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雀のメモ帖 どんな人生にも盤石なんて絶対にない。

  雀のメモ帳と言いうことで、ピーチクパーチクと話題は短く、さらにまとまらない。

痛みの経験
 どんなことも経験することに無駄はない。
地獄のような痛み(怪我、病気)を経験すれば、その後の怪我でも痛みの加減が分かる。
私が左足の大腿骨を骨折したとき、治療が長引くと聞き、腫れが収まるまで痛み止めを拒否した。その代わり3日3晩一睡も出来ない痛みに苛まれた。
今の所、それ以上の痛みはない。
最近何度かやった心臓カテーテル、痛みは無いと聞いたが、治療内容によっては結構痛い。心臓が痛むので、治療中に涙が出た。

仕事の経験
 最初に勤めていた会社の事業部が解散した時も、平穏な人生はそう続かないと思った。あれだけ好調だった半導体事業が不況になるとは考えてもいなかった。
解散後、あてがいぶちで経験のない事業部へ飛ばされた。元々いるおっさんらや、生意気な年下社員、そんな既得権だらけの中で、仕事も上手く行かない。やる気もでない。
 
 そこでタイムリーに募集していた社内の新規事業に手を挙げた。それはサービスプロバイダー事業だった。個人客、新規法人客を獲得するため、駅前でポケットティッシュを配ったり、飛び込み営業もやった。
しかし、競争が激しく、注ぎ込む鉄砲の弾(機材、金、コネ)が足りず、結局潰れた。

 それでも、事業を立ち上げたことはいい経験になった。大会社の既得権やその関連事業の繭の中ではなく、外海で本当に利益を得る難しさも感じた。
その後、人との巡りあわせで早期退職した。1年ほど無職で会社の立ち上げをしたが、社内ベンチャーの経験が役だっていた。

 そして、私はプラント屋からITと設備のインテグレーターとなった。当時、IoTは誰もやっていなかったので仕事になった。そこも20年でIoTが既製品となりブラックボックス化されると仕事も減り、コロナの影響と私達の高齢化により、事業継続は面倒くさくなり解散した。
本当に盤石な人生はない。

 家族にも色々と不条理なことが起こる
 娘が小5の時、1型糖尿病、不治の病となった。人生は不条理だ。
「何故、家の子が・・」
親としては相当悩む。この1型糖尿病は治療費が永遠にかかる病気だ。
生涯費用は1000万円(保険適用)を越える。
同時期に母親がステージ4の癌になった。
「何故今?」

 2021年、65歳の誕生日の2週間前に死にそうなった。
40年間払い続けた年金を1円も貰わずに終わる所だった。
「危なかった!」
こんなふうに年金を国に寄付している人はどれだけいるのだろう。
ちなみに年金を65才から貰っても、70才から増額してもらっても、生存率を考慮すれば大差ないと聞く。

運命に負けない
 平和な国での生活、その中でもトラップがある。それは突然襲ってくる。
日本は天災が多いので、ある程度の諦観は必要だ。
「ぎゃーぎゃー」吠える人より、黙って対処する人が大多数だと思う。

 経験も自分を鍛えていく。
悪夢の後は必ず良い夢が来る。運が巡ってくる。
それは絶対にある。何度も経験している。

長崎諫早湾

臨死体験
 2021年7月23日、急性心筋梗塞で倒れた。予兆はあったがあえて無視していた。今思うと、取りあえずやること全てやり切り、人生積んでいたので、死んでもいいと思っていたのかも知れない。

 生死を彷徨っているとき、当然だけど病院で、家族全員に事の次第の説明が担当医からあった。
「今は危険状態で、どうなるか分からない、もしもの時を想定してください」
息子は後で聞くと「頭が真っ白になった」そうだ。
各人、色々とその後の事が脳裏に浮かんだようだ。
そんな話を妻から聞いて、
「俺が死んだ時の練習になって良かっただろ」と言ったら、凄く怒られた。
「皆を散々心配させて、何てこと言うの!」

 私は時折そんな思考回路になる。
さんざん酷い目にあっているので、実務主義、経験主義的なところがあり、いい経験しただろうと思ってしまう。

 現在、元気になったので、もう少し生きようと思い、トレーニングを続けながら体をメンテしている。今は歯を治療している。
長生きするなら、健康でないと迷惑になる。

 ちなみに臨死体験は全くない、突然シャッターが降りて、開いたら医師の顔のアップだった。
「***さん。***さん」と医師の声が聞こえた。


長崎しりくさり浜


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