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やりたいこと

こんにちは。サイトウです。

退職することが決まってから、各方面に連絡を取ったり、お会いしてみたい人と話したりしています。

先日、一般社団法人ユアセルの代表、高橋さんとお話ししてきました。

ユアセルは、地域の孤立をなくすため、様々な事業展開をされています。
わたしは現在障がい者の雇用を支援する仕事をしていますが、将来的には子どもから大人まで様々な人がゆるくつながる地域が出来ればいいなと考えています。

ユアセルの活動に共感し、一度お会いしてみたかった高橋さんはとてもパワフルで、熱意を持った方でした。

高橋さんは栃木県にある一般社団法人えんがおをモデルに事業を始められたとのこと。
代表理事である濱野さんの著書を読んで感銘を受け、すぐに連絡を取ったそうです(この辺の行動力にとてもシンパシーを感じています笑)。

ユアセル自体の今後の展望、現在の難しさも含めて、とても興味深く聞くことができました。

孤独・孤立の問題についてはわたしも長々と記事を書いたことがあります。

記事で述べたように、孤独・孤立の解消に「役割」が重要となってくるという考え方は現在も変わっていません。また、その「役割」を担うための最も強力な手段が仕事であるという考えも同様です。

しかしながら、仕事を通した役割のみがすべてではないとも感じています。
近年、仕事への意欲を欠き、職場での役割が本人の重荷になってしまうこと、過労死の問題、定年退職後の役割喪失による孤独・孤立の問題等を考えると、家庭と仕事のほかに役割を担うことのできるサードプレイスが必要なのではないかと考えています。

それらを解決するのは地域の力です。わたしの育った時代に、正直地域と呼べるものは存在しませんでした。集合住宅に住み隣人の顔はわからず、また近所に頼るという文化も失われていました。

わたしの支援者としての原体験は不登校を経験したことにあると思っています。その時、家で昼夜逆転の生活をしていましたが、普通に接してくれた友達(Oくん)と公園で毎日サッカーをすることが救いでした。
もちろん「不登校の子と遊ぶのはやめなさい」と言われたのか、離れていく人たちもいました(OくんとOくんのお母さんには本当に感謝しています)。ただ、独りぼっちではなかったことで、今こうして過去のよき経験として語れているのだと思います。

孤独・孤立の支援は、ひとりぼっちにさせないことです。そして、今辛かったり苦しんでいる人が、いつかその経験をよきものとして語れるようになることが目標なのかもしれません。

高橋さんと出会って、そうしたことを思い出し、今後の活動を応援できることにとてもワクワクしています。
C.ロジャーズが「もしも研究仲間として同輩を選ぶか若者を選ぶか二者択一せよと言われるなら、若者を選ぶだろう」※1 と言っていたり、コミュニティー・ワーカーの中里桃子さんが「同年代もしくは自分より年下の仲間をもつことの大切さ」※2 を述べていますが、わたしも大賛成です。30代半ばに入り、行動力のある若者と新しい旅路の準備を着々と進めているところです。


今回もお読みいただきありがとうございました。


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-引用-
1.C.ロジャーズ著・畠瀬直子監訳(1984)『人間尊重の心理学 わが人生と思想を語る』創元社,p61.
2.中里桃子(2020)『自分の居場所をつくる働き方』日本能率協会マネジメントセンター,p151.


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