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黄昏フリーライター日記(2024.7.16-31)

7月16日(火)
ライターの石川キンテツさんが自宅の前で倒れているところを父親が発見したと、小田原ドラゴンさんのツイートで知る。大丈夫だろうか。心配だ。
 
7月17日(水)
ハードな1日。午前中一杯でAV対談の起こしを完成させて新潮社Mさんに送稿。1時間ほど取材準備をしてから14時前に家出。新宿経由で代々木八幡へ。久しぶりに来たけど、ずっと工事をしていた駅舎が完成したのね。松濤スタジオの前にたまっていた、ぴあK女史、編プロIくん、カメラマンS村女史に挨拶。本日の取材、人気俳優同士の対談は若干の巻きでスタートした。
 
終了後、ドタバタと中野帰還。王将で遅い昼食をとってから家に戻り、自室でリモート取材の準備。18時から『マンガ家、堀マモル』の監督鼎談があるのだ(本作は監督3人制)。3人は同じ学校の先輩後輩という間柄。気心知れた仲なので和気あいあいと楽しい取材だった。
 
7月19日(金)
月刊スカパー!のギャンブル系原稿を前倒しでアップ。『マンガ家、堀マモル』関連の積み原稿はあるものの、気持ちが乗らず遊びに出てしまう。
 
7月20日(土)
娘のAちゃん(5)、ダンス教室にもう行きたくないのかな~という雰囲気を醸していたが、ユーナ先生が諭してなんとか継続の運びに。テンションが低いのが気になったが…。終了後、13アイスへ。期間限定のマリオの土管カップでアイスを食べてご満悦。元気が出てくれてよかった。誕生月なので俺のアイスはアプリ経由で無料。ありがたい。いったん帰宅。猛暑なので涼しくなるまで家で遊び、夕刻から吉祥寺へ。マクドで早めの夕食をして外に出るとすさまじい豪雨。それでもキッズランドで遊んで帰りの電車に乗るころにはもう止んでいた。
 
7月21日(日)
妻子が出かけたので、しばし独り身を満喫。とはいえ外出する気にはなれず、「虎に翼」を先週分まですべて消化しながら家事に勤しんだ。夕刻、近所の居酒屋「一楽一縁」へ。テレビカメラマンの杉ちゃんが1人で飲んでる。楽縁は最近ビデオデッキを導入したということで、「どんな番組をビデオに残しているのか?」と聞かれ、エロ中心と答えると杉ちゃんと全く同じ回答だと店主のムロさん爆笑。2人ともギルガメ中心。そりゃそうよ。

7月22日(月)
『マンガ家、堀マモル』の監督鼎談原稿に集中。夕方には脱稿して松竹Yさんに送稿する。
 
7月23日(火)
居酒屋の魚星で初ランチ。例の猫型配膳ロボットの姿があった。すかいらーく系列ではなさそうだけど(チムニー系)…。別の型なのかな?
 
7月24日(水)
通園後、ドキュメンタリー系の原稿。15時過ぎには脱稿したので担当M女史に送ると「昨日お願いしたのに…早すぎてびっくり!」と返信。いや、まぁ減ページだからねぇ。
 
7月25日(木)
7月1日に誕生日を迎え、SNSで元気にリプライしていた石川キンテツさんが、その一週間後に家の前で倒れてあっさり逝ってしまった。まだ40代なのに。12年くらい前、前の奥さんと離婚した直後にキンテツさんに誘われ、2人で歌舞伎町のキャバクラに行った。楽しかったな。キンテツさんが案内所で割引券もらっていかに安く遊べるかをレクチャーしてくれて、んでもって案内所のお兄さんともツーカーで。ほんと頼もしかった。それにしても、突然すぎてまだ現実感がない。名作『小田原ドラゴンくえすと』を再読して追悼しよう。
 
7月26日(金)
14時半から近所の歯科へ。さぼり気味の歯磨きを注意される。実際フロスは適当だもんなぁ。小さな虫歯も発見され次回、E先生に治療してもらうことに。「もうすぐ誕生日ですね!」と衛生士のN女史に言われる。当然ながら個人情報はすべて筒抜けだ。
 
7月27日(土)
Aちゃんと高円寺。2020年に閉校した杉並第四小学校を改造した博物館「イマジナス」に初イン。最初は嫌だ嫌だと叫んでいたAちゃんも、入ってしまえば興味津々。参加型のイベントでも積極的に手を上げて大いに楽しんでいた。
 
7月28日(日)
昨日Aちゃんにたっぷり付き合った疲れが残り、何もできず。ひたすら「虎に翼」を消化する。夜。Aちゃんが突如号泣し始め、どうしたのかと思ったら、自分が年老いて死ぬことについて考え、怖くなったとのこと。これは“5歳児あるある”らしい。そういえば俺も小1くらいのときに「死にたくない!」と泣きさけんだ記憶が。成長したなぁと感慨にふけりつつも、久しぶりに抱っこして寝かしつけて腰が…。
 
7月29日(月)
8月公開『マンガ家、堀マモル』のパンフ原稿をしこしこ。14時過ぎに企画ページのネームを脱稿して松竹Y木さんに送る。深夜。一楽一縁に行くとスケボー男子の決勝を見ながら常連陣が盛り上がっている。堀米がマンガのような大逆転で金メダル獲得。ムロさんも大興奮していた。

7月30日(火)
麻雀プロのバビィこと馬場裕一さんがお亡くなりになった。片山まさゆき先生のマンガ『スーパーヅカン』に登場するババプロは愛すべき強烈キャラ。面識はないけど、常に近くにいる麻雀好きの先輩のような存在だった。新宿の雀荘バビィでお見掛けしたときは感激したな。65歳なんて早すぎる。寂しいです。
 
7月31日(水)
誕生日。56歳になりました。本日は大作映画「G」続編の取材日。酷暑のなか代官山まで。3誌のラウンドだったが、他誌のライターは熊谷真由子さん、折田千鶴子さん。2人とも「この映画がすごい!」執筆陣で、勝手知ったる間柄だ。取材が押していたこともあり、「ボイレコ何使ってるの~?」「最近、どんな作品の仕事してるの~?」みたいな他愛のない話でワイワイ。取材自体も対象者がナイスガイで大いに盛り上がった。帰宅後、妻子が買ってきたケーキにローソクを1本立ててハッピーバースデーをやってもらう。思えば遠くに来たものだ。んでも、娘はようやく来年、小学生。高齢パパも、まだまだ現役でがんばらねば。

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