母のリハビリ 416日目 クリスマス飾り
毎年12月を迎える頃に、我が家の玄関はクリスマス仕様になっていた。
母が作ったステンドグラスのサンタハウスと、母が作った木目込み人形のサンタ。そして、毎年集めていた高島屋のチャリティサンタをたくさん飾る。
毎年、飾るのは母。
私が仕事に行っている間に、我が家の玄関はクリスマスに変身していた。
昨年は、母がくも膜下出血からのリハビリで入院中。
私ひとりで飾る気にはならず、玄関はクリスマスにならないまま過ぎた。
今朝、
「サンタさん、出そうか」
と声をかけると、
母「12月になっちゃったから、出さないとね」
やる気だ!!
じゃあ、「持ってくるね」と、しまってあるだろうと思った2階の収納庫に行ったが見つからず。
私があちこち探していると、しびれを切らして母が自分で2階に上がると言う。
最近の母は、買い物に誘っても、
「行かない。待ってるから行ってきて。」
と言うことが多いのに、自分から2階に上ると言う。
平らなところでも危なっかしいのに、大丈夫?
ハラハラする私を尻目に、手すりを持って一段、また一段、階段を上がった。
退院してから初めての階段、そして2階だ。
退院してきてから、2階に行くなんて言ったことがない母が、しっかりと上がっている。
やりたいことには意欲がわく。
さっき私が探しても見つからなかった収納庫だったが、母が指示する先にはちゃんとクリスマス用品があった。
最近のことは忘れっぽくなってて心配になることもあるけど、長年やってきたことは、母に根付いている。さすがだ。
一度上がったら降りるのが階段。
下りも一段、一段、慎重にかつしっかりと降りてきた。
あーだこーだ言いながら、一緒に飾った。
コンセントもつないで、点灯!!
玄関が一気にクリスマスになった。
我が家のクリスマスはこうでなくっちゃ!!
昼前に訪問リハの理学療法士さんが来てくださり、さっき飾った時の様子を楽しそうに伝える母。
母がワクワクしてできる。
こういうのが、なによりのリハビリだなあ。