今年の夏は、きみに逢いにいこう
ピアノの前に座る、端正な横顔。
細長い指が叩く鍵盤は綺麗な音色を鳴らして。
真っ白のワイシャツに紺色のベストを重ね、胸元には名札をつけたきみが
『Summer』を弾く姿に魅了されてから、随分と時間が経った気がする。
きみに、きみたちに会える“夏”がやってきた
_______と、喜んだのも束の間。
やっと会えない時期を乗り越えられたと思ったのに
本国での公演の様子がTwitterに流れてくる度に
次はわたしたちの番だ、なんて期待ばかりが膨らんで
会うなんて夢のまた夢だったいつかの自分に教えてあげたい、なんて調子に乗っていたからだろうか。
こんなに大好きなきみたちのコンサートに、そう簡単に行くことを許してくれないのは、誰だったんだろう
怒涛のように送られてくる、チケットをご用意してくれなかった知らせで埋め尽くされた11時のメールフォルダは、
四六時中TXTを見て、何処へ行くにも何をするにもTXTの音楽が流れるイヤホンと一緒だった日常を、残酷なくらいあっさりと変えてしまった。
彼らを目に入れない時間の方が長くなっていく日々を過ごしている自分が、怖かった。
止まっていた時間は動き出したはずなのに、わたしときみたちの距離は、むしろ広がる一方みたいだった。
恨むなら、何をだろう
世界中を悲しみに陥らせたウイルスか
会ってハイタッチができた時期___それまでに好きになるのが間に合わなかった自分か
バイト先でおばあちゃんに優しくしたり街中のティッシュ配りを絶対に受け取るようにしたことを善と思ってくれなかった神か
何を恨んでも何を悔やんでも、
わたしはきみたちに一生会えない気がした。
こんな言葉を並べておきながら、
変わらずわたしの部屋はTXTのもので溢れているし、変わらずスマホのホーム画面には子リス(物理)(物理)(大切なことなので二度)がいます。
サマソニにも行こうとしているし、ポップアップも予約するんだろうなと思っています。
日本に来るなんて未だに信じられていないけれど、
そもそも存在だって信じられてないんだから、
どうせなら気絶するくらいの衝撃と一緒に来日してね
そう思ってしまう我儘を、どうか許してほしい。
落選続きであんなに自暴自棄になっていたはずなのに、いざ5人の顔を見ていると
ライブを諦めることを諦めよう!
なんだかそういう気持ちになるんです。
本国、米国のオタクに続くかたちで、わたしたちも夏を始めようとしています。
きみたちが、
どこにいてもどんな季節でも僕たちが一緒なら夏のように感じるんだ
と歌う夏を、やっと。
アワサマを聴いているときばかりは
夏というものは、照りつける太陽すら輝かしく思うことができる、なんて爽やかな季節なんだろうと
世界に対して少し優しくなれます。
アコースティックバージョンを耳にした日には、道端の雑草すら踏まないように心がけます。
どこか特別に感じる、彼らが歌う夏。
話は大幅にずれてしまいましたが(しかも大泥感情の吐露)(・・・)そんな季節に生まれた末っ子のきみへ。
最近の猛暑はきみを祝うためのものだったのかもしれないと思うと、またきみはわたしにとっての世界を美しいものにしてくれるんだ
今度はわたしがきみに綺麗な世界を見せてあげたいって、ずっとずっと思ってるよ
ヒュニンカイ、お誕生日おめでとう
生まれてきてくれてありがとう
愛嬌で周りの人々を虜にして、
力強い歌声でグループを引っ張って、
ぬいぐるみに囲まれて眠りについて、
かわいい語尾で話し続ける、
かわいいかわいいままのきみでいて。
空が星を降らす傍らで、きみに両手じゃ抱えきれないしあわせを注ぐことを願っています。
さあ、きみに逢うために、痩せるとするかあ!(YouTubeでダイエット方法と検索しているうちに寝落ち)
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