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【社会考】「賃上げ定着が責務だよ」by経団連

0.「今日の記事のポイント」

☆「経団連が春闘の基本方針を発表したよと、経団連から自民党への政治献金は24億円だって」

☆「国民1人コーヒー1杯分の政党交付金だと言われたよ」と、物価と賃上げの好循環っていうけど、いいとこ何もないよ」

☆「経済の好循環とは、賃上げと値上げがセットの政策だよと、経済厚生の最大化が政治の役割だよ」

☆「コロちゃんと10年後の結末と、年金生活者への覚悟のすすめ」

1.「経団連が春闘の基本方針を発表したよ」

コロちゃんが、朝コーヒーを飲みながら新聞をバサバサ読んでいると「経団連/賃上げ定着は責務」という見出しが目に入りました。

コロちゃんは、昨日に「年金改定率(賃上げ)1.9%アップ」を書いたばかりでしたから、「経団連が賃上げを強力に推奨」している様子を、ちょっとうらやましく思いながら読んでみましたよ。
(´罒*)いー(*´□)なー

そこでコロちゃんは、「経団連のサイト」から「春闘」への経営側の基本方針となる2025年度版の「経営労働政策特別委員会報告」を読んでみようと探してみましたよ。

そうしましたら、なんと「目次」のみ掲載で、あとは「発売している」ですと。・・・ケチ!
(`з´)ノケチ!

いやいや「概要」は発表されていますね。だけどこれでは詳しいところは分かりませんね。だって「概要」はわずか35行に纏められた文章ですからね。

そこで、その「概要」と「新聞報道」から、この「経団連の春闘方針」のうちでコロちゃんが気になったところを書き出してみますね。

◎「経団連:2025年春闘方針」

➀「ここ2年間の賃金引き上げの力強いモメンタムを『定着』させ(る)」

➁「『分厚い中間層』の形成と『構造的な賃金引き上げ』の実現に貢献することが経団連・企業の社会的責務」

③「ベースアップを念頭に置いた検討が望まれる」

➃「(6%以上を求める連合の要求は)極めて高い水準と言わざるを得ない」

➄「サービスなどに対する適正な価格転嫁を消費者らが理解して受け入れることが不可欠」

この上記の内容をコロちゃんが読み解くと、以下になりますよ。

◎「コロちゃんの経団連春闘方針への感想」

❶「賃上げは5%以上だけど、6%は高すぎるからダメよ」

これは、上記の➀で「2年間の賃金引き上げを定着」と言いつつ、➃で「6%連合要求は極めて高い」と言っていますから、「経団連としては5%台を推奨」というところなのでしょう。

❷「賃金総額は増やしてね(傘下企業へ)」

「春闘賃上げ」の中身は、「定期昇給+ベースアップ」で構成されています。このうちの「定期昇給(2%)」では経営者にとって「賃金総額(人件費総額)」は変わりません。

企業では、毎年「賃金が高い退職者と低い新卒者」が入れ替わりますからね。「賃金総額」が増えるのは「ベースアップ(ベア)」です。

ですから、上記の「経団連」の「③ベースアップを念頭に置いた検討」とは、「経団連としては(傘下企業は)賃金総額を増やしてね」という要請を出したという事だと思いますよ。

❸「物価上昇を国民は受け入れてね」

これが一番コロちゃんがムカッとした点なのですが、「適正な価格転嫁を消費者らが理解して受け入れる」って何だよ!
ꐦ(≖̀ن̿≖́)ムカァ

これって「企業は値上げするよ」って言ってるんじゃん! しかも「消費者らが理解して受け入れる」って「上から目線」だよ。 何様だと思っているんだよ! 
٩(๑`^´๑)۶激おこプンプン丸!

ああ「経団連様」だった。
ε=( ̄。 ̄;A)アー

上記を一言で言うと、「経団連」は「賃上げは5%台」で、「賃金総額はやや増やし」て、その分は「値上げで国民から回収しますよ」という「春闘方針」だったとコロちゃんは読み解きましたよ。

これって、コロちゃんには「良いとこ」ないジャン! 関係あるのは「値上げだけ」だよ。

2.「経団連から自民党への政治献金は24億円だって」

コロちゃんは、上記の「経団連の春闘方針」だけだなく、それらの主張は「政治家」へも大きな影響を与えていると考えています。

その「力の源泉」は、やはり「政治献金」でしょう。「経団連傘下企業」は、「大手企業」ばかりが1542社(2024年4月1日現在」ズラリと並んでいます。

これらの企業群が、「自民党」の政治資金受け入れ団体の「国民政治協会」への献金額は、以下の通りです。

なお、これはコロちゃんがポチポチ調べたものですので、調査対象で数字の変動がありましたよ。

◎「自民党への企業・団体献金額」(1000万円以下切り捨て)

➀「2020年:23億3000万円」
➁「2021年:24億3000万円」
③「2022年:24億5000万円」
➃「2023年:24億円」

報道機関によって、数字が違っていましたが、だいたい「経団連」の「自民党に対する企業献金額は、毎年24億円程度で推移しているようですね。

これに対して「経団連の十倉会長」は、昨年12月4日の記者会見で以下のような発言をなさっています。

「民主主義の維持にはコストがかかる。政党に企業の寄付をすることは一種の社会貢献だ」by十倉会長

コロちゃんは、これを聞いた時に「企業献金が民主主義のコストなの?」と思いましたよ。だって、コロちゃんは、1994年の「政党交付金」が始まった年の事を憶えていますからね。

次にその1994年頃に起きたことを見てみましょう。

3.「国民1人コーヒー1杯分の政党交付金だと言われたよ」

コロちゃんが、上記で憶えていると言ったのは、1994年に「政党交付金」が始まった年に言われたフレーズです。以下ですね。

「国民1人あたりコーヒー1杯分:250円」by政党交付金のフレーズ

このフレーズは、1990年代に「リクルート事件」などで「金のかかる政治」を変えようとして、「企業団体献金を禁止」した時に言われたのです。

「企業・団体献金」の代わりに「国民1人あたりコーヒー1杯分:250円」を政党に配ることにしたのですよ。1994年の事でしたよ。

その時には「政治家個人への企業・団体献金は禁止」されたのですよ。

しかし「政党や政党支部に対する献金」までは禁止しなかったのですよね。いわゆる「抜け穴」ですよ。ズルいよ!
p(`ε´q)ズルイ〜!

それを「5年後に見直す」となっていたのですが、その「見直し」は実行されずに、ズルズルと現在まで「政党・政党支部」への献金は続いています。

ですから「上記の十倉経団連会長」のおっしゃる「企業献金は民主主義のコスト」というご発言は間違っていますよ。

私たち国民は、すでに「政党」には「国民1人あたりコーヒー1杯分の政党交付金(当時250円)」を「民主主義のコスト」として支払っているのです。

その上で「企業献金」を受け取っている政党は、「民主主義のコストを二重取りしている」ことになりますね。

今年2025年交付予定の「政党交付金」を、NHKが試算していました。下記でしたよ。

◎「2025年政党交付金(試算)」(1000万円以下切り捨て)

➀「自民:136億円」
➁「立民: 81億円」
③「維新: 32億円」
➃「国民: 26億円」
➄「れいわ: 9億円」
➅「参政:  5億円」
➆「社民:  2億円」

(共産党は制度反対で受け取らず)

上記の「政党交付金」は総額で315億円です。これを受け取る以外に「企業・団体献金」を二重に受け取る方たちには、コロちゃんは「守銭奴」とのネーミングを贈りますよ。
( ゚д゚)、ケッ

それは「自民党」だけではなく、「労働組合」からの団体献金を受けている「立憲民主党・社会民主党」も「同じ穴のムジナ」だとコロちゃんは考えていますよ。

そして現在「政党交付金」を受け取っている政党は、コロちゃんに「スタバのコーヒー1杯分を返せ!」って言いたいですよ。

スタバのコーヒーは「ショートサイズ380円、トールサイズ420円、グランデサイズ465円、ベンティサイズが510円」があります。

コロちゃんは「トールサイズ420円」ですからね!
オラオラ _(メ▼∀▼)ヶ金払わんか!

4.「物価と賃金の好循環って言うけど、いいとこ何もないよ」

コロちゃんが、今日「経団連の春闘方針」でカチンときたのは、「賃上げ5%以上とするけど物価上昇を国民は受け入れろよ」と言わんばかりの「委員会報告」だったことです。

だって「5%以上賃上げ」がなされる会社員は、国民全体から見れば「ごく一部」でしょう。

「経団連加盟企業数」は約1500社と言われていますが、それらの社で「5%以上の賃上げ」が行なわれる代わりに、国民全体が「物価上昇をガマンしろ」っておかしくないですか?

コロちゃんは「年金生活者」ですから、「5%賃上げ」どころか2025年の「年金改定率(賃上げ)は1.9%アップ」ですよ。

これと引き換えに「物価上昇をガマンしろ」って、何もいいことないですよ。

昨年11月に「政労使会議」が開かれて、そこで「石破総理」と「十倉経団連会長」と「友野連合会長」が3人そろって、「賃金上昇が物価上昇を安定的に上回る経済を実現」を目指すと語っていました。

この「賃金と物価の好循環」の輪の中には、間違いなくコロちゃんたち「年金生活者」は入っていませんね。

コロちゃんたち「年金生活者」の前には、「物価上昇」のみが広がっています。

コロちゃんは、「岸田元総理」の就任以来の既に3年以上がたった「経済の好循環」には、疑問と憤りを感じていますよ。

5.「経済の好循環とは、賃上げと値上げがセットの政策だよ」

「経済の好循環」とは、以下の事です。

◎「経済の好循環のシナリオ」

①「賃金が上昇し消費が拡大」⇒
②「消費が拡大し物価が上昇」⇒

③「物価が上昇し企業売り上げが増加」⇒
④「企業売り上げが増加し企業利益が増加」⇒
⑤「企業利益が上昇し賃金が上昇」⇒

一番上に戻り、そのループが繰り返される

「岸田前総理」と、その「経済政策」を引き継いだ「石破総理」は、現在上記の「①賃金が上昇し消費が拡大」⇒「②消費が拡大し物価が上昇」を進めているのですよ。

しかし現状では、「消費が拡大」していません。

それにも関わらず「物価が上昇」しています。そうなると残るのは「賃上げと値上げ(物価上昇)のセットだけ」になりますね。

上記でいうと、現実に進んでいる状況は以下となっています。

◎「経済の好循環で現実に起きていること」

➀「一部大企業の賃金のみが上昇」⇒
➁「消費は減少したが物価は上昇」⇒

③「上場企業利益は最高益」⇒
➃「中小企業に賃上げは広がるか?」

上記の様子を見ると、コロちゃんたち「年金生活者」には、「実質的に年金減額」となっているにもかかわらず「物価上昇」のみが襲い掛かるという、何も良い事のない状況となっています。

これを一言で言うと「石破総理」の「経済の好循環」とは、「賃上げと値上げがセットの政策」で、その「賃上げ」にはコロちゃんたち「年金生活者」は入っていないとなりますよ。

こんな政策は「持続可能」なのでしょうか?

6.「経済厚生の最大化が政治の役割だよ」

コロちゃんが「政治」を見る視点は「経済厚生の最大化を計っているか?」です。この「経済厚生」とは、「経済的観点からみた人間の福祉や幸福」を言います。

上記した「経済の好循環の政策」は、当初の狙いはともかくとして、現在の実態は「一部の大企業の会社員は5%以上の賃上げ」と「物価上昇で苦しむ多くの国民」が生じています。

コロちゃんたち「年金生活者」は、明らかに後者の「物価上昇で苦しむ多くの国民」の中に入りますね。

その人数は「重複のない公的年金の実受給権者数」として3978万人(※)いらっしゃいます。

(※令和5年厚生年金保険・国民年金事業の概況より)

現在の「日本国民」の1/3が「年金受給者」なのですよ。この方たちには「春闘5%以上の賃上げ」の恩恵は降り注ぎません。

降るのは「毎月延々と上がる物価上昇の被害」のみです。

これを見ると、なんか割りが合わないと思われませんか? 

コロちゃんたち「年金生活者」の「経済厚生」は悪化するばかりですよ。

「政治の役割」は、「国民の経済厚生の最大化」のはずです。それが「物価上昇が目標」のようになっているのですよ。

コロちゃんは「物価上昇で苦しむ国民が多い限りは『経済の好循環』は成り立つはずが無い」と断言しますよ。

7.「コロちゃんと10年後の結末」

今日は「経団連」の「春闘方針」を読んだ感想を書いてみました。最後にコロちゃんの将来見通しを書いてみますね。

コロちゃん自身は、あと10年後まで生きているかどうかはわかりません。たぶんその前に身体が不自由になるかと考えていますが、こればかりは何とも言えませんね。

しかし、上記した現在「石破総理」と「十倉経団連会長」と「友野連合会長」がトリオを組んで進めている「経済の好循環政策」は、あと7年は続くのではないかと、コロちゃんは予想していますよ。

その理由は、「日本」の過去の経済政策を見ると分かります。下記をご覧ください。

◎「過去の大型経済対策」

➀「1990年代の財政政策(政府がお金をバラマキ)」
➁「2000年代の規制緩和(非正規雇用の拡大)」
③「2010年代の金融緩和(アベノミクスの低金利)」

よく「失われた30年」と言われますが、上記がその時の「経済政策」です。もちろん、全て失敗に終わっています。

コロちゃんは、「政府の経済政策」は「誰か1人の思い付き」で行なわれることはないと考えています。

「経済学者・官僚・政治家」の中からワラワラと賛同者が出てこない政策が実行されることはまずありません。

上記の➀~③の政策も、その当時では「多くの賛同者」が現れていたことを、コロちゃんは見てきましたよ。

そして、それらの「経済政策の賞味期限が切れる」のは大体10年はかかっています。だから上記の➀+➁+➂で「失われた30年」となっているのです。

現在進められている「経済の好循環」は、2021年10月の「岸田総理就任」から始まっていますから今3年3ヶ月目になります。

そうすると、あと7年弱でちょうど10年ですね。2032年ですか・・・。

そのあたりで「結果が出ないでまた政策転換となる」と言うのがコロちゃんの予想ですよ。

そこまで行くと「失われた40年」となりますが、それよりも「日本は低成長がディフォルト(あるべき姿)だ」と言うのが大勢の見方になるのではないでしょうか。

そこまでコロちゃんが、自分の目で見られるものかわかりませんが、是非「経済の好循環」の結末は見てみたいものですね。

8.「年金生活者への覚悟のすすめ」

「学問のすすめ」という有名な福沢諭吉の本がありますが、これから書くことは「コロちゃんの年金生活者への覚悟のすすめ」です。

現在開かれている国会で、「年金改革法案」が審議されることになっています。

この「年金改革法案」が通れば、「厚生年金のマクロ経済スライド(年金減額制度)」が、現在の「2026年度終了予定」から「2036年度終了」に引き伸ばされます。

ですから、今後12年間は「厚生年金」には「年金減額(-0.4%程度)」が制度として機能するようになってきます。

もちろん「物価上昇と賃上げ」の内容によって、変わる可能性は残ります。

しかし、今の「経済の好循環(物価と賃金が上がる)」の下では、間違いなく「マクロ経済スライド(年金減額)」は発動されます。

ですからコロちゃんは、今後12年間は「年金が(実質的に)下がり続ける事」を覚悟した方が良いとアドバイスしますよ。

コロちゃんは、「貧しい生活」には慣れていますから、もう1つアドバイスをしますね。

それは「1点豪華主義」です。貧しい生活で、一番ショックを受けるのは「自尊心・プライド」です。

今の世の中は、「お金持ちが偉い」との価値観が拡がっていますから、「貧しさ」はそれだけでストレスになります。

コロちゃんは、そんな時には「生活の中で1点豪華にする」ことで「ストレスを発散」してきましたよ。

思えば1970年代初頭に、妻と2人で暮らしていた「貧しい生活」の中で、若きコロちゃん夫婦は月に1回だけ「お寿司屋さん」に通っていましたね。

「回る寿司屋さん」ではありませんよ。1970年代では、まだ「回る寿司屋さん」は全国展開していませんでしたよ。

コロちゃん夫婦が通っていたのは、普通の「大将とおかみさんのいる寿司屋さん」でしたよ。当時は若者が食べに行くようなお店ではなかったのですよ。

正に「月に1度っきりの贅沢」でしたね。それがあっただけで、日常の「貧しい生活」も楽しく暮らせましたよ。

だけど、あの時代楽しかったのは、コロちゃん夫婦がまだ「20代前半」で若かったからかもしれませんけれどね。

現在のコロちゃんも、「ブログを毎日書くという贅沢」を「1点豪華主義」として「貧しい生活のプライド」としていますよ。

だからコロちゃんは、今後12年間に渡って「年金が(実質的に)減額」されてもガマンできると思っていますよ。
(´罒`)ニシシ♡

(おいおい12年後まで生きる気満々だよ)

今日は「経団連の春闘方針」から、いろいろ道草をくいながら、コロちゃんの考え方を全面的に書いてみました。

皆さんのお考えとは違ったところも多いかと思いますが、そのあたりは「多様性」ということでご寛恕お願いしますね。

コロちゃんは、社会・経済・読書が好きなおじいさんです。

このブログはコロちゃんの完全な私見です。内容に間違いがあったらゴメンなさい。コロちゃんは豆腐メンタルですので、読んでお気に障りましたらご容赦お願いします(^_^.)

おしまい。

bess.hamiti@gmail.comによるPixabayからの画像

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