありません。
これは「国民世論」次第で、司法判断が時には逆転するなどの「法の支配」が崩れがちな「韓国社会」のあり方を言った言葉です。
上記したように、「国民に選ばれた大統領」があっという間に「逮捕・投獄」される背景には、揺れ動く「国民世論」があるのでしょう。
また、それに敏感に反応する「政治・司法・行政の各機関」にもまたコロちゃんは、違和感を持っていますね。
4.「韓国の歴史を読んで感じたこと」
コロちゃんは、さほど「日韓の歴史」に詳しいわけではありません。
しかしそれでも、1800年代末期に、当時の「李氏朝鮮」の「国王」の奥さんの「閔妃らの事大党(保守勢力)」と、「金玉均の独立党(革新勢力)」が激しい抗争を繰り広げていたことぐらいは知っています。
この時代の「李氏朝鮮」では、それぞれの「政治勢力」が、バックの「ロシア」と「清国」と「日本」と結びついて争っていたのですよ。
それもコロちゃんから見ると「陰惨」な政治闘争と思えましたね。正に「血で血を洗う」争いが歴史に刻まれています。
1895年には、「日本の三浦公使」の指揮の下、公使館員・軍人・壮士らが、国王・王妃を守る「侍衛隊」と戦って「閔妃」を殺害する「乙未事変」を起こしています。
コロちゃんは、この「閔妃殺害」を行なった勢力の指揮者が、当時の「日本の公使」だったことには驚きましたよ。
何しろ「日本人の公使」が隣国の「朝鮮国王の王妃を殺害」したのですからね。酷い話ですよね。
そして、この1年前の1894年には「改革派」だった「金玉均」が暗殺されています。この「金玉均」を支援していたのが「福沢諭吉」だったことにも驚きましたね。
当時の「日本」には、「大アジア主義」という「アジア諸国は共同して西洋列強に対峙するべきだ」という「構想」も力を持っていたようなのですよ。
この上記の「閔妃暗殺事件」の歴史を読んだ時にコロちゃんは、「外国勢力の支援を得て相手を殺す政争」に違和感をもったのですよ。
もちろん「日本の明治維新」でも、「薩長勢力はイギリス」から「幕府はフランス」からの支援を得ています。
しかし、それはあくまでも「限定的な支援」であり、上記の「李氏朝鮮の政争」は「国家の運営よりも政治闘争を優先させた」かのようにコロちゃんは感じたのです。
その「政治闘争」も、「地位を争う」というよりは、「相手を殺す」と言う「陰惨な印象」をコロちゃんは抱いたのですよ。
もちろん「時代的なもの」もあるのでしょう。
なにしろ当時は「日清戦争(1894年)」「日露戦争(1904年)」と、「日本社会」も平和を希求するような「なまやさしい社会」ではありません。
しかし、当時の「日本」は「1890年に帝国議会」が開設されており、一応は「議会制」で国内勢力の「政治的調整」が出来る仕組みは発足していました。
「議会政治」は、「血を流さないで利害を調整する仕組み」とコロちゃんは理解しています。「日本」は、一応「制度的」には「1890年」には、その仕組みが出来ていたのです。
しかし「大韓民国」での「議会発足」は、1948年の太平洋戦争後になっています。「日本」よりも60年もあとになります。
しかも「韓国」は、その後「朴正煕大統領」が軍事クーデターで権力を握り、その後「民主化」されたのは1987年になってからです。それから、まだ40年足らずしかたっていません。
そう考えてみれば、現在の「韓国の政治的混乱」は、「民主主義の国内調整システムの成熟の時間」が足りないのかも知れないとコロちゃんは考えましたよ。
そしてもう一つ考えたことは、「三権分立・民主主義」は「西欧で生まれた政治制度」です。
「日本」では、その「政治制度」を日本流にカスタマイズして「明治期」に導入しましたが、未だに「イギリス流の2大政党制」は成立していません。
「日本」では「議会制民主主義」は、それなりに「定着」しているように思えますが、それでも最近の「自民党の裏金事件」などを見ているとうまく機能していないのではとの疑問が出てきますね。
今回の「韓国の政争」などを見ていても、どう見ても「韓国の政治制度」が上手く回っているようには見えないのはコロちゃんだけでしょうか?
ただ「日本も韓国」も、いまのところは「議会制民主主義体制」以外の政治制度はあり得ないでしょうから、これらの混乱も耐えるしかないのでしょうね。
5.「民主主義か、それとも権威主義か?」
「日韓問題」は、「政治的にも感情的」にもセンシティブ(敏感)な問題ですから、コロちゃんはこれ以上踏み込みません。「植民地の歴史問題」は封印しておきましょう。
ここで、ちょっとコロちゃんが最近考えていることを書いてみますね。
最近コロちゃんが考えていることは、21世紀という時代は「民主主義」と「権威主義」のどちらが時代に適した制度であるかの「試練の時代」なのではないかと言うことです。
先の世紀の20世紀は、「資本主義経済(西側諸国)」と「計画経済(東側諸国)」の体制のどちらが優れているかの争いでした。
これは1991年の「ソ連崩壊」によって「結果」が出ています。「生産力を上昇させる」には「資本主義経済」が一番優れているとなりました。
しかし21世紀に入った現在は、既に次の「体制の模索」が始まっています。「民主主義体制」と「権威主義体制」のどちらが「国民の最大の厚生を得られるのか?」です。
今「中国とロシア」は「権威主義国家」と言われています。
しかし、今の「アメリカ」は「民主主義国家」であるにも関わらず、限りなく「トランプ国家」へと傾斜しています。
「韓国」は、大統領罷免の「野党」と最近支持率を回復している「与党」で真っ二つに分かれています。
コロちゃんが、世界を見ていると、多くの「民主主義国家」がジワリジワリと「権威主義」へ傾斜しているようにさえ思えます。
コロちゃんは「民主主義国家」の最大の特徴は、「政権交代」の権力移動で血が流れないことにあり、それはコストが低いと考えていますが、最近は不安を憶えていますよ。
コロちゃんは、ヘタレな人間ですから、「流血がなく、遺恨も残さず、みんなが平和な民主主義」を支持しますよ。
「血を流す政治」で一番被害を被るのは「社会的弱者」です。コロちゃんは、自分が「社会的弱者」との自覚がありますから、社会的混乱を一番忌避するのですよ。
そのためには「日本の政治家」には「権威主義」を志向することがなく、あくまでも「コップの中での利害調整」を慎重に行なっていただきたいと考えていますよ。
今振り返ってみると「安倍元総理の政治手法」は、ちょっと「権威主義っぽかった」ですよ。決して「日本で権威主義の芽」がないわけではありませんよ。
どうか「日本」が「権威主義」へと傾斜しないようにと、コロちゃんは願っていますよ。
6.「コロちゃんと在日朝鮮人の友人」
コロちゃんは、1970年代の初頭に「在日朝鮮人」の友人がいました。当時のコロちゃんと同じ年代の友人で、名前を「高君」と言いました。
この「高君」とは、その当時の多くの友人たちとともに、随分深い付き合いをしましたね。
彼は、ものやさしい性格で、最初なかなか打ち解けなかったのですが、なにしろ周りにいるのは「若者たちばかりの集団」です。
ワイワイガヤガヤ、何度となく飲み歩いたり、グループで様々な活動が始まる中で、すっかり仲良くなったことを憶えていますね。
ああコロちゃんの妻も、そのグループには時々参加していましたから、よくその「高君」の事を知っていましたよ。
この1970年代当時は、まだ「在日朝鮮人への差別」が公然とあった時代です。
よく知られた事件に、「1970年の日立製作所に応募した在日韓国人二世の採用内定取り消しをめぐる事件」がありますね。
これは、その後「1974年に日立製作所を訴えた原告側の勝訴判決」が出されています。
そんな時代の雰囲気の中でコロちゃんたちは、その「在日朝鮮人の高君」とも親しく一緒に活動していましたよ。
恐らく「高君」も、差別が横行する日本社会の中で、いろいろ悩みがあったと思われますね。
しかし、当時20歳前後の若者たちの集団の中では、そんなことは関係がありません。みんな、いつも大騒ぎをして楽しんでいましたよ。
この「高君」は、顔がシュッとしたイケメンで、お酒を飲むと「流し目」が色っぽい青年でしたよ。
思い出すなー。コロちゃんの青年時代の一コマでしたよ。あの頃は楽しかったなー。
( ¯▽¯ )ウフフ
今日は「お隣の韓国を見て感じた事」を、素直に大胆に書いてみました。政治がらみの話しは臭いと言われますが、現在の「韓国」を見てのコロちゃんの正直な感想です。
その後の「歴史」と「民主主義」の話しは、あまり皆さんには興味がない事かも知れないと思い、短く端折ってご紹介しました。
これらはみなコロちゃんの「勝手な思い込み」ですから、是非割り引いてお読みください。最後の「コロちゃんの在日朝鮮人の友人」はもちろん実話です。
もう50年も前のことになりますから、「高君」ももう70代になっているはずですよね。だけどコロちゃんの頭に浮かぶ「高君の顔」は、未だに20歳の若いままでしたよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。
Dominik RheinheimerによるPixabayからの画像