死生観を揺さぶられる
ハチミツ二郎さんのシングルファーザー日記を熟読。本当に誤解を恐れずにいえば面白く、興味深い内容で、病気の話は壮絶だが、小学生の娘さんと二人三脚で暮らす日々はとても微笑ましく、俺も子育て頑張ろうという気持ちをもらえる。
ただ奥さんの不倫が発覚して叩き出してからの流れは本当に胸が苦しくなる。子供がいなければなんの問題もないが、娘さんはかあちゃんが、かあちゃんの家族が、大好きなのだ。彼女が願うことは1つだけ。
3人で仲良く暮らす
元妻は出て行ったあとも頻繁に家にやってきて、娘さんと交流する。しかし、二郎さんはウソをつきまくって裏切りを続けた彼女の存在が気持ち悪く、一瞬たりとも一緒にいたくないのだ。それでも、再び3人で暮らす道はないのか模索する。
しかし、それはかなわない。
その顛末はぜひシングルファーザー日記を読んでほしい。最終回は500円と有料だが、全然高くない。東京ダイナマイトやハチミツ二郎のことが少しでも気になる人はどうか全部読んでほしい。つか、読み始めたら途中下車なんて絶対にできない。
今日はシングルファーザー日記と同じく死生観を揺さぶられるドキュメンタリーを観た。6月2日にOAされた「ザ・ノンフィクション」、「私のママが決めたこと」。録画したものの、なかなか観る勇気の出なかった作品だ。それは、安楽死の女性を家族が看取るシーンがあるから。
あまりにもデリケートなエピソードなので、さすがの「ザ・ノンフィクション」も過度な演出を避けており、そこがすごくよかった。それでも冒頭から普通の日常を送ることを努力する大阪の仲良し家族の光景が流れ、それだけで涙が止まらなくなる。苦しくなるくらい。
観終わったあと、安楽死を選んだ44歳の女性、めいしーさんのXのアカウント(@mahomelc)を知る。そこにはスイスで安楽死を迎える当日までのポストが並んでいた。家族を愛する聡明な女性が、この選択に至るまでの想いがつづられており、深く深く考えさせられる。
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