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現役俳優が伝えたい”広告オーディション”に受からない理由5選

俳優やモデルなりたてのみなさん、
長年活動してるけどなかなか目が出ないと悩んでるみなさん

”広告オーディション”受けてますか?

初めまして、ころといいます。
私は有名人というわけではないので、どういう人間なのか少しでも知っていただくために簡単な経歴を書かせていただきます。

・子役から活動していた元avex所属俳優
・学業専念のため、大学受験時に芸能活動をやめ、見事音楽大学声楽科に現役合格し、現役卒業
・20代前半にavax artist academyにてボーカルインストラクターの指導を受け、インストラクターの知識を学びその後同スクールにて指導する
・独立後、メンタルコントロールと心理学について学び、インストラクター×心理学でオーディション合格者を輩出
・映像制作に興味が湧き、1年間学校に通った後就職
・インストラクターと映像制作会社でCMと映画制作を担当し、キャスティングなども担当

現在は制作会社で緩く、楽しく、時にかなり厳しく仕事溜まりつつ(笑)
仕事をしております。
子役時の経験はかなり強く残り、制作会社でもキャスティングを任されるようになったきっかけでもあります。


今回は書類審査は通るのに現地で落ちやすいという方へ
広告オーディションに「何故」受からないのか
という疑問を紐解いていくために
noteに書きました。

俳優事務所で教えていただいた対策も別記事で説明してますが
そこは流石に無料といえないため
有料となりますが掲載しますので、よかったらみてみてくださいね。




そもそも”広告オーディション”はどこまでか

”広告オーディション”とは結構な種類があります。

  • 誰もがみれる全国区のコマーシャル

  • 地域限定のコマーシャル

  • youtubeや企業のH Pなどのウェブサイト限定でみれるコマーシャル

  • tiktokやyoutube,X,Instagramなどで流れるSNS限定のコマーシャル

  • 車内吊りポスター

  • 駅構内のサイネージ

  • タクシーなどでみれるコマーシャル

広告だけでもこのくらいの種類があります。
もちろん全国区になればなるほど、オーディションの倍率は上がります。
また大手の事務所も大きい仕事になると売り出したい子たちを出してくるので、戦いのレベルも上がります。
ただ質のレベルとなるとどれも俳優としてはとても勉強になるものばかりです。

「私、webCMばっかりで」
「タクシーのコマーシャルしか出たことないし…」

そういう悩みを持つ方もいると思いますが、
考えてもみてください。
今の時代、最も広告で見られるのはSNS媒体の広告です。
なにしろテレビを持っていない一人暮らしの方が多く
ドラマもTverなどで気軽に後から追いかけて見れるシステム。
必ずしも全国区のコマーシャル以外は意味がない!ということでは全然ありません。

むしろ、web限定のCMの方が30秒、15秒などの縛りがないことがあり
映画のようなジーンとくる、ひとつの映像作品として完成度の高いCMになることもあります。

仕事の大きい小さいに関わらず
”必ず誰かが目にする仕事”
これが広告の醍醐味だといえます。

広告を侮るなかれ。
どのジャンルのオーディションでも常に同じモチベーションで挑むのが一番良いのです。


広告オーディションの影響

そして一番伝いたい
”広告オーディション”の必要性。

モデルの方はやはりファッションモデル、
俳優の方はドラマや舞台、映画…etc
もちろん一番やりたい仕事などそれぞれあると思います。

私自身俳優として長く生きていて、
広告の仕事ばかりで「映画とかドラマにでたい!」と思うこともしばしばありました。
その中でもしっかりお芝居するような広告は
楽しくやりがいのある現場でした。

しかし
誰しもが最初からドラマや映画の主役を張れるわけではない。
それはみなさんがよくわかっていることだと思います。

そんな私たちでも主役の仕事ができるのが
そう、

”広告”なんです!

大きいCMでももちろん書類審査に通過すれば
戦いに挑めるわけですから
誰しもにチャンスが平等にある。
それが”広告”だと思ってます。





では、本題に参ります。

書類審査には合格して
オーディションに行くと落ちてしまってばかり。
1ヶ月オーディションに行ってばかりで交通費でマイナス。
いつもは落ち込まないのに、だんだんと落ち込んできてるそこのあなた。

この5個の原因に思い当たる節があったら
最後までぜひ読んでください。


オーディションに落ちた”かも”原因5選


”かも”ってつけたな?って思いました?
そうです。かもです。かもをつけた原因は5個目にしっかり記載してます。そこまで読んでくださったら嬉しいです。


1、事務所から送られてくるオーディション詳細をきちんと読んでいない

「そんなわけあるか〜い」

と思ったそこのあなた。もちろんみなさんざっくり読んでると思います。
オーディションによっては詳細が全然ない場合もあります。

ただ、丁寧に書いてるところは書いてるんですよね。

例えば、一番は服装
「シンプルなカジュアルスタイル」
「明るめなオフィスカジュアル」
「休日に家族で出かけるような格好で」

この3つの服装、すぐ思い浮かべられますか?

1つ1つ紐解いていきたいと思いますが
「シンプルなカジュアルスタイル」
この言葉、実はとても曖昧なんです。

シンプルって、正直無限ですよね。
Tシャツにパンツも、シンプル。
Yシャツにパンツもシンプル。
ワンピース一枚でもシンプルなんですよね。
そこに
「カジュアル」という言葉が加わります。
こうなることで次に考えなければならないのは役柄、そして世代です。

元百貨店店員が示すサンプル画像を有料の方に載せてるので、
よかったらそれも参考にして欲しいのですが、
役柄+世代+先方の指定の服装(+ある場合は絵コンテの設定)
これを全部加味して着ていく服を決めましょう。
なんならその服装のまま出ることも
服装で決められることもあります。
私は実際に衣装で決まったことが何回かあるので
参考にしてみてください。


2、過去の映像を全く見ていない


これはかなり多いと思います。
参考までに過去のCMや過去の動画を見ることは重要です。
ここで見るのは演技ももちろんそうですが

  • 髪型

  • 服装

  • 服の色

  • 映像の雰囲気

  • 出演者の雰囲気

です。

過去の情報からはかなりのものが得られるので必ず見てみてください。
何故なら、過去の映像もみなさんと同じように
オーディションに合格した方が出ているからです。
そのかたの雰囲気、やわらかいとか優しいとかコミカルとか
服の色、明るいとかパステルとかオシャレとか
様々な情報が集められます。
この情報を効率的に集められるのが過去の動画なので
新企画とかでない限りは必ず見るようにしましょう。
着ていく服に迷った時もおすすめです。


3、絵コンテを読み込めてない


絵コンテは広告を制作してるみなさんが
何ヶ月もかけてたくさんの時間を費やして制作した
大事な”土台”です。
絵コンテを事前にもらえる場合
当日見せてもらえる場合には
自分の役柄のところはもちろん
全体的なテーマの把握などはきちんとしましょう。

「え、絵コンテなんて自分のセリフ覚えればいいんじゃない?」

と省エネ活動されてる方。
とても気をつけた方がいいです。

絵コンテにはたくさんの要素が詰まってます。
絵コンテだけで自分の役柄の背景までしっかりわかる場合もあります。

”どんな役柄を求めてるのか”
”どんなトーンの広告なのか”
”どんな芝居を求めてるのか”

大事な要素がとても詰まっているのです。

オーディション現地で拝見すると、
熟読する時間があるのにも関わらず読み込めてない人
というのは少なくありません。

絵コンテを読み込んでないというのは
それだけで受からない要因を作ってしまうものです。


4、カメラに対する意識が低い


これはかなりの確率で落とし穴となりえる要因です。

売れている俳優さんたちが出ているコマーシャルを見てみてください。
下を向いて芝居をしてる方って少ないですよね。
落ち込んでいるシーンでさえ空を仰いでる時があります。

コマーシャルは15秒、30秒、60秒と限られた時間制限の中で作る広告です。
この時間内に”いい芝居””欲しい芝居”をする方を求めてます。

そんな中、オーディションの演技審査にて
下を向きがちな方、絶対いると思います。

ではどんな状況だと下を向いてしまうのか

  • 食事をしてる

  • 子供がいる設定

  • スマホを見る

  • 紙を見る

このように何かを”見てる”シーンは自然と下を向いてしまうんです。
ちなみに下を向く、というのは
カメラに対して節目がちになることを指してます。

もちろん子供がいる設定だったり
食事をしてるシーンで前ばかり向いてしまうのは良くないですが
意識をしてできるだけ顔を上に上げて芝居をしてみてください。
意外と下を向かなくても成立するシーンってあるんですよね。
顔を少しだけ下げて目線だけちらっと下に送る、
ということも可能ですので
想像してやってみてください。

また日頃からカメラを動画設定にしてまわしておくと
自分のくせなどを確認できていいのでおすすめです。

5、映像バランスに合わない


全部やったのに何度も落ちて落ち込んでる方に一番伝えたいこと。
それは
”落ちる時は落ちる”です。

映像業界にとって
出演者のバランスというのはかなり重要で
もちろん広告は短い時間で情報を提供する場なので
バランスがかなり重要になってきます。

広告を制作する際
制作サイドは大まかな人物像を思い描きます。
そこで身長、髪型、体型などを書類審査で見て、
大体いい感じであれば通されるというのが多いです。

書類審査が通らないという方は
写真が悪い、もしくはスタイリングが悪い可能性が一番高いので
こちらはまた別に書こうと思ってます。

書類審査に通った方々は
”大体この案件と合うかも”と思われて選出された方々です。
もっと絞るオーディションもありますが
今回のようなざっくりの場合
当日のオーディションに来た人の中からバランスを見て決まる
という場合がもっともです。

どんなにお芝居が良くても
どんなに見た目が良くても
広告は当たり前に落ちます。
でも、やれるだけのことは常にやっているという方でオーディションに落ちてる場合
それは気にしなくてもいいことです。

例えばこちらのケース

この場合オーディションに呼ばれるのは
お母さん役なら27歳〜37歳くらいまで
お父さん役なら35歳〜44歳くらいまで
となります。

こうなると6歳の男の子という息子の設定に合わせて
母役と父役の方がなんとなく決まっていきます。
ここからはバランスの問題なんですよね。
例えば濃いめの顔立ちの方ととってもスッキリした顔立ちの方が
同じ画面にいることって広告ではかなり特殊なので
このように全体的なバランスで選定されていくので
正直落ち込むようなことではないんですよね。


今回お話ししたこの5個の原因や理由は
何度もオーディションをしている方へのアドバイスです。
新人の方へのアドバイスはまた別に書くので
よかったらそちらもご覧ください。


そして別記事の有料記事では
広告オーディションに受かりやすくなる対策を書いてますので
そちらは今回の記事が参考になったら
ぜひ読んでみてくださいね。

こちら↓



素敵な活動がみなさんたくさんできますように。






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