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例え理解されない物でも

とある収録をさせていただいて真面目にエロシティズムを語ってきました。
エロはなかなかゴールデンタイムや日常的に出しづらいテーマですが、私はその媚びのないエロの本質について真剣に語ることが好きです。

真面目エロ語りの収録を終えた後はマネージャーさんと少し早歩きでプロデューサーさんとの約束のご飯屋さんへ。
ガラガラと個室を開けると見慣れた落ち着く背中が先に見えて「先にお待ちいただいてすみません」と恭しく頭を下げる。
ビールを3人で飲みながら仕事についてあーでもないこーでもないと話し合う。

声のボリュームは落とすものの、業界外の人が聞いたら恥ずかしくなるような話題を口にし、真剣な表情で会話をする。本当は真面目な顔をして会話する内容ではないのかもしれない。
でも我々はエロに本気なのだ。

自分が過去にまだ囚われているという話もすると「人は影がある物に惹かれるんだよ」と優しく肯定して下さった。
お店が閉店になるまで4時間近く様々な物に細かくアドバイスをいただいて帰り際に「寂しいです〜!」なんて軽口を叩くと、少し悪い顔をしながら「いやいや、次の仕事ですぐ会えるじゃないですか」と早口で返された。
「肯定だけではなく、愛のある否定もしていただいたおかげで、安心して作品に真剣に向き合うことができました」と本当は伝えたかったが、お互いいじり合う関係だから、少し恥ずかしくて今回は直接言えなかった(私もまだまだ子供ですね)

周囲の方々に気遣っていただいたり、お世話になることばかりで、どうやって恩返しをしようかと考える日々です。
この努力は何かになるのかなと思う時もあるしどう頑張ればいいのか分からなくなる時もあるけど、私の不器用な挑戦と挫折、そしてまた挑戦を繰り返す姿がいつか誰かの心に勇気を与える存在になるといいな


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