【矯正】ブラケット装置の装着手順

116D-74  ブラケット装置の装着手順

ブラケット装置をつける手順について説明していきますね。

矯正治療を受けるときに使う「ブラケット」(矯正装置の一部)を正しくつけるには、いくつかの決まった順番で作業を進める必要があります。今回はその手順について。

手順の流れ

1. 歯と歯の間を広げる準備

特別なゴム(歯間分離用エラスティック)を歯と歯の間に挟んで、少しだけ隙間を作ります。この隙間がないと次の作業が進められません。

2. バンドを試しに合わせてみる

歯のまわりに金属の輪っか(維持バンド)を試しに当ててみて、ぴったり合うか確認します。

3. ブラケットをつける高さを決める

ブラケット(矯正用の小さな金属製部品)を歯のどの高さにつけるかを慎重に決めます。これには、専用の測定器(ポジショニングゲージ)を使います。この高さを間違えると治療の効果が変わってしまいます。

4. 部品を金属の輪っかにくっつける

金属の輪っか(維持バンド)に小さな管のような部品(チューブ)を電気溶接(エレクトリックスポットウェルダー)でくっつけます。これで矯正器具がしっかり機能します。

5. 接着剤を塗って装着する

金属の輪っか(維持バンド)の内側に接着剤(合着用セメント)を塗り、歯にしっかりと固定します。最後にもう一度輪っかがちゃんとフィットしているか確認して完成です。

なぜこの順番が大事なの?
例えば、歯と歯の間に隙間を作らずに輪っか(維持バンド)を当てても、正しくフィットしないので意味がありません。また、ブラケットをつける高さがズレると、矯正器具(マルチブラケット装置)が効率よく動かなくなります。このように、順番通りに進めることで治療がスムーズにいきます。

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