♪くだものたろう(「おかあさんといっしょ」2022年5月)
今回とりあげるのは、2022年5月の月の歌、「くだものたろう」。
https://doremifahiroba.com/column/5732/
2022年4月、「うらら」で爽やかに登場した、新うたのお姉さん、まやお姉さん。
清楚でかわいらしく歌い踊る姿がフレッシュで、これから頑張って!とテレビの前で応援したママパパも多かったことでしょう。
それが、翌月には、大胆な被り物で、おしりフリフリ、コミカルなダンス…。
だいぶ度肝を抜かれましたが、結果、オールジャンルに難なく適応できる、まやお姉さんのポテンシャルの高さが、証明されることになりました。
いわずもがな、「ももたろう」から着想を得ているこの曲ですが、
なるほどー、こうくるかー、と唸るポイント多数。
まず、こどもたちはいろんなくだものが好き。
バナナやいちごなど、気に入ったくだものがあったら、とにかくそればかりをひたすら欲しがる。
困るくらいに幾度となく催促されて、切らさず買っておくようにしたところ、
今度はべつの食べ物に夢中になり始め、
仕方なく残ったものを台所で貪り食った経験が何度もあります…(きっと我が家だけではないはず)。
それに、「くだもの」って、そもそも色やかたちがキュートなアイコン。
こういうポップで元気な曲調にすごく合う。
視覚的にも、カラフルで、見ていてワクワクする。
あと、いろんなくだものたちの涙があつまって/まざってできる、「ミックスジュース」「スペシャルジュース」。
涙はマイナスイメージなのに、これらのジュースは、不思議なことになんとも美味しそう!!
鬼退治に行きそうで行かないところ、鬼といっしょに乾杯してしまうところ、
などなど、この曲にはこうしたギャップがちりばめられていて、
それがユニークな魅力の理由かな、という気がしています。
雑誌の「NHKのおかあさんといっしょ 2022年夏号」に、
作詞のおくはらゆめさん(絵本作家)がどうやってこの曲をつくったか、インタビューが載っています。
それによると、いろいろなくだものの「太郎」が出てくるという設定は、
もともとは、おくはらさんと息子さんの遊びから始まったのだそう。
それを読んで、なるほど!自由な発想はそういうことだったのか!と納得。
ちなみに、おくはらさん、”絵本をつくるときも、歌詞を書くときも、大事にしているのは「くだらない」こと”、だそうです。
(講談社「NHKのおかあさんといっしょ 2022年夏号」より)
…深すぎる!!
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