見出し画像

刺繍機導入を決定!!

販売代理店様のご協力を頂き

やっと刺繍機の導入が決まりました!

当初はタジマ「彩」と Brotherの10色の職業用刺繍ミシンで

迷っていましたが 途中で方向性を変更し

工業用刺繍機を選ぶことにしました。

なぜなら弊社の場合 「衿にネームを入れたい」や

「Tシャツにワンポイント刺繍」 といった単品の

店舗型追加サービスではなく

アパレル・ドレスの製品生産において

デザイナーとの企画段階の サンプルや試作に刺繍を施し

より本格的な刺繍加工を 製品に組み込むことが求められているためです。

特に製品ではなく 裁断した生地の状態での刺繍(置き縫い)

この需要が見込まれ

将来的には企画段階の試作にとどまらず

小ロットの生産までは自社内で完結し

ブランド様に 納期とコストのメリットを提案し

企画のクリエーションの幅を広げたいと考え

工業用刺繍機の単頭機を導入することにしました。

弊社にとっては大きな投資です。

「どうせ買うならガチなやつを」 そんな覚悟を決めて選びました。

機種はハッピージャパン HCU2。


HAPPYJAPAN HCU2

ハッピージャパンの フラッグシップモデルで 15色対応の高性能機種です。

刺繍業界のベテランの方々からは 「なぜタジマにしなかったの?」 と言われるかもしれません。

もちろんタジマのモデルも しっかり調べて検討しました。

迷いに迷った末に 弊社ではハッピージャパンを選択。

その理由は以下の通りです。

・コストパフォーマンスが非常に良い
・SINGERミシンの生産元
・鋳物専門メーカーで剛性が高い
・厚物から薄物まで対応範囲が広い
・コンピューター制御のバグが少ない
・データ転送や管理がスムーズ(LAN/WiFi対応)
・日本製(細かな部品まで日本製)
・山形県の本社工場が迅速で手厚いサポートを提供

一方でデメリットも。

・後発ブランドのため市場シェアが低い
・メーカーのネーミングが「ハッピージャパン」で 微妙

タジマは世界的なトップブランドで

「工業用刺繍機=タジマ」

というほどの認知度があります。

だからこそ迷いました。

しかし刺繍業者のシェアが高いのは

単に専門メーカーとして歴史が長いからなのかもしれません。

タジマやハッピージャパン、バルダンなど メーカー名にこだわるのではなく

サポート体制、性能、コスト、 耐久性、目的に合った機能で選ぶ方が

合理的だと判断しました。

その結果、 弊社にはハッピージャパンの機種が最適

という結論に至りました。

バルダンは優れた工業用刺繍機メーカーですが

雑貨向けの厚物刺繍が得意で

弊社のような薄物刺繍には不向きと判断。

Brotherはもともと職業用までで 工業用展開がないため対象外。


刺繍機の導入が決まった今、

次のステップは この機種を使いこなせるようになること。

刺繍はデータ作成が重要。

かつてはパンチカードの穴あけで データを作成していましたが

その為今でも刺繍データの事をパンチングデータと言います

現在はPCで刺繍データを作成します。

データ作成の精度が刺繍の品質を左右し

刺繍の良し悪しは 「データ7割、刺繍機操作3割」 とも言われています。

また、どんな資材を使うか 刺繍方法の選択など

多くの工夫やノウハウが必要です。

だからこそ、 刺繍機のメーカーよりも

目的に合った性能を重視し 合理的に選択しました。


工業用単頭機

ちなみに刺繍ソフトはWILCOM。

刺繍ソフトだけで 約80万円!

Adobeよりも高額です…!


【今後の予定】

  1. 4月下旬:刺繍機搬入・セットアップ

  2. 5~7月:スタッフ研修・試作運用

  3. 8月~:本格稼働・ドレスやOEM案件の刺繍内製化

  4. 年末~:既存顧客への受注拡大

  5. 来年2月頃:新規顧客からの受注開始

弊社は刺繍専門業者ではありません。

あくまで アパレル・ドレスの生産業者であり
パターンメイカーであり
縫製工場です。

刺繍だけの受注は予定しておらず

企画段階での試作や 生産途中のワンストップ対応を目的に

自社内での刺繍加工を導入しました。

ブランド様のクリエーションの幅を広げ 納期やコストのメリットを提供することを 目指しています。

その先の将来的な展開は未定ですが

まずは技術とノウハウの習得に励みます。

ぜひご興味のあるブランド様は ご相談・お問い合わせください!


株式会社コロン