芯地の手配する場合
副資材の手配で
ブランドが最も気にしない
または分かりにくいのが
芯地ではないでしょうか。
芯地は基本的に表に出ないので
当り前の様に縫製業者が貼ってくれるものと
思っているデザイナーも多数いらっしゃいます。
現実には通常の縫製工場では
指示が無ければ芯地は貼りません
パターンや仕様書に芯地の指示があれば
芯地の支給が原則となります。
サンプルなどでは稀に手持ちの芯地を使ってくれる
縫製工場もありますがイレギュラーです。
芯地は製品にした時の生地の安定性や風合い
硬さや柔らかさ、伸びなどを調整する為に使用しますので
分からないだけで服には多くのパーツに
芯地が使用されています。
芯地の種類も無限にあるんじゃないか位
各社資材メーカーが展開しています。
いわば製品を形作る縁の下の力持ち
もちろん縫製においても同様で、
アイテムや生地などにもよりますが
製品の品質にも、シルエットなどの
デザインにも影響します。
もちろん依頼いただければ芯地は弊社でも手配できます。
ただし芯地は生地との相性により
出したいラインや質感により
種類を選ぶ必要があります
その為原則はブランド様かデザイナー様に
商品としての品質基準に基づき
選んでいただく必要があります。
汎用の定番芯地なすものもありますが
全ての生地に適用できる訳ではありません
また生地と芯地の相性は
ある程度予測できても
経験のあるパタンナーや縫製技術者でも
100%予測する事はできません
その為原則はサンプルで試すか
芯試験をして
確認する必要があります
芯地は生地との相性が合わないと
剥離したり
染み出しと言って接着材が表に染み出たり
色が透けて見えたり
モアレ(年輪の様に見える現象)が起きたり
不具合が発生する場合があります
それを検査で検証するのが
芯試験です。
これが試験結果表
これで染み出し・接着力・モアレなどの
デメリットを程度を確認する事が出来ます
飽く迄値であり程度です
剥離しない、モアレが起こらない 染み出ししない事を
保証するものではありません
また実際に使用する生地のスワッチに
芯地を貼った検査サンプルを添付するので
質感などは実物で確認が出来ます
薄地に貼る芯地は透けるので
使用生地と近い色の芯地を選ぶのが適切ですが
透けるほどの薄地以外は大概黒か白となります
芯地の見本帳はこんな感じ
芯地の選定はデザインや商品の
品質責任や場合により、
製品の雰囲気やデザインにに関わる為
どの芯地を選ぶかはデザイナー様、
ブランド様次第となりますが、
もちろん弊社からアドバイス等はできますので
遠慮なく聞いてください
芯試験以外に実際のサンプルで試してみるのも必要かもしれません。
その場合、芯試験では分からない現象や洗濯耐性まで分かります。
ただしデメリットは芯試験では数種類の芯地を同時に科学的に検査しますが
サンプルでの検査は少々アナログで、
使用状況により結果が異なってしまいます
芯試験の期間は使用生地を用意して
1週間から2週間
費用はその時によりますので
ご相談ください
該当の芯地を買ってくれれば
大概無料という資材メーカーが多いです。
弊社では芯地も手配できますので
ご使用の際はお問い合わせください