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生産管理業務について思うこと

最近、生産管理を外注されるブランド様が増えているように感じます。

しかし、弊社では、通常のご注文において

生産管理業務のみを外注としてお受けすることは行っておりません。

もちろん、弊社のスタッフは全員、製作技術や生産ノウハウのみならず

前職なども含め、国内外問わず生産管理やMDの豊富な経験を持ち、

これまで数多くのブランド様の生産管理に携わってきました。

そのため、生産管理のみの業務もプロフェッショナルとして対応可能です。

しかしながら、弊社は生産業者であり、パターンメーカー、

そして縫製工場としての役割を担っております。

これらの業務に付随して生産管理を行っているため、

生産管理業務だけをお受けする場合には、

ブランド様にも弊社にも大きなメリットがないと考えています。

弊社に生産や制作をご注文をいただく場合、

一部生産管理も含めて対応いたします。

そのため、ブランド様が生産管理を別途外注して

余分な費用をかける必要はありません。

ブランド様で管理していただく範囲としては、

生地の確認や先上げの確認、納品後の検品(QC)、

原価計算や予算管理などが主な業務となります。

これらの管理業務は、ブランドの経営やコンセプトに直接関わるため、

外部委託するべきではないと考えています。

また、生産管理だけを外注しても、

社内のセールスチームとの連携がなければ

大きな効果を期待するのは難しいと思います。

売上や取引先との連携を円滑に進めるためには、

ブランド様もしくはMDの担当者が

主体的に管理することが求められます。

これも、生産管理の範囲外であり、生産管理としての

専門性も薄れるので、外注だけでは不十分と考えます。

生産管理業務を外注する場合、

事務処理的な業務に限定する方が適切かもしれません

ただし弊社のようなOEM業者であれば、

生産業務に付随した内容に限りますが

それらのおおよその業務は対応可能です。

もちろん、生産管理業務の外注業者様を

否定しているわけでは全くありません。

純粋な縫製工場の場合、工程や技術面などの

生産業務以外の部分を管理しないことが

一般的なため、生産管理業務を外部に委託することが

非常に有効なケースも多々あります。

弊社の場合は、原材料の持ち込みも弊社手配にも両方対応しておりますが、

品番指定して弊社で生地手配も可能です。

いずれにしても原材料を弊社で手配する場合、

生産管理業務の一部も自然に付随してくることになります

また、ご依頼いただければ、用尺計算から生地発注、単価設定、

納期管理まで、すべて対応できます。

これらは生産業務に関わる最低限の生産管理業務であり、

事務処理的な業務となりますので

外注するような生産管理業務は必要無い事になります

ブランド様は、弊社からの報告を基に、原価計算や予算管理、

会計を内部で管理し、セールスチームと連携を取って

商品発送管理と納品を行うことで、コストを抑えながら効率的に

生産業務を進めることができるようになると考えます

もし、原価計算や予算管理、QCやその他の生産管理業務、

さらにはセールスとの連携までをすべて外部に委託したい!

ということであれば、生産管理業務の外部委託では無く

MD的なコンサルティング会社に

全部丸ごと依頼する方がよいかもしれません。

もちろん、その場合の費用は小さなブランドにとって

負担が大きくなることも考えられます。

また、ブランドの自主性も損なわれる可能性がありますが、

ブランドイメージや商品のデザインに専念したいという場合には、

一つの選択肢となるでしょう。

いずれにしても、それぞれのスタッフが専門性を発揮し、

組織やシステムが効率的に機能することが大切と考えます

過去の投稿でも、自社で対応できる業務は内部で処理し、

効率的な外注を行うことが重要であると提案してきました。

生産管理業務も同様に、外注する場合は事務処理的な部分に留め、

可能な限り自社内での管理体制を強化していくことが重要だと考えます

委託している生産管理業務が効率的かどうか、

コストや納期の無駄がないか、専門性が十分に発揮されているか、

今一度確認されることをお勧めいたします。

株式会社コロン