ふと思い出した曲の話
最近、VOCALOID曲をよく聞くようになった。
学生の頃にドハマリしていたVOCALOID。友達とどんな曲が良かったかとか語り合ったあの青春はいまや昔であるが、それでも私は今VOCALOIDを聞いている。
どうして再び聞きたくなり始めたのかはわからない。ただ、懐かしさと新しさに触れることのできるVOCALOIDという文化にまた惹かれ始めたのは確かなのかもしれなかった。
そんなVOCALOIDという文化を再び潜り始めた時、ふと昔私が狂ったように聞き続けていた曲のことを思い出した。
それがゆちゃPの「嘘とダイヤモンド」である。
学生の頃、とある友人との関係に悩みまくっていたときに、初めてこの曲に出会った。
そして、この曲の哀愁と叩きつけるように降ってくるサウンドに胸を打たれ、尚且つその歌詞の一つ一つに自分の悩みが溶け込んでいくようで、私はずぶずぶとこの曲にハマっていった。
そして壊れて何もかも失えたらいっそ救われるのに
この言葉を聞いたとき「私も人間関係の全てをぶち壊せたら良かったのに。」と思ったし、それでもどうしようもないがんじがらめの世界で生きなければならない息苦しさをこの曲を聞くことで紛らわしていた。
そんな思い出の深い曲である。
思い入れの深い作品はまだまだあるのだが、今後ちょっとずつ思い出とともに語っていけたらいいなと思う。