【社会考】人手が足りないよ!「労働市場の未来推計」を読む➀.
0.「今日の記事のポイント」
☆「2035年には人手不足が384万人だってと、外国人を入れないと国と企業が回らないよ」
☆「2035年の労働市場の見通しと、2035年の労働市場を見通す5つの推計結果」
☆「労働力不足は解決できるよと、明日に続きますね」
1.「2035年には人手不足が384万人だって」
コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいますと「労働力不足/35年384万人」という見出しが目に入りました。
コロちゃんは、「賃金」とか「雇用者」とかの世の中の動きに興味がありますから、さっそくこの「労働力不足」の記事をじっくりと読んでみましたよ。
そうしましたら「パーソル研究所と中央大学」が、「2035年時点の日本の労働力不足が23年の2倍の384万人に達する」との推計をまとめたと報じています。
コロちゃんは「こりゃ大変だ!」と、清貧年金生活をしている我が身とはあまり関係がないにのに、慌ててあちこちをポチポチ調べてみましたよ。
そうしましたら、やっぱり「パーソル研究所」は「労働市場の未来推計→→2035」をネットに発表していましたね。
早速、コロちゃんはざっと目を通して読んでみましたよ。次に簡単に内容をご紹介して、その後にコロちゃんの考えと意見を書いてみましょう。
2.「外国人を入れないと国と企業が回らないよ」
この「パーソル研究所と中央大学」の発表は、「労働市場の未来推計→→2035」という表題で、「2030年、2035年」時点での「労働市場の未来推計」を行なっています。下記ですね。
◎「労働市場の未来推計:2030年⇒2035年」
➀「日本人のみ :625万人不足⇒761万人不足」
➁「日本人+外国人:320万人不足⇒384万人不足」
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2035/
(出典:パーソル総合研究所:労働市場の未来推計→→2035より:10月19日利用)
上記のように、「外国人労働者」が「2030年には305万人、2035年には377万人」増えることを前提としても、なお2030年・2035年には大幅に労働力が不足することを推計していますね。
うーむ、こんなに「外国人」が増えるかな?
( ̄へ ̄|||) ウーム
この「外国人労働者」については、この先にも書いてありますので、次に進みますね。
3.「2035年の労働市場の見通し」
現在は2024年ですから、この「未来推計」で書いてある2035年とは今から11年後になりますね。間違いなくコロちゃんは生きてはいませんね。
だから結果は見られないと思いますが、この「未来推計」ではどのような「日本社会」になると考えているのでしょうか? 見てみましょう。
◎「2035年の労働市場の見通し:就業者数」
➀「2023年実績:6747万人」
➁「2035年予測:7122万人」(375万人増)
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2035/
(出典:パーソル研究所:労働市場の未来推計→→2035より:10月19日利用)
あらら、ずいぶん増えていますね。だけど総人口は減るんですよね。
それにもかかわらず「就業者数が増えている」ということは、「女性・高齢者・外国人労働者」が増えると推計しているからですね。
一応「総人口」の減少も見ておきましょう。
◎「総人口:2023年実績と2035年予測」
➀「2023年実績:1億2435万人」
➁「2035年予測:1億1664万人」(771万人減)
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2035/
(出典:パーソル研究所:労働市場の未来推計→→2035より:10月19日利用)
上記のように「総人口が771万人」も減っても、なおかつ「就業者数は375万人」も増えると推計しています。
およよ、合計すると「1146万人」にもなりますよ。
(゚Д゚)オヨヨ
だけど、コロちゃんはこんなにうまく回るかなと首を傾げましたよ。だって「女性・高齢者・外国人」の就労人口がこんなに増えるのかなー?
。。。o(゚^ ゚)ウーン
4.「2035年の労働市場を見通す5つの推計結果」
この「パーソル研究所と中央大学の未来推計」では、「5つの推計結果」を発表しています。
これからご紹介するデータは、下記の「未来推計」から引用したものです。
「中央大学:パーソル総合研究所:労働市場の未来推計→→2035」
(文末にもリンクを貼っておきます)
それでは、「5つの推計結果」を以下で見てみましょう。
➀「就業者数は増えるよ」
まず、最初は「就業者数」です。上記でもご紹介しましたが詳細は以下になります。
◎「就業者数:実績と推計」
➀「2023年実績:6747万人」
➁「2030年予測:6959万人(212万人増)」
③「2035年予測:7122万人(375万人増)」(2023年比)
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2035/
(出典:パーソル総合研究所:労働市場の未来推計→→2035より:10月19日利用)
この「未来推計」では。前段でも一部ご紹介しましたが、人口減少の下でも一貫して「就業者数は増える」としていますね。
「2035年」には、なんと「2023年」よりも「375万人」も増えると推計しているのです。
うーむ、こんなに増えるかなー?
( ̄へ ̄|||) ウーム
➁「女性の労働参加は増えるよ」
次は「女性の労働参加」です。
これは「2035年の労働力率(労働参加率)は、2023年時点から全体的に上昇していく見込み」としています。
特に「女性の労働力率の上昇幅が大きく女性60代は20㌽以上の上昇の見込み」としていますね。「高齢女性」が労働参加してくるとしています。「60代の女性の労働力率」だけを引用しますね。
◎「女性の労働力率:60代:2023年実績⇒2035年予測」(小数点以下切り捨て)
➀「60代前半:65%⇒85%」(20㌽増)
➁「60代後半:43%⇒69%」(25㌽増)
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2035/
(出典:パーソル総合研究所:労働市場の未来推計→→2035より:10月19日利用)
うーむ、凄い増え方ですよ。はたしてこんなに増えるかなー?
( ̄へ ̄|||) ウーム
③「外国人就業者数も増えるよ」
次は「外国人就業者」です。
◎「外国人就業者数:実績と推計」
➀「2023年実績:205万人」
➁「2030年予測:305万人(100万人増)」
③「2035年予測:377万人(172万人増)」(2023年比)
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2035/
(出典:パーソル総合研究所:労働市場の未来推計→→2035より:10月19日利用)
うーむ、達成できるかなー?
( ̄へ ̄|||) ウーム
④「労働時間は今より減るよ」
・2023年実績:1850時間
・2030年予測:1776時間
・2035年予測:1687時間
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2035/
(出典:パーソル総合研究所:労働市場の未来推計→→2035より:10月19日利用)
上記のように、「就業者1人あたりの年間労働時間」は、大きく減少する見通しですね。だけど、これを上回る「女性・高齢者・外国人労働力」の増加でカバーするとしていますよ。
うーむ、カバーできるかなー?
( ̄へ ̄|||) ウーム
また、ここでの提言として、「人手不足では正確な労働力を測れない」として、「(働く)人数×時間」で見ようと記載していますね。
⑤「実質賃金(時給)は下がるよ。消費者物価指数は上がるよ」
◎「実質賃金の見通し」
・2023年実績:1799円
・2030年予測:1725円
・2035年予測:1693円
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2035/
(出典:パーソル総合研究所:労働市場の未来推計→→2035より:10月19日利用)
うーむ、「実質賃金」は下がっていますね。ダメじゃん!
コロちゃんは「賃金とか年金が下がる話」は一番キライなんですよ。
( ̄へ ̄|||) ウーム
時給換算だとよくイメージがつかめませんが、2023年⇒2035年で106円ですから5%強も下がっちゃっていますよ。多分物価上昇のためでしょう(※)。
(※実質賃金は名目賃金から物価変動の影響を除いた数値)
では次に「消費者物価指数の見通し」を見てみましょう。
◎「消費者物価指数の見通し」(2020年を100とした場合)
・2023年実績:107
・2030年予測:115
・2035年予測:120
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2035/
(出典:パーソル総合研究所:労働市場の未来推計→→2035より:10月19日利用)
あらら、大分物価は上昇する見通しですね。
( ゜д゜)アララ
2035年には2020年よりも20%も上がりますよ。これでは「実質賃金が低下」するのも当然ですね。
だけど、こんなに物価が上がったら、生活が苦しい世帯が数多く出て来そうですね。ああ、だから「60代の女性の労働参加が20㌽以上上昇する」と見ているのかな?
物価上昇で生活が苦しくなる「60代の女性はみんな働きに出ざるを得ない」のならば、「女性の労働参加率上昇」は嬉しくないですね。
こんな「物価上昇予測」は、まったくイヤな予測ですよ。
5.「労働力不足は解決できるよ」
ざっと、上記のような内容がデータとして紹介されていした。その結果は「労働力不足は解決できる」として、以下のようにまとめていました。
◎「労働力の増加」
➀「シニアの活用」
➁「パートタイム就業者」
③「副業者」
◎「労働力不足緩和」
➀「人の成長(教育訓練投資)」
➁「新たなテクノロジー(生成AI)」
上記の内容も、細かな推定値とデータが出ていましたが、ご紹介はもうこの辺で良いでしょう。
この「労働市場の未来推計2035」は、「活躍機会の創出」と「労働生産性の向上」の2つの観点から、労働力不足解決のヒントと、その効果を試算した結果をお伝えするとしています。
コロちゃんが読んだ感じでは、これからの「日本の労働力不足」も対策次第では、まだまだ成長できるとのポジティブなトーンを感じましたね。
なお、この「パーソル究所」の発表した「労働市場の未来推計2035」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/spe/roudou2035/
また、この「推計」は「中央大学」との共同研究となっていて、「中央大学」でも発表されています。内容は基本的には同じですが、「中央大学」の発表の方がデータの内容が詳細ですね。
この「中央大学」の「労働市場の未来推計2035」をお読みになりたい方は、下記のリンクのクリックをお願いします。47ページありますよ。
https://rc.persol-group.co.jp/thinktank/assets/roudou2035.pdf
6.「次回に続きますね」
さてここまでで、「パーソル研究所と中央大学」の「労働市場の未来推計→→2035」の内容をご紹介してきましたが、ここまでで字数が5000字を越えてしまいました。
コロちゃんは、「編集長&株主様」から、以下のような業務命令を受けているのですよ。
うーん、コロちゃんは「編集長&株主様」から、このパソコンも貸与されているし、ブログ作成ソフトの「WordPress」の年間費用1.2万円も出してもらっているからなー。
立場が弱いんだよねー。
(๑′-﹏-๑)シュン
なんか、この言い訳は最近にも使ったような気がするなー。
(。・_・?)アレ?
だけど、この後に書くのは「コロちゃんの考え方と意見」ですから、どう考えても少なくとも5000字は書けちゃいますよね。
そんな訳で、今日のテーマの「人手が足りないよ!『労働市場の未来推計』を読む➀」は、次回に書き繋ぎますね。
今日は「編集長の業務指示」で、1日2話投稿しますね。
そんな訳でこの記事をお読みくださっている皆様は、続きの記事も是非お読みくださいね。下記のリンクから直ぐにお読みできますよ。
続きの記事の内容では、コロちゃんの意見ですから出来るだけ「鋭い意見」を目指して書きますよ。
コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。
このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)
おしまい。